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廣島 武 X 保阪 薫
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2012年05月10日

企業の工夫が現れ始めた決算短信

3月期決算企業の決算発表も佳境を迎えています。

昨日5月9日(水)には、トヨタ自動車が、終わった2012年3月期は減収・減益だったものの、今期(2013年3月期)の営業利益は前期比+181%の1兆円となる見通しであると発表し、市場で話題となりました。

ただ、同社も含め企業収益動向全般についてこれまでのところ、大方の予想通り「前期減益、今期急回復」となっているようですが、同社株価は殆ど動意を見せず前日比変わらずで終わりましたし、日経平均株価は9,000円を割り込みそうな状況です。


企業収益見通しについては既に織り込み済みであったと思われること加え、フランス、ギリシャの選挙結果が世界経済、金利動向に関する先行き不透明感を強めていることが背景にあるようで、なかなか一本調子では上がって貰えない、もどかしい相場展開となっています。

さて、前回のBlogで、今回の決算発表から決算短信の作成に関する自由度が高まり、企業ごとのIRに対する姿勢の違いが明確になってくるのではないか、ということを書きました。

ただ、残念ながら今までのところでは、全ての企業をチェックしたわけではありませんが、昨年同様の形式で発表している企業が大多数のようです。


そんな中、私が「おや!」と思ったのが、東証マザーズに上場している株式会社フュートレック(2468)です。
同社IRサイトURL http://www.fuetrek.co.jp/ir/index.html

同社の平成24年3月期決算短信では、通常は第2四半期と通期の予想数値を発表する今期見通しについて、「四半期ごとの変動が予想されることから」との理由を記して、今回から各四半期ごとの業績予想を記載しています。

会社側に電話してみたところ、「第1四半期に売上、利益が大きく伸びる一方で、第2四半期以降は開発投資を積極化するため、従来の第2四半期と通期のみの業績予想では、投資家をミスリードする恐れがあるので四半期ごとの予想を発表しました。」とのことでした。


(株式会社フュートレック 平成24年3月期 決算短信より)


また、「経営成績」の項目において、これは前回も行っていますが、売上・利益の対前期比較だけでなく、期初予想と実績との比較についても表形式で示したうえ、実績が予想に達しなかった要因についても触れており、投資家に対して大変親切な決算短信となっています。

加えて今期の見通しについても、比較的詳細な説明を行っている点も目を引きます。


(株式会社フュートレック 平成24年3月期 決算短信より)

白黒の2色のみで、文字と数字と表ばかりでややもすると無味乾燥な、個人投資家の皆さんにとってはとっつきにくい印象の強い決算短信かもしれませんが、だからこそ企業の創意工夫やIRに対する姿勢が、他社比較の中で明確に表れると言えるかもしれません。


皆さんも是非こまめにこうした企業を探してみてください。

カテゴリー : 保阪 | 投稿者 : invb | 12:43 | コメント (0)

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社長プロフィール
代表取締役社長
廣島 武
1963年生まれ。駒沢大学経営学部卒業。1985年三洋証券株式会社入社。日本インベスターズ証券を経て、2000年当社設立。三洋証券時代より、個人投資家への資産運用アドバイス業務に一貫して従事。
代表取締役会長
保阪 薫
1961年生まれ。京都大学法学部卒業。1984年野村證券株式会社入社。シティバンク・プライベートバンク、日本インベスターズ証券などを経て、2000年当社設立。
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