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最初に手掛けた事は、岩手、茨城、東京の3ヶ所の工場を見て回ることでした。工場を見ると無駄なものが多く、過剰在庫と、無秩序さが目だっていました。昭栄化工(株)(現SHOEI)にはブランドイメージとマーケットシェアがあり、製品自体は売れていたので、あとは作り方、コスト、組織の仕組みを見直せばいいと考え、工場診断を基に、1週間後には人員削減、工場整理などに着手し始めました。当面の運転資金は在庫品を整理して生み出し、「きちっと仕事をすればそれに応じた評価をする」という人事の基本を徹底させ、従業員のモチベーションを高めることにも努めました。
結局、倒産の原因は、放漫経営と公私混同によるところが大きく、ワンマン経営、経費の無駄遣い、過剰設備、過剰人員、過剰在庫、工場の従業員への愛情不足などが見て取れました。私の持論は現場、現物、現実の「三現主義」です。リストラを遂行し、1年3ヵ月後、更生計画が裁判所から認可されると、私は昭栄化工(株)の管財人兼代表取締役社長となり、三菱商事が株主となりました。更生法申立1年後、4.8億円の出資を三菱商事70%、長銀や昭和高分子などが30%出して再スタートをしました。更生計画は、当初計画を前倒し、認可から4年半、当初から5年半と短期間で終了しました。
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