« 様々な「応援投資」の取り組み | メイン | 外国人機関投資家は日本株をどう見ているのか? »
外国人投資家からヒントを得る
東京証券取引所が5月19日、20日に発表した投資家主体別売買動向などによると、外国人投資家の日本株買い越しは、昨年11月第1週から5月第2週(9日から13日)まで28週連続となり、15年ぶりに過去最長を更新しました。
また4月の海外投資家の地域別売買動向(全国証券取引所ベース)によると、北米投資家は昨年7月以降、10カ月連続で買い越したということです。
北米投資家の買い越し額は2513億円。欧州投資家は2ヶ月ぶりに3017億円の買い越しに転じ、アジア投資家も374億円買い越しました。
昨年11月から今年4月までの北米投資家の累計買越額は2兆2908億円と外国人全体の累計買越額4兆7903億円の5割を占めているそうです。
福島原発事故の問題では、日本に在住していた多くの外国人が我先にと帰国したり、放射性物質が基準値を超えた日本製品が輸入ストップとなり、また総理大臣があまりにも頻繁に交代する日本の政治状況を厳しく論評する声も多いなど、日本を見る世界の目はかなりシビアなものがありますが、株式市場においては随分様相が異なっているようです。
金余りという需給要因も大きいのでしょうが、政治という不安要因があってもなお、個別企業でみれば割安な株が沢山あるということなのでしょう。
外国人投資家がいなければ成り立たなくなってしまっているような日本の株式市場は大きな問題を抱えているわけですが、少子・高齢化、グローバル競争の激化など厳しい経営環境にあっても日本企業が一定の評価を受けていると考えれば、少しは明るい気持ちになります。
株式市場の先行きは誰もが断言できるわけではないので、現在買い越している外国人投資家が必ず報われるかはわかりませんが、個人投資家のみなさんも投資のためのヒントとして外国人投資家がどんな銘柄を買っているのかを知っておくのも意味があるでしょう。
そこで今回は、会社四季報CD−ROM版を使って、「外国人投資家の持株比率が上昇している銘柄」をピックアップしてみました。
1期前の持株比率から直近の持株比率への上昇率をランキングして見ました。
また、参考のために今期予想増収率と今期予想営業増益率も併記しておきました。
ただ外国人投資家と一言で言ってもいろいろな投資スタイルの投資家が存在します。
伝統的な投資手法で企業の将来性を評価して投資する投資家はもちろんですが、最近余りその名を聞かなくなりましたが、スティールパートナーズのように企業経営に積極的に関与しようとするアクティビスト。
また実態の不透明な外国籍ファンド(実は国内投資家の資金?)も外国人投資家に分類されます。
そのため、このリストに出ている全ての企業が、皆さん個人投資家が投資するに値する企業というわけではありませんが、ユニークな製品・サービス・経営手法で高い競争力を持った企業も多く見つけることができます。
例えば、5位のシミック。製薬会社の新薬開発の際の臨床試験段階を受託するCROのトップ企業です。日本におけるCRO市場はまだまだ拡大するとの見方が強く、足元の業績も好調です。
17位のGMOペイメントゲートウェイ。インターネットを利用した商品購入はますます皆さんの生活の中でも重要性を増していると思いますが、こうしたEC(電子商取引。イーコマース)市場の拡大の中で、欠かせないのが安全かつ確実に行われる決済の仕組みです。同社はEC業者にクレジットカード決済処理サービスを提供しており、配送サービスも手掛けてメニューを拡充しています。
他にも面白そうな企業が見つけられると思いますので、是非研究してみてください。
ただ、いつも申し上げていますが、常に応援投資・分散投資・中長期投資の視点をお忘れなく!
カテゴリー : 保阪 | 投稿者 : invb | 2011年05月26日 18:39





