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廣島 武 X 保阪 薫
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2008年10月22日

決算説明会に注目

世界的な株価下落も、とりあえず一息着いたようですが、まだまだ予断は許さないかと思われます。
今回の株価下落の発端はアメリカ発の金融危機であったわけですが、
「世界的金融危機が実体経済に与える影響を株価がどこまで織り込んだか?」
これに対する答えはまだ見えていないというのが現状なのではないかと思います。
そうした意味で市場では、来週から本格的にスタートする3月決算の第二四半期決算(今期から四半期決算開示制度に伴い中間決算とは呼ばなくなりました。)の決算発表が注目されています。

今回の下落局面以前から、2009年3月期の企業収益は7期ぶりの減益が予想されていたこともあり、蓋を開けてみたらマーケットに対するマイナスインパクトは意外と小さかったということも想定できますし、一方でまだまだ投資家心理は不安定なため、主要企業の減益発表に過剰に反応するということも考えられます。
ただ、このあたりの投資家心理を完全に読みきるのは大変難しいと思われるので、あまりそこに神経を集中させるのもいかがなものかと思います。


それよりも、企業および経営者がこの難局に当たってどんな姿勢をとっているかを良く観察することが重要であり、今回の決算発表はその絶好の機会ではないでしょうか。
最近では多くの企業が決算説明会の模様をインターネットを通じて動画配信しています。
早い会社では決算説明会当日もしくは翌日には自社のHPにアップしていますので、注目している企業が実施していれば是非じっくりと視聴してみてください。


その際、以下のようなポイントが重要と考えます。

―わった決算内容に対する説明がしっかりとしているか?
株価は将来の収益や成長の期待を反映するものですから、終わった決算よりも今後の収益予想が重要なのはいうまでもありませんが、終わった決算の総括も大変重要です。
特に今回のように減益が予想されるような局面では、その背景をはっきりと認識し、その後の対応をしっかりと説明することは、投資家の信頼感を高めることにつながることになります。
一方で、決算の数字を述べるだけで、減益要因にほとんど触れないケースもあります。環境が悪いと話し難いという心情は理解できますが、それでは投資家に満足感や信頼感を与えることはできません。


∈8紊了楮は具体的か?
今後どのような経営を進めていくかは、いうまでもなく最も重要です。
ただ、単にお題目として掲げるのではなく、より具体性を持っているものである必要があります。
例えば、「新規顧客の獲得」といった目標を掲げた場合、自社の営業マンを増やすのか、代理店を使うのか、何かイベントを継続的に開催するのかなどいろいろな施策が考えられますが、現実性、具体性を伴う説明をしているかを判断してみてください。


6叛喞稾造魎超のせいばかりにしていないか?
消費の低迷、円高、株価の大幅な下落など、たしかに企業を取り巻く経営環境は厳しいものがあります。
ただ、それを言い訳にするのではなく、その企業独自の製品力や販売力など、「その企業ならでは」の特徴や強みを持って苦境を打開していく意志と行動力のある企業ほど、魅力的な企業であることは間違いありません。


以上、主要ポイントを挙げてみましたが、実際にはそうはいっても1度決算説明会を見れば全てが把握できるということはありません。
そこで、いろいろな企業を見比べてみることも試してみてください。
説明のしかたや説明資料の優劣がより明確になると思います。
また同一企業を定点観測的にウォッチすることも重要です。環境が良い時と悪い時で説明の詳細さに変化があったりすれば、投資判断に「?」をつけることになるでしょうし、環境に左右されず淡々と良い点も悪い点も言及する企業には信頼感を感じることとなるでしょう。


株価の乱高下が続いていますが、企業の実態や企業価値が毎日同じように上下しているわけではありません。
そうした短期的な株価変動に振り回されることなく、企業がこうした環境下でどのようなアクションを起こして他社との差別化をはかり競争を勝ち抜こうとしているのか?
そのベースとなる考え、ビジョンを理解し、信頼すべき応援企業発掘に取り組んでみてください。

カテゴリー : 保阪 | 投稿者 : 保阪 薫 | 16:31 | コメント (0)

2008年10月07日

世界的株価下落ともう一つのレバレッジ

世界的な金融不安が拡大する中、6日のNYに続き、これを書いている7日の日経平均も一時「1万」の大台を割り込みました。
株価は景気や経済の先行指標と言われます。現在の世界的な株価の大幅下落が見通す先々の世の中がどんなものなのかは、想像するとちょっと恐ろしい気もします。
今後どういった展開になるか、つまり「いつが底になるか?」を見通すことは正直難しいとは思いますが、投資家にとっては株式投資を改めて考えるいい機会になるのではないかと考えます。

たしかに先行きの景況感の悪化により、これまでの成長シナリオを修正せざるを得ないケースも出ています。
ただ、決して足元の業績予想が減益ではなく堅調な見通しであるにもかかわらず、PERなど一般的な投資指標が極端に割安な銘柄がぞくぞくと登場しています。
残念ながら保有銘柄の大幅な損失という状況はあるかも知れませんが、投資家にとっては明るく豊かな未来を共に創る「応援投資に値する企業」候補が目白押しと言っても過言ではない状況といえます。


ところで、少し話は逸れますが、今回の金融危機の要因を説明するキーワードの一つが「レバレッジ」です。
レバレッジとは梃のことで、「支点」、「力点」、「作用点」という三点により、小さな力で大きな石を動かすことができることでよくご存知と思います。

資産運用においては、より効率を上げるために、手元資本に外部から調達した資金を組み合わせて運用を行い手元資金だけでは得られない高い利益の獲得を狙うというものです。
例えば、1000万円の自己資金があったとします。
これを投資し年率10%の利回りを得られれば、1年後には資金は1100万円になります。
今度は、自己資金1000万円に加え、3%の金利で5000万円を借入で調達し、合計6000万円を同じ案件に投資したとすると10%の利回りで、1年後の資金は6600万円となります。借入元金5000万円と金利150万円を返済すると実質の手取りは1450万円となり、自己資金に対する利回りは、45%と極めて高いリターンを実現できるのです。
世界的な金余りの中、銀行も証券会社も運用会社も、より高いリターンを求めてこの「レバレッジ」を当たり前のように利用していきました。

しかし、運用が上手くいっているときはいいのですが、ひとたび方向が逆転し、マイナスの利回りとなると、大きな損失につながります。
上の例でマイナス20%となったとすると、自己資金のみの場合は自己資金が800万円になっただけで済ますが、「レバレッジ」をかけた場合は、損失額は1200万円。つまり自己資金では賄えない損失となり金利分も入れると350万円を新たにどこかから調達しなくてはならなくなります。
調達できればいいですが、例えばこれが金融機関で、「あの銀行は資産運用で多額の損失を出した。」という情報が広まればその銀行は資金調達が難しくなり経営破綻に追い込まれ、融資の引き上げ、貸付の焦げ付きなど連鎖的に危機が拡大します。かなり単純化しましたが、要は、一旦動き始めると、最初は小さな力でも次第に想像も出来ないほど大きな力となって現れるということです。(プラス方向にもマイナス方向にも。)

このように「小さな力を大きな力に変換する」レバレッジですが、実は本来の株式投資そのものなのかもしれません。
一人一人は世の中に顕著な影響力を持たず、少額な投資資金しか持たない個人投資家でも、その資金が企業に投資され、企業の成長とともに大きな力となり、明るく豊かな未来を創り、世の中を変えていくわけです。
今回の株価の大幅な下落により借入によるレバレッジは当面姿を潜めるでしょう。
それと同時に、「個人投資家が割安な応援すべき企業を探し出し、共に成長していく」という、もう一つのレバレッジを考えるきっかけとなって欲しいと思います。

カテゴリー : 保阪 | 投稿者 : 保阪 薫 | 19:54 | コメント (1)

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社長プロフィール
代表取締役社長
廣島 武
1963年生まれ。駒沢大学経営学部卒業。1985年三洋証券株式会社入社。日本インベスターズ証券を経て、2000年当社設立。三洋証券時代より、個人投資家への資産運用アドバイス業務に一貫して従事。
代表取締役会長
保阪 薫
1961年生まれ。京都大学法学部卒業。1984年野村證券株式会社入社。シティバンク・プライベートバンク、日本インベスターズ証券などを経て、2000年当社設立。
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