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廣島 武 X 保阪 薫
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2009年12月22日

IRの評価ポイント

企業のIR活動に対する姿勢や考え方を数社間で比較することは、「応援投資」における企業選別の上で大変重要なポイントであることはこのコラムで何度も触れてきました。

それでは具体的にどんな所を見ていけばいいかを考えるために、今回は、評価のための参考材料として、社団法人 日本証券アナリスト協会が行っている「証券アナリストによるディスクロージャー優良企業選定」をご紹介いたします。


これは、同協会ディスクロージャー研究会が企業の情報開示の向上を目的として平成7年度からスタートさせてもので、約400名の証券アナリストが一定の基準に該当した企業を対象に、ディスクロージャーやIR活動の姿勢、取り組み状況を100点満点で評価するものです。
11業種、新興市場銘柄、個人投資家向け情報提供、に分類してディスクロージャー優良企業を表彰しています。


<平成21年度の優良企業> 

建設・住宅・不動産   大東建託
食品          アサヒビール
鉄鋼・非鉄金属   住友金属工業
電気・精密機器   日本電産
自動車・同部品・タイヤ   日産自動車
電力・ガス          大阪瓦斯
運輸          東日本旅客鉄道
通信          エヌ・ティ・ティ・ドコモ
小売業          ローソン
銀行          りそなホールディングス
コンピューターソフト   野村総合研究所
新興市場銘柄   日本マイクロニクス、エス・エム・エス、ジュピターテレコム
個人投資家向け情報提供 アサヒビール、日本電産、東京瓦斯

この中で、個人投資家向け情報提供の評価分野および評価基準・項目は、以下のようになっています。
(評価分野と配点)
仝朕妖蟷餡噺け会社説明会の開催等 21
▲曄璽燹Ε據璽犬砲ける開示等        59
事業報告書等の内容        20
  
各評価分野の評価項目

仝朕妖蟷餡噺け会社説明会の開催等
・過去1年間の開催回数
・説明会で誰が説明を行ったか?
・説明会の内容をHPで掲載し誰でも閲覧できるか?(資料のみか?動画又は音声も視聴できるか?)
・HPに掲載されている説明会の内容は分かりやすく充実しているか?

▲曄璽燹Ε據璽犬砲ける開示等
・IRに関するHPは利用しやすく、かつ分かりやすく工夫されているか?(探しやすさ、画面構成など)
・ニュースリリースは全てHPに掲載されているか?
・個人投資家向けサイトが設けられているか?
・個人投資家向けサイトは充実しており、かつ分かりやすく工夫されているか?
・事業内容が分かりやすく一般投資家に理解できるよう説明されているか?
・HPに掲載されている短信、説明会資料、補足資料などについて、業績の動きが具体的に分かりやすく説明されているか?
・HPに掲載されている短信、説明会資料、補足資料などについて、経営目標・経営戦略が会社の強みや課題などを踏まえて具体的かつわかりやすく説明されているか?
・HPに掲載のよくある質問と回答は、会社の事業内容や業績を理解するうえで、有益な質問項目が設定されている等全体的に充実し、わかりやすいか?


事業報告書等の内容
・全体として、図表等を用いることや適切な文字の大きさにするなど、読み手が見やすく、かつ理解しやすいような十分な工夫がなされて作成されているか?
・経営方針、中・長期経営ビジョンが分かりやすく、かつ簡潔に説明されているか?
・業績の動きが分かりやすく説明されているか?


個人投資家向け情報提供でトップのアサヒビールは総合評価点87.2点で、分野別では
仝朕妖蟷餡噺け会社説明会の開催等 1位、▲曄璽燹Ε據璽犬砲ける開示等 2位、事業報告書等の内容 1位となっています。
個人投資家向け説明会の内容を動画配信するようになったことなど、多くの項目で評価点が前年度より上昇しているそうです。
また2位の日本電産、3位の東京瓦斯も説明会を積極的に開催するほか、HPや事業報告書等を個人投資家に丁寧に分かりやすく理解してもらう工夫がなされていることが高評価につながっているようです。


私もこの3社のHPを閲覧してみましたが、どれも個人投資家を意識した大変わかりやすいものとなっていました。
皆さんも、ここに上げた評価基準に自分の気になる企業を当てはめて採点してみてはいかがでしょうか?


もちろん、単に「動画配信」、「カラフルでデザイン性に優れた株主通信」があれば投資に値する企業であるということにはなりません。
大切なのは「経営の想い」、「ビジョン」であることは明白です。
ただ、「個人投資家に理解してもらいたい」という真剣な想いが具体的なツールから伝わってくることも確かです。そうした想いのある企業と、あまり感じ難い企業。応援するならどちらが好ましいかも、明らかでしょう。

カテゴリー : 保阪 | 投稿者 : 保阪 | 12:28 | コメント (0)

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社長プロフィール
代表取締役社長
廣島 武
1963年生まれ。駒沢大学経営学部卒業。1985年三洋証券株式会社入社。日本インベスターズ証券を経て、2000年当社設立。三洋証券時代より、個人投資家への資産運用アドバイス業務に一貫して従事。
代表取締役会長
保阪 薫
1961年生まれ。京都大学法学部卒業。1984年野村證券株式会社入社。シティバンク・プライベートバンク、日本インベスターズ証券などを経て、2000年当社設立。
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