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廣島 武 X 保阪 薫
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2013年01月29日

中小型株相場活況の中で

日経平均は先週末25日金曜日に10,900円台を久しぶりに回復し、週明けの28日月曜日も一時11,000円を突破したものの、終値では10,900円を割って引けました。

まだ上値余地は大きいとの予想が大半ですが、3月期決算企業の第3四半期決算発表が今週から本格化する中、様子見でやや一服といったところでしょうか。

一方で、下のグラフに様に、日経平均(青線)からはやや出遅れて上昇を始めたJASDAQ指数(赤線)は昨年12月25日から今年1月22日まで16日連続して前日比プラスとなったのち、2日連続してマイナスとなりましたが、再び上向き昨28日は62ポイントを突破しました。

昨年12月25日から昨日までの上昇率は14.4%と、同期間の日経平均の上昇率8.9%を大きく上回っています。

grapf20130129-1.GIF

また、上昇したとはいえ2010年4月に付けた11,339円というリーマンショック後の高値にはまだ届かない日経平均に対し、JASDAQ指数は同じく2010年4月に付けた高値57.06を上回ってきており、中小型株の多いJASDAQの元気の良さが目立ちます。

grapf20130129-2.GIF

これは、直近上場のIPO(新規公開)銘柄の活況ぶりが中小型株全般に広がっていることが大きな要因でしょう。


JASDAQ上場企業ではありませんが、ミドリムシ(微細藻類ユーグレナ)を中心とした微細藻類に関する研究開発及び生産管理、品質管理、販売等を展開する株式会社ユーグレナ(東証マザーズ上場)の株価は、昨年12月21日の公開初値3,900円から1月28日のザラ場高値16,380円までの1か月間で4倍以上と猛烈な上昇ぶりです。


ライブドアショック、リーマンショック以降暫く低迷が続いてきたIPO市場ですが、今年のIPO件数は昨年を上回り60件以上になるとも予想されており、今後の明るい材料の一つといえるでしょう。

瀕死状態にある一部の企業が円安でなんとか息を吹き返すことを、企業自身も一部投資家も期待するのも無理からぬことですが、日本経済の根本的な課題克服に繋がるものではないことは私が言うまでもなく明らかであり、日本が本当に光り輝くには、やはり今までの日本には無かったような元気なベンチャー企業がどんどん出てくることが最も大切な条件の一つだと思います。

その意味で、安倍政権の3本の矢のうち、金融政策、財政政策についてはその有効性、副作用についての疑問が拭い切れませんが、「成長戦略」については掛け声倒れに終わらせず、迅速かつ強力に進めてもらいたいものです。


特に、ベンチャー企業育成のための様々な仕組み、特に資金調達の道を広げる事はもちろんですが、昨日の所信表明演説で安倍総理が述べていたように、一度失敗しても2度3度とチャレンジできるような気概、起業家精神を醸成する世の中作りに取り組んでもらいたいと強く望みます。


もちろんIPOが活況になれば、これまでもそうであったように、玉石混交となることは避けられないと思いますが、我々も含めた市場関係者は自己の利益のみでなく、投資家の利益にも十分配慮した行動を取らなければなりません。


投資家の皆さんも、IPOブームに乗るという愚は避け、「応援投資」の視点で共感できる経営者、企業を選別するという姿勢を持ち続けて頂きたいと思います。

カテゴリー : 保阪 | 投稿者 : invb | 14:32 | コメント (0)

2013年01月10日

「癸巳」年、株式市場はどう動く?

新年、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

さて、今年の干支は「癸巳(きし、みずのと・み)」です。

私が時々お話をうかがう方の説明によれば、「癸巳」は水性の「癸」と火性の「巳」が同居する「水火の激突」と呼ばれ、相反する勢力の戦い意味し、世界中で一定の流れを保ちがたく、上下動の変化や風向きの変化など、予想外の変化が生じる年であるということです。


「甲子」から始まる全部で60の干支のうち「巳」は5種類あり、今年の干支「癸巳」が前回巡ってきたのは60年前の1953年です。

この1953年の主な出来事としては、

・2月1日 ― NHKが日本で初のテレビジョン本放送を東京で開始

・3月14日 ― 衆議院解散(バカヤロー解散)

・7月27日 ― 朝鮮戦争の休戦成立

・8月8日 ― ソビエト連邦が水爆保有を発表

などがあったようですが、株式市場関係での最も大きなニュースとしてはやはり「スターリン・ショック」でしょう。


この年の3月5日、ソ連の最高指導者ヨシフ・スターリンが73歳で死去。

当日の日経平均株価は10%の大幅下落となりました。
朝鮮戦争の休戦が近いとの見方が強まり、戦争特需への期待がしぼんだことから、株価は調整局面に向かい、3月に付けた上場来高値474.43円から5月の安値295.18円まで38%の大幅下落となりました。


さて、今回の「癸巳」年の株式市場はどうなるのでしょうか?


昨日東証から発表された「投資主体別売買動向」(個人投資家、機関投資家、外国人投資家などがある期間に株式をどれだけ売買したかを示すもの)によると、外国人投資家は2012年11月第2週から12月第4週まで7週連続で買い越しました。


月間で見ても5―9月の5か月連続売り越し(売り越し金額 7540億円)から一転して、10―12月の3か月で約2.2兆円の買い越しとなっています。


一方、国内の金融機関(機関投資家)は対照的な動きとなっています。

5―8月の4か月連続買い越し(買い越し金額6425億円)後は、11月、12月でそれぞれ1146億円、8749億円と合計9895億円の売り越しに転じています。

graph20130110_1.GIF

このように、昨年11月の衆議院解散を機に始まった今回の上昇相場は完全に外国人投資家がリードしたものとなっているわけです。


外国人投資家が日本株を大きく買い越している背景には、安倍新政権の積極的な財政出動や円安誘導姿勢による景気回復への期待がありますが、加えて、今までの低迷相場で日本株のポジションを増やしていなかったファンドなどが「持たざるリスク」に不安を感じて、大型株を中心に組み入れを急いでいるということも大きな要因のようです。


ただ一方で、日本経済の構造的な問題(少子高齢化、中国リスク、低い潜在成長率など)について解決の道筋がついていないことも十分認識しているわけで、どの段階から、そうしたリスクに負けない企業体力や経営戦略を持つ企業の選別物色に入るかが注目されます。


良いか悪いかは別にして、日本の株式市場における外国人投資家の存在感は無視できるものではありませんが、「応援投資家」の皆さんは、相場の乗り遅れに焦ってよく調べもしないで投資するようなことなく、自分で共感できる企業や経営者を探し出す作業を続けていただきたいと思います。

カテゴリー : 保阪 | 投稿者 : invb | 17:20 | コメント (0)

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社長プロフィール
代表取締役社長
廣島 武
1963年生まれ。駒沢大学経営学部卒業。1985年三洋証券株式会社入社。日本インベスターズ証券を経て、2000年当社設立。三洋証券時代より、個人投資家への資産運用アドバイス業務に一貫して従事。
代表取締役会長
保阪 薫
1961年生まれ。京都大学法学部卒業。1984年野村證券株式会社入社。シティバンク・プライベートバンク、日本インベスターズ証券などを経て、2000年当社設立。
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