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廣島 武 X 保阪 薫
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2008年06月12日

株式会社、豊かさ獲得のための大いなる知恵

株式投資の意味を考えてみる上で、株式会社の歴史、起源を簡単に振り返ってみることにしましょう。


株式会社とは?

株式会社という仕組みは、ある特定のビジネスに関して「事業を成功させる意欲と能力はあるけれどお金がない」人間(経営者)に、「お金はあるが、自分でそのビジネスを成功させる能力は低い」人間(株主)が資金を提供して事業化を進めるというものです。
こうした仕組みを「資本と経営の分離」と言います。

特に、家族で自営的な家業を営むのであればともかく、大規模な資金を必要とする大事業を開始する場合は、この仕組みが不可欠です。
そして、この資金を一人が全額引き受けるのではなく、少額に分割してリスクを分散し、大勢で引き受けることで、資金調達をしやすくすることができるのも、株式会社の大きな特色です。


株式会社の起源、歴史

実際に株式会社としての展開ではありませんが、15世紀のコロンブスの新航路開拓などは、まさにこうした仕組みの下で成し遂げられました。

イタリア ジェノヴァ出身のコロンブスは大型帆船による新航路の開拓を志しますが、いかんせん、船の建造、渡航のためのスタッフ、食料をまかなう莫大な費用を負担できるはずもなく、まず1484年、ポルトガルのジョアン2世に航海のための援助を求めますが断られます。あきらめないコロンブスは、スペインのイサベル1世とその夫フェルナンド5世に同様のオファーをし、その支援の下1492年航海に出て、キューバ、サン・サルバドルなどを発見したのです。
1493年に帰還したコロンブスは、航海前に発見地から上がる収益の10分の1を貰う契約を交わしていたそうで、これなどもまさに業績達成による「役員ボーナス」といったものにあたるでしょう。


株式会社の起源は明確なものはないようですが、ローマ時代には帝国政府から徴税請負のために設立された会社があったそうで、また13−14世紀にはイギリスで王室が羊毛取引の管理や、輸出関税を徴収する権限を与えた会社がありました。
ただ、これらは政府や王室が独占特権を与える代わりに財政的な収入を確保するもので、株式会社本来の姿である、リスクをとってビジネスを展開し、成長を目指すものではありませんでした。

諸説あるようですが、最初の近代的株式会社は、歴史の教科書に必ず出てくる、17世紀のオランダとイギリスの東インド会社と言われています。
スペインの銀貨でインドの綿を買い付け、インドネシアで綿を香辛料と交換して本国に運んで売却し、現金化するというのが基本でした。
貴重な香辛料を持ち帰れば商品には高値がつき、巨大な利益を生み出しましたが、1回につき16ヶ月にもおよぶ航海は莫大な資金が必要な一方危険も一杯で、文字通り「ハイリスク・ハイリターン」のビジネスであり、まさに株式会社制度の出番でした。
イギリスでは、資金をより円滑に調達するために、一航海の平均費用5万ポンドを500等分し、一株100ポンドで売出すことも行われました。


「資本と経営の分離」、「分割によるリスク分散」と並ぶ株式会社制度の特色のひとつが「有限責任」です。
これは、その株式会社に投資した株主は、不幸にしてその会社のビジネスが立ち行かなくなり、その会社が債務不履行となっても、投資金額以上の責任を負わないという制度です。
現代では当然と思われる「有限責任」ですが、前近代の会社制度では、株主も破産者としてペナルティを受けなければならなかったのです。
しかし、株主の保護と株式投資の促進を目的に、17世紀に入り有限責任が特権として認められ、リスクを負っての起業が大幅に促進されるようになったのです。


17世紀に誕生した近代型株式会社は、19世紀の産業革命を経て現代に至るまで、様々な新発見、新発明、新規事業の創出を通じて人間社会の発展に大きく寄与しており、豊かさを獲得するために生み出された人類の大いなる知恵ということができるでしょう。

参考文献:『「豊かさ」の誕生 成長と発展の文明史』ウィリアム・バーンスタイン(訳:徳川家広) 日本経済新聞社

カテゴリー : 保阪 | 投稿者 : 保阪 薫 | 13:11 | コメント (0)

2008年06月04日

「株主になるとはどういうこと?」を考える。

利益追求だけではない 株式投資は未来を創る

長引く低金利、年金制度に対する不安、終身雇用制度の終焉などを背景に、自ら資産運用と真剣に取り組まなければならない時代となっています。
そして様々な運用対象の中でも「株式」は避けては通れない重要なマーケットです。

昨今の日本株の大幅な値下がりに、「もう株なんて言葉、聞きたくない」とお思いの方もおられるかとは思いますが、長期的な視点に立っての株式投資はいくつかの原則をしっかり押さえておけば、インフレを乗り越え、債券や不動産、商品投資などを上回るパフォーマンスを実現する大変優れた投資対象であることは、これまでの長い歴史で実証されているのです。


また、株式投資は投資対象となる「企業」を株主として応援するという意味もあります。
最近は「企業の不祥事」が頻発し、考えさせられることも多いのですが、17世紀に近代的な株式会社という制度ができて以来、産業革命、インターネットの発達などを通じて社会を進歩させ、豊かにしてきたのは、常に今日よりも明日、現在よりも未来に豊かさを追求する人間の欲求と、それを実現するための「企業」という枠組みがあってこそということも紛れのない事実であり、それは自由な経済社会が続く限りはこれからも変わることはありません。
もちろん企業は功罪の罪の部分も包含しています。


例えば、環境問題。
地球温暖化の原因である二酸化炭素の大量発生は、企業が長年にわたり経済的効率性を最優先してきた結果と言えます。
しかし、その解決方法と期待される様々な新技術を生み出し実用化するには「ヒト、モノ、カネ」の多大な開発投資が必要であり、その担い手はやはり「企業」でしかありえないのです。


能力ある企業の応援団になろう


つまり、豊かで明るい世界を創造するには、それを実現する「企業」の存在とそれを支える株主の存在が不可欠であり、そうした能力のある企業を見つけ出し、応援団となって投資することは、投資のパフォーマンスが上がることはもちろん、とても知的で魅力的な行動ではないかと思うのです。


そこでこのブログでは、
「株主になるとは? 〜明るい未来創りのために〜」をテーマに「株式投資とは?」「株主になることとは?」どういうことかを、様々な切り口で分かりやすく解説するとともに、近年よく耳にするようになった「IR」という企業の活動を紹介・解説することを通じて、個人投資家の皆さんが企業を選択する際のポイントなどを述べてみたいと思います。
また、株式市場で起こっている様々な事件や出来事を、トピックス的に「企業と株主の関係」から考えてみたいと思います。


株式投資はいうまでもなく、キャピタルゲイン(値上がり益)とインカムゲイン(配当収入)によって、自分の資産を増大させることが第一義です。
でも、その面だけに目を向け、単に日々の株価を追いかけるのではなく、「豊かで明るい世界を創造する」企業を応援することも株式投資の重要な意義であることを知っていただきたいと考えています。


まだ株式投資を行ったことのない方はもちろんのこと、長年の経験者の方にも「株式投資の意味」を改めて考えてみるきっかけになればと思います。

カテゴリー : 保阪 | 投稿者 : 保阪 薫 | 17:33 | コメント (0)

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社長プロフィール
代表取締役社長
廣島 武
1963年生まれ。駒沢大学経営学部卒業。1985年三洋証券株式会社入社。日本インベスターズ証券を経て、2000年当社設立。三洋証券時代より、個人投資家への資産運用アドバイス業務に一貫して従事。
代表取締役会長
保阪 薫
1961年生まれ。京都大学法学部卒業。1984年野村證券株式会社入社。シティバンク・プライベートバンク、日本インベスターズ証券などを経て、2000年当社設立。
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