ブリッジサロン
社長ブログ
廣島 武 X 保阪 薫
カレンダー
2012年11月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

« 2010年11月 | メイン | 2011年01月 »

2010年12月15日

健闘する内需型企業

3月決算企業の第二四半期決算発表も終了しました。
野村證券 金融経済研究所 投資調査部は2010 年度第2 四半期累計期間の決算発表を受け、「2010〜2011年度の企業業績見通し」を12月7日に発表しています。

今回のポイントは以下のようになっています。


【2010 年度業績予想の概要】

・2010 年度はNOMURA400(除く金融)で6.0%増収、56.2%経常増益と予想。

・前回 9月時点では、57.5%経常増益を予想していたので、1.3%ポイントの下方修正。

・当該期の予想経常利益は、2009 年6 月以来6 四半期連続で上方修正が続いてきたが、今回の見直しで僅かではあるが下方修正に。

・NOMURA400(除く金融)の2010 年度上期は、前年同期比142.9%経常増益で、事前の野村予想115.9%増益を27%ポイント上回った。

・上期が好調に推移したにもかかわらず、2010 年度通期の予想が僅かではあるが下方修正となったのは、下期により円高が進む方向に為替前提を変更したことが主要因。そのため、上期の事前想定に対する利益の上振れ分が打ち消される形となった。

・また、景気対策の一環として行われてきた各種補助金が打切り/縮小されることによる需要の反動減を見込み、生産数量の前提を引き下げたことも下方修正の一因。

【2011 年度業績予想の概要】

・2011 年度はNOMURA400(除く金融)で前年度比2.6%増収、13.3%経常増益を予想。

・前回9 月時点では4.0%増収、19.8%経常増益を予想していたので、こちらも下方修正。

・2010 年度下期以降の円ドルレートの前提をこれまでの88 円/ドルから81円/ドルへ変更した結果、2010 年度の期中平均レートは89 円/ドルから85 円/ドルへと4 円/ドルの変更にとどまったのに対し、2011 年度は7 円/ドルもの変更となったため下方修正額が膨らんだ。
また鉱工業生産についても、これまでの緩やかな回復が続く前提から、2010 年度下期は各種政策効果の剥落などにより踊り場局面入りする前提に変更。その影響が2011 年度にも残り、生産数量前提が下方修正になっていることも、2011 年度予想の下方修正が大きなものになった要因のひとつ。


日経平均は1万円台を回復し、少し前は日本株を通り越していた外国人投資家も完全に出遅れている日本株に注目しているという話も聞きますが、企業収益の面から見ると、アッアップサイドへのサプライズは期待し難い状況になっているとは言えそうです。


ただそれでも、以前から申し上げているように日本経済全般が、新興国のような伸びは期待できない中でも、個別には魅力ある企業が沢山あると思いますから、今回もそうした企業探しのヒントをご提供したいと思います。


株主に対するリターンが高い企業かどうかを示す指標の一つがROE(株主資本利益率)ですが、今回はこのROEが継続的に上昇している企業を探してみました。


ご存知のようにROEはある一期だけをとってしまうと、その期のみの一時的な特別利益が計上されることで、異常に高い数字になってしまうこともあるので注意が必要です。
また、借入金など負債を急速に増やした場合は、本業の収益性、効率性が不変でも、これまた高い値となってしまいます。


そこで、株主資本比率は50%以上で、前期および今期と2期連続してROEが前の期を上回っており、PERが現在の市場平均15倍よりも低い企業をスクリーニングしたのが、下記の表です。
参考のために今期の営業増益率を示しておきます。
全部で58銘柄が抽出されました。
(単位:ROE(%)、レバレッジ(倍)、PER(倍)、増益率(%))

1位のエーアイティーは、日中間を中心とした独立系の国際貨物輸送会社です。ただ輸送会社といっても自前で船などを持つ実運送ではなく、コンテナを利用してDoor to Doorの利用運送を行う「フォワーダー」と言われる業態です。中国からのアパレル輸入に注力しています。「コストを下げたい」「速く届けたい」など、顧客の要望に合わせて、「いつ、どの航路のどの便で輸送するのが最適なのか?」など、最良なサービスを提案できるのが強みということです。(同社HPなどより)


4位のニトリホールディングス、5位のくらコーポレーションなどは、メディアでもたびたび取り上げられている企業なので皆さんご存知でしょうが、どちらも「消費者にとって良いものを以下に安く提供できるか」に知恵を絞って仕組みを作り上げたという点で、そのイノベーション能力が優れている企業といえるでしょう。


6位のエプコは、住宅設備コンサルティング企業で、給排水・電気・太陽光設備といった設備工事を標準化・情報化・工業化することで、設備工事の品質向上と工期短縮及びコスト低減を図る独自のエプコシステムに対する大手住宅会社の需要が拡大しています。


この他にもリストにはユニークなビジネスモデルや製品・サービスで差別化を図っている企業が多数見受けられますが、私にとって意外だったのは、圧倒的に「内需型企業」が多数だということ。


リーマンショックと円高によって輸出主導型企業は連続してROEを高められるような状況には無かったことが主要因だと思いますが、人口減少、少子高齢化など懸念材料が山積のように思われている国内市場を対象にしていても、しっかりと継続的に利益を上げている企業が多数あるということは認識しておくべきかと思います。

list101208-1.JPG
list101208-2.JPG

カテゴリー : 保阪 | 投稿者 : invb | 14:07 | コメント (0)

検索
社長プロフィール
代表取締役社長
廣島 武
1963年生まれ。駒沢大学経営学部卒業。1985年三洋証券株式会社入社。日本インベスターズ証券を経て、2000年当社設立。三洋証券時代より、個人投資家への資産運用アドバイス業務に一貫して従事。
代表取締役会長
保阪 薫
1961年生まれ。京都大学法学部卒業。1984年野村證券株式会社入社。シティバンク・プライベートバンク、日本インベスターズ証券などを経て、2000年当社設立。
Copyright (c) 株式会社インベストメントブリッジ All Rights Reserved. ブリッジサロントップ 会社概要