ブリッジレポート

(4849)エン・ジャパン/越智 通勝社長
2003年2月19日(水)

エン・ジャパンの決算説明会に出席しました。
越智社長が決算概要ならびに今後の展開について説明されました。

 


越智 通勝社長
  

2002年12月期決算概要「マーケット変革とサイトリニューアルで大幅増収・増益」

2002年12月期実績
対前期比
売上高
3,107百万円
+65.6%
営業利益
1,305百万円
+39.8%
経常利益
1,283百万円
+42.9%
当期純利益
663百万円
+42.9%

求人広告市場は厳しいものとなっています。
紙媒体もインターネットも含めた求人広告件数を見ると、2001年11月から対前年比マイナスになっています。2002年は年間で約10%の減少となったようです。
各企業も軒並み売上ダウンとなった中で、同社は大幅な増収・増益となりました。
越智社長は、求人広告が「紙」から「インターネット」へと本格的に移行する兆しと捉えています。現在、中途採用の求人広告市場は約4000億円。「紙」と「ネット」の比率は9:1と見られますが、将来的には1:9に逆転すると同社では見ています。

こうしたマクロ的な背景に加え、サイトのリニューアルを行ったことで、高品質なサービスを適正な価格で提供する同社に対する評価・信頼が一段と高まったことも好決算の要因となっています。

<サイトのリニューアルなど>
2002年8月にサイトのリニューアルを行い、掲載内容を充実させることにしました。
「取材者が撮影した職場風景」という約15秒の動画コーナーを標準で設置。オンライン上で生の職場(社内風景や先輩社員の様子など)を疑似体験することができ、自分にあった会社選びがよりやりやすくなりました。
この結果、雇用のミスマッチが低減されて、採用成功確率が上がり、高い顧客満足度を得ることができたと考えています。
また求職者レジメの検索性を向上させました。

さらに、会員制サービス「[en ]パートナーズ倶楽部」を開設しました。同社が持つ社内外のリソースを集約し、企業の経営者・人事担当者に中途採用のソリューションを提供することを目的としています。この倶楽部を有効活用してもらうことを通じて、クライアントの採用成功確率をアップさせ、更なる事業の拡大を図っていきます。

<高品質な商品提供>
採用成功率は77%、顧客満足度87%と非常に高い数字で、業界No1とのことです。 高品質の求人広告を適正価格で提供していることが、ユーザー&クライアント双方から高く評価されています。
前回のレポートでも触れましたが、2002年4月、e−コマース専門の調査会社Gomezによる、「2002年春 転職情報サイトランキング」で総合1位に格付けされました。

<利益配分方針>
3期連続して上方修正したことを機に、1株当り10,000円の配当を実施する予定です。(定時株主総会開催予定日 2003年3月28日)

<商品別の売上概況>
*[en ]社会人の就職情報
主力サイトである同サイトの売上は2,069百万円(対前期比+50%)となりました。 前述のリニューアル効果に加え、営業人員の増員・育成により、営業力が強化されたためです。また、関西・中部地区においても首都圏同様、順調に拡大しています。

*[en ]転職コンサルタント
人材紹介会社の集合サイトである同サイトは掲載社数日本一(2002年12月末 184社)を維持し、"効果の高いサイト"として認知され、売上高636百万円(対前期比+118%)となり一番の伸び率となりました。

* [en ]派遣のお仕事情報
売上高は376百万円(対前期比+110%)となりました。
これは、クライアント管理、画面の充実など2002年1月のリニューアルにより、クライアントとユーザーの利便性が高まり商品力が強化されたことによるものです。
値引きは一切しませんがコストパフォーマンスはNo.1ということです。
マイクロソフトが運営するポータルサイトMSNとのアライアンスも始めました。

* [en ]キャリアエグゼクティブ
売上は24 百万円(対前期比−3%)と伸び悩みました。
景気低迷の中、企業が年収を低く押さえる傾向が顕著となり、ターゲットであるエグゼ クティブ層の採用を手控える企業が多いことが要因です。
どういう形で継続するかを含めて今後の展開を検討中とのことです。

売上高
構成比
[en ]社会人の就職情報
2,069百万円
66.6%
[en ]転職コンサルタント
636百万円
20.5%
[en ]派遣のお仕事情報
376百万円
12.1%
[en ]キャリアエグゼクティブ
24百万円
0.8%
合計
3,107百万円
100%  

 

2003年12月期決算予想「今期も好調に増収・増益へ」

2003年12月期予想
対前期比
売上高
4,000百万円
+28.7%
経常利益
1,600百万円
+24.7%
当期純利益
820百万円
+23.7%

今期も、上述したマーケットの変革を追い風に、好調な業績を予想しています。

 

中期戦略「中途採用特化から全方位型へ」

求人広告、中でも<インターネットによる中途採用>に関する市場は、大きな成長余力を持っています。同社では、その高い競争力を活かして、まずはこの分野を伸ばしていくことにフォーカスしていきます。
市場全体3600億円のシェア10%を取り、経常利益率40%であれば「売上高 360億円、経常利益 140億円」という姿が見えてきます。
しかし、中途求人にのみとどまるとは考えておらず、人材派遣・人材紹介、新卒採用、アルバイト・パート、社員教育といった全方位型への展開も視野に入れています。

これは、同社が、「日本ブレーンセンター」から分離独立して設立されたという経緯と大きく関係しています。
同社は表面的な設立年数こそまだ3年ですが、日本ブレーンセンターにおいて20年近く積まれてきた採用、人事に関するキャリア・実績を基盤としており、「人事」、「採用」、「教育」に全方位型の事業展開をするための経営資源を既に備えているということができます。

 

取材を終えて

今期は前期ほどの伸び率ではありませんが、好調な業績を予想しています。
越智社長は「質的No1」をキープするために、売上高の伸び率はおおよそ30−40%に留めたいと考えています。
社員を着実に増やす中、このアップトレンドは7−10年は続くとおっしゃっています。

私の訪問する企業や知りあいでも、中途採用に同社を利用しているところがいくつかあるのですが、一様に「値段は他社より安いのに、エン・ジャパンから応募してくる人は質が高い。まさに希望するターゲットの人がやってくる」と高く評価しています。
正に越智社長がおっしゃっている、「高採用率」、「高顧客満足度」、「適正価格」が実現されているということを、実際に知ることができました。
今後も引き続きフォローしていきたいと思います。  

 
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