中期ビジョン「グッドカンパニーからストロングカンパニーへ」
今期売上高500億円を突破した後、平成20年6月には「売上高 1,000億円、経常利益 50億円」を目指しています。
この目標を実現するためのポイントは以下のとおりです。
巨大なマーケット
平成15年度の全国住宅投資額は約18兆円。住宅着工件数で見ると、首都圏、中部圏は合わせてシェア53%で、約10兆円の巨大マーケットと推測されます。
シェア拡大戦略
この巨大なマーケットを背景に一段のシェアアップを図ることで、1000億円の売上高を実現する考えです。
この目標を実現するため、深川社長は新たに「ほしいものを、つくります」という経営理念を掲げました。これは、株主、顧客、取引先など全てのステークホルダー(利害関係者)に満足を与えるという想いを表現したもので、深川社長が6ヶ月かかって練り上げたものです。この経営理念をベースに、以下のような具体策をもってシェアアップを進めていきます。
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マーケット戦略:エリア戦略
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事業戦略:ザ・借家
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新商品戦略:デュープレックス
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分譲戦略:HRBシステム
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開発戦略:大型プロジェクト
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生産戦略:パネル工場
1.エリア拡大戦略
従来の基盤である中部圏から首都圏への進出をより一段と進めます。 首都圏、中部圏に経営資源を集中し、日本一のボリュームゾーンでのシェア拡大を目指します。
8月11日には名古屋の国際センタービルに名古屋本社を開設。高鮮度な情報収集、低コストでの生産体制の確立、SPCを利用した資金調達の実施、顧客ニーズ調査に基づく新商品の開発、優秀な人材の確保を目的としています。
また、7月22日には新宿NSビルに東京本社を開設。こちらも、情報収集力の向上、分譲戸建事業の千葉・埼玉への展開、賃貸住宅の首都圏シェアアップを図るのが目的です。
加えて、毎年営業所を1、2ヶ所増設していく予定です。
2.ザ・借家
土地オーナー、入居者、同社の三方にとってメリットの大きい、庭・駐車場付1、2階併用型のテラスハウスで、高い入居率となっています。
平成6年以降の累積実績は1,116棟、4,188戸となっています。
首都圏での売上高も、前々期2,083百万円(前年比 +111.5%)、前期2,516百万円(同 +20.8%)、今期見通し3,672百万円(同 +45.9%)と大幅な伸びを見せており、一段の拡大を目指します。
3.新商品「デュープレックス」
2戸一棟建の土地付マンションで、地下鉄より徒歩10分圏内の交通の至便な場所に建設します。都心回帰志向を実現する新しい住まいの提案として、同社の新しいビジネスモデルが生み出した「究極の都市型マンション」と位置付けています。
2戸一棟のため、通常のマンションと違い資産として土地を所有できる点も「デュープレックス」の特徴です。名古屋市内で分譲中で、大変評価が高いということです。
4.HRBシステム
ハイスピードリターンズビルドの略で、分譲戸建の用地取得から販売・資金回収を一貫した体制で行う「短期回転型分譲戸建システム」を駆使して、分譲住宅を多数販売していきます。
東海3県では5年連続して着工戸数No.1でシェア9.3%となっていますが、この実績を首都圏へも拡大していきます。
5.大型プロジェクト
前期に、岐阜県大垣市で戸建56戸、マンション2棟40戸の「ヒューマンネイチャー大垣緑園」、名古屋市近郊で戸建39戸の「オアシス津島」を分譲しました。
これらは、同社のこれまでのノウハウを結集して取り組んだ大型開発物件であり、早期完売となりました。この成功ノウハウを基にして、今後も愛知県、岐阜県で40戸以上の大型案件を計画しています。
6.パネル工場
公開時の資金で建設したパネル工場が品質、コスト面で寄与しています。深川社長によればこの工場は損益分岐点の低い「21世紀型の重くない工場」です。
生産性の高い自社工場からのパネルをHRB分譲、ザ・借家両方に供給することが可能です。 また高品質、高生産性を発揮する同社独自のソフト&ノウハウに強い自信を持っています。
以上のような施策によって、東海3県ではシェア15%を目指し、このノウハウ、実力とより改良したシステムによって、分譲戸建住宅着工戸数58,579棟(平成14年度)という巨大な首都圏マーケットでシェアを獲得していく考えです。
ちなみに、平成14年度の首都圏分譲最大手A社の着工戸数は3,400棟で、シェア5.8%となっています。
以上の6つの戦略を推進し、従来のグッドカンパニーからストロングカンパニーへ一段の成長を遂げる中で、平成20年6月には、「東証一部上場、売上高1,000億円」を実現させるというのが、同社の中期ビジョンです。
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