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廣島 武 X 保阪 薫
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2011年05月26日

外国人投資家からヒントを得る

東京証券取引所が5月19日、20日に発表した投資家主体別売買動向などによると、外国人投資家の日本株買い越しは、昨年11月第1週から5月第2週(9日から13日)まで28週連続となり、15年ぶりに過去最長を更新しました。

また4月の海外投資家の地域別売買動向(全国証券取引所ベース)によると、北米投資家は昨年7月以降、10カ月連続で買い越したということです。

北米投資家の買い越し額は2513億円。欧州投資家は2ヶ月ぶりに3017億円の買い越しに転じ、アジア投資家も374億円買い越しました。
昨年11月から今年4月までの北米投資家の累計買越額は2兆2908億円と外国人全体の累計買越額4兆7903億円の5割を占めているそうです。


福島原発事故の問題では、日本に在住していた多くの外国人が我先にと帰国したり、放射性物質が基準値を超えた日本製品が輸入ストップとなり、また総理大臣があまりにも頻繁に交代する日本の政治状況を厳しく論評する声も多いなど、日本を見る世界の目はかなりシビアなものがありますが、株式市場においては随分様相が異なっているようです。

金余りという需給要因も大きいのでしょうが、政治という不安要因があってもなお、個別企業でみれば割安な株が沢山あるということなのでしょう。


外国人投資家がいなければ成り立たなくなってしまっているような日本の株式市場は大きな問題を抱えているわけですが、少子・高齢化、グローバル競争の激化など厳しい経営環境にあっても日本企業が一定の評価を受けていると考えれば、少しは明るい気持ちになります。


株式市場の先行きは誰もが断言できるわけではないので、現在買い越している外国人投資家が必ず報われるかはわかりませんが、個人投資家のみなさんも投資のためのヒントとして外国人投資家がどんな銘柄を買っているのかを知っておくのも意味があるでしょう。


そこで今回は、会社四季報CD−ROM版を使って、「外国人投資家の持株比率が上昇している銘柄」をピックアップしてみました。

list110525.JPG

1期前の持株比率から直近の持株比率への上昇率をランキングして見ました。
また、参考のために今期予想増収率と今期予想営業増益率も併記しておきました。


ただ外国人投資家と一言で言ってもいろいろな投資スタイルの投資家が存在します。

伝統的な投資手法で企業の将来性を評価して投資する投資家はもちろんですが、最近余りその名を聞かなくなりましたが、スティールパートナーズのように企業経営に積極的に関与しようとするアクティビスト。

また実態の不透明な外国籍ファンド(実は国内投資家の資金?)も外国人投資家に分類されます。

そのため、このリストに出ている全ての企業が、皆さん個人投資家が投資するに値する企業というわけではありませんが、ユニークな製品・サービス・経営手法で高い競争力を持った企業も多く見つけることができます。


例えば、5位のシミック。製薬会社の新薬開発の際の臨床試験段階を受託するCROのトップ企業です。日本におけるCRO市場はまだまだ拡大するとの見方が強く、足元の業績も好調です。


17位のGMOペイメントゲートウェイ。インターネットを利用した商品購入はますます皆さんの生活の中でも重要性を増していると思いますが、こうしたEC(電子商取引。イーコマース)市場の拡大の中で、欠かせないのが安全かつ確実に行われる決済の仕組みです。同社はEC業者にクレジットカード決済処理サービスを提供しており、配送サービスも手掛けてメニューを拡充しています。


他にも面白そうな企業が見つけられると思いますので、是非研究してみてください。
ただ、いつも申し上げていますが、常に応援投資・分散投資・中長期投資の視点をお忘れなく!

カテゴリー : 保阪 | 投稿者 : invb | 18:39 | コメント (0)

2011年05月12日

様々な「応援投資」の取り組み

前回取り上げた「脱原発・東電株主運動」のメンバーが、原子力発電からの撤退などを内容とする株主提案議案を提出しました。

浜岡原発の停止が東京電力他その他45基ある原発の稼動にどう波及するのかわかりませんが、国民全員で原発の必要性について考える時だと思います。
また、自民党時代からの原発政策とそれを継承した民主党の過去の経緯はひとまず置いておいて、そうした議論がオープンに行われるよう主導していくことも現在の政府の大きな役目ではないでしょうか?

原発、地震、エネルギーといったキーワードに関して、この数週間で私もいろいろと本を読みましたが、大変参考になったものをいくつか挙げておきます。
「原発と日本の未来」(著:吉岡 斉。岩波ブックレット)

「原子炉時限爆弾」(著:広瀬隆。ダイヤモンド社)

「ニュートン6月号:M9地震,津波,原発事故 未曾有の大震災」(ニュートンプレス)

さて、震災後のこのコラムでは、日本の再生、復興の担い手としての企業の重要性を認識した上での「応援投資」や、被災地の物産品を購入したり売上の一部を寄付して被災地の復興を支援する「応援消費」動きについて紹介しました。


さらにネットで調べていると「セキュリテ被災地応援ファンド」という大変ユニークな動きがあることを知りましたので、ご紹介したいと思います。


これは、ミュージックセキュリティーズ株式会社というファンド運営会社が募集するものです。

投資先は被災した6社の地元企業で、製麺、醤油醸造、水産加工品製造、コーヒー製造など、いずれも規模はさほど大きくはないもののユニークな特徴を持ち、全国規模で多くのファンが付いている会社のようです。Websiteに各社の詳細が掲載されていますし、社長さんのメッセージも配信されていますのでご覧になってみてください。


この6社それぞれを対象とした6本のファンドが組成される予定です。(現在4本が募集中。2本が近日募集開始予定)
申し込みは、一口5,000円の出資金、応援金5,000円、出資金取扱手数料500円で合計10,500円からとなっており、募集口数はファンドごとで異なりますが、1,000口から8,000口ですから、1000万円から8000万円を集め、工場の再開や失業手当を受給してもらうためにやむなく解雇した従業員の再雇用などに使用し、一日も早い復興を目指します。


投資期間は5〜9年程度で、当初一定期間は無分配ですが、その後は売上に応じて分配が行われる予定です。

また投資家には例えば、醤油醸造の八木澤商店の場合は「復興後、初回出荷される「醤油ドレッシング」を口数に応じてご送付。」といったような特典もついています。
現在の応募状況はファンドごとにまちまちですが、のべ759名が参加しているようです。


ミュージックセキュリティーズ株式会社はもともとミュージシャンのレコード発売をファンからの出資という形で応援する会社のようで、音楽ファンドや被災地応援ファンド以外にも国間伐材の購入を通じて日本の森林保全を目指す「ワリバシファンド」や、発展途上国の人々の自立を手助けするための手法として注目されているマイクロファイナンス(小口低利で融資を行い、貧困層がそれを元手に仕事を始めて貧困からの脱却をはかるもの)に出資する「マイクロファイナンス貧困削減投資ファンド」なども手掛けています。

いずれにせよ、単なる金銭的リターンのみを追求するのではなく、企業のビジョンや頑張りに共感して投資を行い、その結果自分のお金が生かされていることに満足を感じる投資家が着実に増えていることは確かなようで、私どもが開催している個人投資家向けIR説明会の場で個人投資家の方々とお話をしていても強く感じます。


個人金融資産1400兆円をいかに活用するかが、日本再生のための重要なポイントの一つであることは論を待ちません。


そのためには「応援ファンド」、「応援投資」というビジョンやコンセプトへの共感を如何にして広げていくか?そうした投資機会をいかにして増やしていくか?が極めて大きな課題です。

そのために私どもも微力ながら様々な活動を展開していきたいと考えていますし、読者の皆さんも自分にとっての株式投資の意味を常に考えていただきたいと思います。

カテゴリー : 保阪 | 投稿者 : invb | 16:24 | コメント (0)

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社長プロフィール
代表取締役社長
廣島 武
1963年生まれ。駒沢大学経営学部卒業。1985年三洋証券株式会社入社。日本インベスターズ証券を経て、2000年当社設立。三洋証券時代より、個人投資家への資産運用アドバイス業務に一貫して従事。
代表取締役会長
保阪 薫
1961年生まれ。京都大学法学部卒業。1984年野村證券株式会社入社。シティバンク・プライベートバンク、日本インベスターズ証券などを経て、2000年当社設立。
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