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廣島 武 X 保阪 薫
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2011年12月27日

元気な投資家が元気な企業を応援しよう!

世界で最も有名な投資家の一人である、ウォーレン・バフェット氏が、先月11月20日に初来日しました。


 

 同氏経営の投資会社「バークシャー・ハサウェイ」の傘下企業が2008年に買収した超硬工具メーカー「タンガロイ」(福島県いわき市)の新工場完成記念式典に出席するためです。式典は3月22日に開催される予定でしたが、東日本震災により延期となっていました。 


 長期投資家として知られる同氏は、事業の内容が自分にとって理解できない分野には手を出さない、という投資方針で知られています。

 2000年初頭のITバブル時、ネット関連企業に投資しなかったことで有名です。また、経営能力の高さ、高いブランド力、強い価格決定力、社会や消費者にとってなくてはならない存在であることなどを重視している、といわれています。


 そうした投資哲学・方針を持つ同氏が、初めて来日したことは大きなニュースになりました。
それ以上に、今までは日本企業に大きな関心を持っていないといわれていた同氏が日本株に意欲的な姿勢を明確にしたことも大変注目されました。


 読者の皆さんも、新聞や雑誌、サイトなどで「日本買い宣言」「日本への投資意欲変わらない」といった見出しをご覧になったかと思います。
このような報道がなされる背景には、上記のような条件に見合う日本企業が彼の投資リストに上っているということなのでしょう。


 2011年9月末で385,494百万ドル(約30兆円)の総資産、34,776百万ドル(約3兆円)の現金および現金同等物を保有するバークシャー・ハサウェイは、さまざまな企業へ投資しています。その中の1社がプレスリリース配信サービスの世界的なトップ企業「ビジネスワイヤ」です。


 実は、この「ビジネスワイヤ」の日本法人である「ビジネスワイヤ・ジャパン」の代表、小林明央さんとは仕事上で大変親しくさせていただいております。
小林さんに、バフェット氏が来日した時の興味深いお話をいろいろと聞かせていただきました。以下、一部ご紹介したいと思います。


 福島での記念式典の後、東京に戻った同氏と車で移動中、皇居のお堀端を走っていた時のことです
。バフェット氏は堀を眺めながら、強い“お堀”を持っている企業は魅力的であるという話をしたそうです。


 バフェット氏が言う“お堀”とは、企業が長期的に安定した収益を上げる源泉で、他社にはない強みや差別化要因であるということ。この堀が深くしっかりしている企業、強い競争力を保有する企業に投資することが大切だと言っているのだと思われます。


 また、東京・市ヶ谷にあるビジネスワイヤ・ジャパンのオフィスでのミーティングで、リーマン・ショックや震災の影響を受け、中国や韓国、台湾といったアジア諸国に比べいかにも元気のない日本経済・企業をバフェット氏がどう見ているかを尋ねたそうです。

バフェット氏は、30年、50年前と比べた日本のさまざまな産業技術が発展した背景について語りました。

 続けて、現代の日本人に比べて、そうした技術の発展に寄与した昔の日本人の方がより賢かったり、より勤勉だったりするわけではなく、日本人の本質は何も変わっていない。だから、リーマン・ショックや震災による不況を乗り越えていくだろうことは、想像に難くないということを述べたそうです。


 この言葉、現在の私たち日本人が良く考えるべき、非常に意味のある言葉だと思います。


 確かに現在の日本は、解決が容易でないと思われるさまざまな問題を抱えています。

 しかし、長い日本の歴史の中、何の問題のなかった時代などなかったはずです。その時その時で、その時代を生きていた日本人は悩みながらも知恵を絞り、課題解決に向けて行動してきました。現在直面する問題も必ず解決する道筋が見つかるはずで、困難でもそれに向かっていかなければなりません。


 また、ややもすると日本全体に閉塞ムードが蔓延まんえんしがちですが、決してそんなことはありません。
独創性や並々ならぬ気概をもって挑戦、前進している人々も企業もたくさんあります。

 
 そういう意味で、バフェット氏は「日本人のみなさん、もっと自信を持って胸を張って生きてください」と励ましているように思えます。


 そこでこのバフェット氏の言葉を日本へのエールと受け止めて、今年最後の今回のコラムで、応援投資を実践する個人投資家が目指すべき行動指針を以下に提案したいと思います。

 「まず自分自身、一人の日本人として、(多少はカラ元気でも構わないので、)もう少し自信を持って前を向く」

「同時に日本を元気にする、共感できる企業を探し出して『応援』する」


 1年間ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。

カテゴリー : 保阪 | 投稿者 : invb | 11:32 | コメント (0)

2011年12月16日

企業の採用活動から投資のヒントを発見する。

12月1日より、2013年4月入社を目指す現在大学3年生の就職活動が正式にスタートしました。

経団連が1997年に策定した「採用選考に関する企業の倫理憲章」が、2011年3月に採用活動の早期化・長期化の是正に向けて大幅な見直しがなされた初年度となり、昨年までは10月だった広報活動の開始時期を12月1日以降となりました。



ただそれでも、私が就職活動をした30年程前は、4回生の初夏くらいからOBとお会いしたりして、9月頃内定という流れでしたから、12月スタートでも十分早いですよね。

時代も環境も違うし、少子化が進む中でより優秀な学生を採用するには、どんどん早期化が進むのもやむを得ないのでしょうが、今の学生さんはその点では少し可哀想かなと思います。


さて、現在正社員8名という小さな所帯の当社も新卒採用に取り組み始めました。


今までは経験者のみの採用でやってきましたが、創業11年目に入り、さらに10年後、20年後にも創業の理念やビジョンをより高いレベルで掲げつつ、より大きな舞台で活躍できる会社にしたいと思い、そのためにはある意味で真っ白な若い戦力が不可欠だと考えたのです。

新卒採用活動のスタートは、学生を対象とした説明会の開催です。
まず、学生さんに「IR活動や資本市場の重要性」を理解してもらわないと当社が何をやっているのかは到底理解してもらえませんから、なるべくわかりやすく「当社を取り巻く環境」を説明しなければなりません。


それに続いて、今度は当社がどういう会社かを知ってもらうのですが、通り一遍の説明では意味が無く、学生が魅力を感じて「この会社で働いてみたい!」と思ってもらわなければなりません。


実はこのシナリオというかコーポレートストーリー作りはまさにIR活動の基盤そのものです。
自社の説明資料作りを行ってみて、採用活動とIR活動は極めて似ているものだと改めて強く感じた次第です。

企業には様々なステークホルダーとよばれる関係者が存在します。

・社員
・株主
・顧客
・取引先
・一般の人々


そしてこれらのステークホルダーを自社のファンとすることが、企業価値を高める最も重要な道であることは言うまでもありません。


・自社の製品やサービスに自信と愛着を持ち、自らの成長が企業の成長に結びつくと考える働き者の社員

・業績や配当に強い関心をもちながらも、経営者の理念やビジョンに共感し中長期の視点で企業を応援する株主

・自社の製品やサービスに対しこの上ない愛着を持ってくれる顧客や消費者

・製品開発やサービス構築に一緒になって前向きに協力してくれる仕入先、取引先

・自社の事業活動とは直接関係を持っていないものの、地域に対する貢献や、社会的存在意義を評価し応援してくれる一般の人々


こうしたステークホルダーが多ければ多いほど、その企業が将来に向かって成長し、企業価値が向上するだろうことは、皆さんも簡単に想像できるものと思います。


ただ、企業が彼らと対話する際の「力点」は、対象となるステークホルダーごとの興味・関心によって異なります。


採用の場であれば、新卒の大学生は仕事のやりがいとか、どういう教育制度の中で自分が成長できるかを知りたいでしょう。もちろん、給与水準も重要な要素でしょう。


IRであれば、今来期もしくは2−3年後の売上、利益、配当がどうなっているかに強い関心があるでしょう。


顧客ならば、製品やサービスが他社に比べてどれだけ優れているのか?満足できるものなのかを比較したいでしょう。


仕入先や取引先なら、安心して取引できるか?将来的に取引が大きくなるのか?を是非とも知りたいでしょう。


一般の人々なら、地域の活性化にどう貢献しようとしているのか?環境問題や雇用拡大など企業の社会的責任(CSR)への取り組みが聞きたいでしょう。


このように、ステークホルダーの関心の多様性に対応して、企業が自社のことを理解してもらうための説明における「力点」は様々ですが、共通し、かつ最も重要な要素は
「共感してもらえるか?」
ステークホルダーの側から言えば「共感できる会社なのか?」ということではないでしょうか?


「企業のミッション・ビジョンや理念」

「現在どういう会社であり、これからどんな会社になっていくか?」

「社会的存在意義」

「社員になると、株主になると、ステークホルダーになると自分は何を得ることが出来るのか?何に満足することが出来るのか?」


まとめて言い換えれば、

「会社のあり方に共感した。この会社の一員になってみたい。」

と思ってもらうという点で、採用活動もIR活動もCSR活動もCS(顧客満足度)向上活動も根っこは同一ということです。


そういう意味では、新卒採用のために企業が発信する情報や、就職活動用のWebsiteなどには、株式投資もための大きなヒントが沢山隠されていると思います。


最近は文章だけでなく、動画を使って実際に働いている先輩社員の声を聞けるようにしているHPも多数見られます。

そうしたHPを見て、「社員がイキイキと働いている会社だな。」と感じれば、将来の成長が期待できるかもしれないでしょうし、それ以上に、そうした社員を創り出す採用制度や社員教育を行っている経営者のビジョンや経営姿勢も間違いなく評価に値するものと言えるでしょう。


また、読者の皆さんの中には、現在まさにお子さんが就職活動真っ最中という方も多数いらっしゃるかと思います。


内定率が6割以下という厳しい就活戦線でのお子さんの奮闘を見守り、応援しながら、面接を受けた会社の役職員や会社の雰囲気がどうだったかなどを聞いてみるのも、「応援投資」のための企業研究の絶好のヒントとなるかもしれません。

カテゴリー : 保阪 | 投稿者 : invb | 17:37 | コメント (0)

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社長プロフィール
代表取締役社長
廣島 武
1963年生まれ。駒沢大学経営学部卒業。1985年三洋証券株式会社入社。日本インベスターズ証券を経て、2000年当社設立。三洋証券時代より、個人投資家への資産運用アドバイス業務に一貫して従事。
代表取締役会長
保阪 薫
1961年生まれ。京都大学法学部卒業。1984年野村證券株式会社入社。シティバンク・プライベートバンク、日本インベスターズ証券などを経て、2000年当社設立。
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