ブリッジレポート

(6914)オプテックス  小林 徹社長
9月10日(月)

8月に東証2部へ上場したOPTEXのフォローアップのため大津の本社と、雄琴にある技術センターを訪問しました。
まず本社で、小林社長、IR担当の石田さんに足元の状況、セキュリティ分野の動向などをうかがいました。


小林 徹社長

事業内容(まず同社の事業内容を簡単におさらいします。)

防犯用製品
不審者の侵入を感知するシステムで、店舗用、家庭用など幅広く利用されています。今後の注力分野と考えています。
売上の50%。室内用防犯センサー、世界シェア 10%でトップ 。

自動ドア用製品
感知式、接触式など赤外線を用いたもので、ビル、店舗をはじめ最近では工場用自動ドアセンサーも開発されています。
売上の23%。国内シェア50%、世界シェア30%でトップ。

この他にも、センサー技術を利用したものとして、産業機器用製品として非接触温度計(物体の遠赤外線により温度を計測。触らずにすむので、安全性に優れる。)や環境関連製品として透視度センサーなども手がけています。

産業機器用製品
売上構成比26%
環境関連製品
売上構成比 1%

 

中間決算概要

同社は8月24日に2001年12月期中間決算を発表しました。 (同社では今年度が「中間連結財務諸表制度」の導入年度であるため、前年同期比はでていません。)

連結売上高
5,726百万円
連結経常利益
685百万円

 また、通期での会社予想は

連結売上      
11,600百万円(前年比+3.2%)
連結経常利益
1,140百万円(前年比−6.0%)

 となっています。

 防犯用製品は米国、韓国での主力製品の低迷により伸び悩みましたが、産業機器用製品が欧州で好調に推移し、自動ドア用製品についても海外向けが積極的な販売活動を展開、国内向けも販売台数を伸ばしました。
 日本国内では、犯罪増加の動向を反映して防犯市場が活況を呈したことにより、防犯用製品が好調に台数を伸ばしました。

 通期の予想では、画像関係のR&D投資強化と為替の保守的な前提(1ドル=100円)により、「増収、減益」となっていますが、確かに年前半は今ひとつではあったものの、この7月、8月は計画比を上回る好調なペースで推移してきているとのこと。世間全般の設備投資の冷え込みと比較すれば健闘していると、小林社長は考えています。
 具体的には、センサー作動時の決定的瞬間をデジタルで撮影する「Wonder Track」を東海地方の地銀のATMコーナーに1億円で納入するなど、注力している画像関係製品の引き合いが強くなっていることが挙げられます。

 

セキュリティ分野の動向

 同社のセンサー技術を生かしたセキュリティ用製品は信頼性も高く、犯罪件数が増加している日本においても潜在需要は高いと思われます。

 同社のセキュリティ用品

 そうした中、同社では新たな販売ルートの開拓に力を入れています。
 まず、大手ドアホンメーカーと提携し、10月からその販路にセンサーライトカメラなどの供給を開始します。 このメーカーはゼネコン、住宅メーカー、電気工事材料店などに強い一方、インターホン専業で製品の広がりがないため、同社とのタイアップが有効と考えています。
 他にも、全国850万家庭、150万法人に清掃用具などをレンタルしている会社との提携も始まる予定ですし、警備保障会社とのタイアップも計画中です。

技術センター見学

 小林社長のお話を伺った後、IR担当の石田さんに車で30分ほどした、雄琴にある技術センターを案内していただきました。


技術センター 研究開発部

 生産工場を自社では持っていない同社にとってのまさに心臓部がこの技術センターです。 3階の研究開発部では、約70名の社員が、「セキュリティ」、「自動ドア」、「非接触温度計」、「環境関連装置」の研究、開発、設計、品質管理を行っています。
  品質管理の実験では、「人がいろいろなスピードで移動してもしっかりセンサーが捉えられるか」、「床がカーペットの場合とそうでない場合」など様々なケースを想定した実験が行われています。
  また、同社は売上の65%が海外向けということもあり、どんな温度、湿度でも正常に作動するかどうかの品質管理を行っています。
 「どのような環境でも正常に作動する」という同社製品の高い信頼性は、ここで培われています。

  研究室の窓からは、琵琶湖が一望できます。あいにく台風の影響で悪天候でしたが、研究・開発に専念するには大変快適な環境です。

 2階は製造部です。約30名が所属するこの部署は、生産計画、部材発注、購買を行っています。現在同社製品は約3,000点、使用する部品は約10,000点に上ります。 福井、滋賀県・長浜、中国にある関係会社とオンラインで結ばれており、製品製造を全てコントロールしています。

 技術センターの1階は、子会社オーパルオプテックスとなっています。
 これは、琵琶湖というロケーションを活かしたレジャー施設です。もともとは社員の福利厚生施設だったのですが、地元を始め多くの人に利用してもらおうということで、一般に開放しました。レストラン、プール、ジャグジーの他、ヨット、カヌー、ウェイクボードなど様々なマリンスポーツを楽しむことができます。
 また、一部フロアーをフィットネスクラブに賃貸しています。

 

訪問を終えて

 前回のレポートでも書いたように、ここ数年の伸びがスローペースな原因として「適度な危機意識が欠如している。」と小林社長は認識しています。このためこの5年を「第二の創業期」と捉え、事業展開においては、「安心を提供するセキュリティ」分野において、様々なビジネスを具体化させようと挑戦を行っています。確かにまだ、緒についたばかりであり、前述のアライアンスについても結果にフレ幅が予想されることを、社長は認めています。ただ一方で、注力している画像関係製品が実績を増やしつつあり、これを含め足元は堅調といえそうです。

  残念ながら、日本の安全は悪化することはあっても、改善する可能性はきわめて低いと言わざるを得ないでしょう。セキュリティ関連製品、サービスに対するニーズは今後益々強まるでしょう。そうした中、様々な販路を拡大し製品の販売スピードをいかに上げていく事ができるかに注目していきたいと思います。
 また、この8月29日に東証2部へ上場しましたが、今後は更なるステップアップも視野に入れているということです。

 
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