ブリッジレポート
(4317)レイ/ 分部 日出男社長
2003年4月24日(木)

レイの決算説明会に出席しました。
分部日出男社長、分部至郎副社長が説明されました。

 


分部 日出男社長

2003年2月決算概要

<連結> 
(単位:100万円)
実績
対前期比
対10月予想比
売上高
6,761
−17.4%
−10.8%
営業利益
142
−82.2%
−43.8%
経常利益
126
−83.4%
−44.7%
当期純利益
34
−91.9%
−69.7%

<売上動向>
ビジネスコミュニケーション事業
厳しい広告宣伝環境を反映して、同社が得意とする大型演出の企画が減少しました。
販促企画ではJOB数は増加したものの、小型の仕事が多く売上は減少しました。
機器演出は、プレントの立ち上がりでJOB数は大幅に増加しましたが、平均単価は下落し売上減となりました。
売上高は、4,607百万円(前期比 −22.2%)となりました。

デジタルコンテンツ事業
映像制作は、厳しい広告環境の中、営業部隊を強化し積極的なプレゼン攻勢を行った結果、JOB数は増加しました。
映像合成編集については、五反田スタジオのリニューアルおよび営業チームを強化し積極的に受注活動を行いましたが、単価が下落し売上高は減少しました。
売上高は、2,154百万円(前期比 −17.4%)となりました。

<利益>
付加価値率は、外注コントロールの結果、52.3%と前期の51.9%から上昇しています。
維持費については、人員を制作部門から営業部門に移動させたことで、販売費(維持営業費)は増加したものの、総額ではほぼ前年並みでした。
売上の減少がイコール利益の減少という形となっています。

 

2004年2月期予想

<連結>
 (単位:100万円)
予想
対前期比
売上高
7,081
+4.7%
営業利益
193
+35.9%
経常利益
176
+39.6%
当期純利益
73
+108.6%

引き続き厳しい市場環境が予想されますが、一つ一つの仕事を丁寧に仕上げて数字を達成していきたいと考えています。また半期ベースで言えば下期から反転・上向いていくと予想しています。

<セグメント別見通し、単位:100万円>
ビジネスコミュニケーション事業
予想
対前年比
売上高
3,620
+4.1%
営業利益
204
+10.9%
  • 企業の広告費支出に関しては引き続き厳しい状況を予想
  • 販促企画は、演出系は厳しいが運営系の業務が増えると予想
  • 機器演出は、販促企画と同様に厳しい市場環境を見ていますが、当期はモーターショー開催の年であり稼働率の好転を見込んでいます。
  • 一般企業向け貸し出しの「プレント」は、まだ市場の入り口の状態であり、拡大を予想しています。
デジタルコンテンツ事業
予想
対前年比
売上高
3,461
+5.4%
営業利益
−11
前期 −42百万円
  • 機材販売については、同社が開発した映像編集機器などを販売することや付加価値率の関係から、当期よりデジタルコンテンツ事業のプロデュースにカウントします。
  • 映像制作については、テコ入れした新規プロデューサーの効果が下期に出てくると予想
  • DVDについては拡大基調を見込んでいます。
  • 機材販売については、従来は大型案件のみでしたが、当期より小型機器も取扱いを開始。一時的に売上は下がりますが、利益率は改善する見込みです。
  • 映像合成編集は、堅調な推移を予想しています。


レイグループの事業計画

同社は、「デジタルコンテンツ市場:2兆円」、「セールスプロモーション(SP)市場:2兆円」の合計4兆円市場をターゲットにビジネスを展開しているわけですが、今後はスピーディーな事業展開を図るために、以下のような事業戦略を進めていきます。

<分社化>
ビジネスコミュニケーション事業は「(株)W.P(仮称):総合企画を担当」、「(株)ショーテク(仮称):制作演出を担当」の2社、デジタルコンテンツ事業は「デジタルサイト(株):総合企画を担当」、「(株)マックレイ(仮称):制作演出を担当」の2社の合計4社を独り立ちさせる構想をもっています。

<組織改編:ミッション制度の導入>
従来のピラミッド型組織では、上位者の指示(特に予算)が直接社員全員に浸透しにくいという欠点がありました。(指示が口頭でされるため伝達の過程で間違って捉えられる可能性がありました。)
またプロデュース部門の場合、ピラミッド型構造では上位者が限られるため、プロデューサーとしてのひとり立ちが遅くなる可能性がありました。

そこでミッション制度およびチーム強化を行うこととしました。
指示はミッションシートに記入され、データベース化して全社員が見ることができるようになります。ミッション制を行うことにより、トップの指示が直接社員に行き届き、プロデューサーを引き上げやすくなるというメリットもあります。

<各事業ごとの具体的戦略>
ビジネスコミュニケーション事業:総合企画
高度な企画力を必要とする案件に対する引き合いは引き続き好調な一方、高額な案件が多いため受注の波が大きく、ボリュームゾーンによる安定受注が少ないのが弱点です。
そこで、安定受注を獲得するために

チーム性の採用により、プロデューサーの数を増加。それぞれの特徴を活かして積極的な営業を展開します。
運営も含めて、SPのボリュームゾーンに積極的に取り組みます。

また組織戦略として、企画制作部門の一部を100%子会社のウィーズ・ブレーンに営業譲渡し、企画・運営ノウハウをグループで完全に共有化することとします。

ビジネスコミュニケーション事業:制作演出
こちらもハイエンド機器レンタルおよびオペレーターの技術力という従来の強みは保持しつつも、ボリュームゾーンの映像機器レンタル市場への営業強化が課題と認識しています。

安定受注を獲得するために、一般企業への直接取引きサービス「プレント」を拡充していきます。
プレントの実績は、前々期 0件、前期 765件、当期(計画) 1,400件。 付加価値率は80%と高く、今後のビジネスコミュニケーション事業:制作演出の要と考えています。

当期の特需であるモーターショーはすでにいくつかのブース受注も決まっており、良好な手応えだそうです。

デジタルコンテンツ:総合演出
映像制作については、統括プロデューサー1名、プロデューサー3名を増強しました。 積極的な展開により大型受注の成果も出始めています。

DVD販売については、今後も大量リリースを進めていきます。
アニメでは、レレレの天才バカボン、おそ松君など、音楽では同社のレーベル「Dream Time」から5.1chサラウンド方式で大量リリースを行います。

機材販売では同社開発の3D−CGレンダファーム「パワーカクテル」の受注が入り始めています。

デジタルコンテンツ:制作演出
顧客満足度を向上させるために、リース総額5.4億円の投資を行い、五反田のスタジオを本格的ポストプロダクションにリニューアルしました。
結果として売上は3割増加しました。
当期は5チーム制によってさらに営業を強化していきます。 技術面では、ハイスピードHDカメラがTV番組やTVコマーシャルからの受注が拡大しています。

 

レイグループの基本方針

基本方針1
業界の最先端を行くハイエンド機器、技術を積極的に導入していきます。

基本方針2
クリエイティブ力を重視し、プロデュース部門の人材強化を進めていきます。

この2つの方針の下、ソフトとハードのバランスのとれたトータルソリューションを可能にするプロダクションに成長させていく考えです。

 

取材を終えて

厳しい市場環境の中、減収・減益となりましたが、分部社長は「この悔しさをバネにして、必ず成長路線へと回帰させたい」という強い決意を述べられました。
また明るい話題としては、以前のレポートで紹介したフィルムを使わないデジタルシネマ「アカルイミライ」が、カンヌ映画祭の招待作品に選ばれました。
さまざまな分野でのデジタル化の流れはますます強まることが確実な中で、同社の今後の事業展開をフォローアップしていきたいと思います。

 
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