« 「IFRS」について:個人投資家はどう行動すべきか? | メイン | 「読売ブリッジサロン in 大阪」を開催します。 »
FOIの粉飾
東証マザーズ上場のエフオーアイ(6253)に対し粉飾決算の疑い(金融商品取引法違反の虚偽記載)で、証券取引等監視委員会による強制捜査が行われました。
同社は昨年11月に東証マザーズに上場したばかりの企業で、売上高は上場前(2009年3月期)が118億円、2010年3月期が130億円の見通しですが、上場前の118億円の内、約100億円が架空売上だったとの疑いが濃厚だそうです。(ほとんど全てが粉飾!!)
当然当期の130億円もそれをベースとした水増しを行っていたことになるでしょうが、それにしても開いた口がふさがりません。
株式市場もギリシャ問題など懸念はありながらも何とか落ち着いてきたところで、こうした投資家の不信感を増大させる事件は全く論外です。
同社および経営陣は当然のことながら、同社の上場に関わった主幹事証券、監査法人はもちろんのこと、取引所の責任は極めて重いと思います。(作為、不作為含めてです。)
同社の上場後の株価動向を見てみると、2009年11月20日に公募価格850円を下回る770円が初値で、直後に515円まで値下がりしたものの、その後は順調に値を戻し2010年1月下旬には公募価格を上回る局面もあり、直近も堅調な推移となっていました。
さきほど知り合いの証券会社の営業マンと話をしていたところ、「業績も堅調なので、先日の下げた局面で買ったお客さんが結構いらしたんですよね。」と結構落ち込んだ様子でした。
株式投資は自己責任とはいうものの、「嘘」を言われたら個人投資家には裏の取りようがありませんし、そもそも株式の上場はなんなんだということになってしまいます。
今後は同社および経営者に対する責任追及が行われます。
そうした事後の対処も大事ですが、株主や投資家としては「そうならない仕組み」こそが最も必要・重要であることは言を待ちません。
市場のダイナミズムや活発化とこうした事件や犯罪とは表裏一体という側面も確かにありますが、企業、証券会社、監査法人、取引所、もちろん我々IRに携わる者も含めた市場関係者はもう一度「誰のため、何のための株式市場なのか?」を、しっかりと認識し、形式主義やお題目ではなく、本質的な行動をとらなければならないと考えます。
カテゴリー : 保阪 | 投稿者 : invb | 2010年05月12日 19:02
コメント
責任追及は行われてしかるべきですが、何といっても取締役の責任が最大であり、全取締役は退陣すべきです。もっとも会社は存続できないでしょうね!?
投稿者 jinchan : 2010年05月13日 10:42
経営者や監査法人に対する責任追及は当然と思いますが、
上場して半年です。上場させた幹事証券のみずほインベスター証券や東証には責任はないのでしょうか?
投稿者 村上 衛 : 2010年05月21日 15:06
幹事証券会社の審査も厳しく、東証の上場審査は更に厳しいと聞いていました。売上金と売掛金を見ただけでも普通ではないと思える会社ですから、取引実態を精査すれば、簡単にウソは見つかったはず。
亀井金融大臣の記者会見で質問が出ていないのも不思議。
何か大きな裏の世界が絡んでいて、ここまで来てしまったのでは?
投稿者 田中榮治 : 2010年05月21日 15:48





