ブリッジレポート
(1754)

ブリッジレポート:(1754)東新住建 vol.5

(1754)東新住建/ 深川 堅治社長
2004年2月24日(火)


深川 堅治社長

東新住建をフォローアップ取材しました。

2004年6月期中間決算概要

<連結>
(単位:百万円)
 
実績
対前年比
売上高
24,354
+43.1%
営業利益
495
+87.2%
経常利益
228
+46.8%
当期純利益
46
+2.0%

住宅業界全体では厳しい状況であったのに対し、大幅な増収・増益となりました。

セグメント別動向

1.住宅建築請負事業
売上高
3,224百万円
(前年同期比 +21.8%)
営業利益
-190百万円
(前年同期は-290百万円)
賃貸住宅では、庭付き・駐車場付きの1・2階併用型連棟木造賃貸住宅「ザ・借家」に、らせん階段とハーフコラムを常設した「ザ・借家 Nexus」の天白展示場をリニューアルし、積極的に販売活動を進めました。
注文住宅については、新たな営業拠点として「浜松展示場」を開設し新規顧客開拓に取り組むとともに、新商品「KiRaRa エポ」の開発に取り組みました。同時に脱展示場方式の営業手法に取り組んできましたが、営業費用を吸収することはできませんでした。

2.分譲不動産販売事業
売上高
19,215百万円
(前年同期比 +51.2%)
営業利益
1,722百万円
(前年同期比 +36.4%)
分譲戸建については、「街づくり」から理想の暮らしを考えた複合開発型大型団地物件「タウンプロジェクト」に積極的に取組み、「ヒューマンネイチャー稲沢」(分譲戸建 22棟、分譲マンション 36戸)を販売しました。
分譲マンションでは、同社初の自社施工マンション「フレストステージ金公園」(岐阜市)が9月に竣工。さらに自社施工2棟目の「フレストステージ長良」(岐阜市)を建築中です。 また名古屋市を中心とした都市部において、土地付きマンション「デュープレックスハウス」の販売に積極的に取り組みました。

3.兼業事業
売上高
1,914百万円
(前年同期比 +14.8%)
営業利益 
-28百万円
(前年同期は +68百万円)
一括借上げによる家賃収入が順調に伸びましたが、広告費などの経費も増加しました。

<生産面>
中部圏だけでも年間1,000棟を超える生産体制確立を目標とし、設計・施工・生産部門を中心に生産性の向上に努め、工期短縮、原価削減を図りました。

<人材育成>
今後の成長・発展を支える人材育成を経営上の最重要課題と再認識し、三重県菰野町に研修施設を取得し社員研修の充実に努め、社員教育の体系化や育成プログラムの開発・運営面の再構築を図ってきました。

 

2004年6月期通期見通し

<連結>
(単位:百万円)
 
予想
対前年比
売上高
55,714
+28.3%
経常利益
1,969
+20.9%
当期純利益
865
+37.7%

住宅ローン減税の延長といったプラス要因はあるものの、金利の上昇懸念や景気の先行きが不透明なことなどから、市場規模は横ばいで推移するものと推測され、また同業他社との競争がさらに激化すると思われます。
こうした中、品質の向上と工期短縮による原価削減および顧客の求める品質・価格・サービスの提供を強力に進めていきます。
同時に、業務の効率化と経費削減にも積極的に取り組み、一層の経営体質の向上と収益の確保に取り組んでいきます。
中期経営計画「Go! Go! Go!ビジョン」の最終年度にあたる今期は、売上高500億円の達成を目標としています。

 

今後の展望

主要な施策・方針は以下のとおりです。

1. 売上、利益の更なる拡大
平成20年6月期には「売上高 1,000億円、経常利益 50億円」を目標としています。

2. ザ・借家事業の拡大
「ザ・借家」を戦略商品と位置付け、新タイプを開発・投入し、中部圏および首都圏でのシェア拡大を図ります。そのため、営業人員の積極的な採用と営業組織の強化、新規営業拠点の開設を進めていきます。
また、競合他社との差別化をはかるため、らせん階段とハーフコラムを常設した新商品「ザ・借家 Nexus」を投入して需要の拡大を推進していきます。

3. 分譲住宅事業の拡大
同社の特徴である、土地仕入から売上代金回収までの短期回転型分譲戸建システム「HRBシステム」に更に磨きをかけ、商品回転率のアップと営業活動の効率化を図ります。
また、
 ・ 静岡県内での拡販の推進
 ・ 複合型の大型分譲提案
 ・ 資産価値の高い土地付マンション「デュープレックスハウス」の提供
などで、市場規模の大きい中部圏から首都圏にかけてのベルトゾーンにおける事業拡大を目指します。

4. 株主に対する考え方
株主に対する利益還元を最重要政策として認識しており、業績および取り巻く環境、中長期を展望した財務体質を勘案し、継続的かつ安定的に実施することを基本方針としています。こうした方針の下、平成16年2月20日付をもって、普通株式1株を1.5株に分割することとしました。
また、株式の購入しやすさと流動性の拡大をはかるため、平成15年11月4日をもって株式の1単元を1,000株から100株に引き下げました。

 

取材を終えて

中期経営計画「「Go! Go! Go!ビジョン」の最終年度にあたる今期も順調に収益を拡大させており、前回のレポートでも紹介したように、「グッドカンパニーからストロングカンパニーへ」の成長を目指して、様々な取り組みを開始しています。
先日平成16年2月10日臨時株主総会を開催して、複合型大型タウンプロジェクトの一環である、介護事業に取り組むため、定款変更(福祉事業等)を行い、今後マーケットの拡大が予想される高齢者向け住宅へと住宅事業のすそ野を広げ、一段と総合住宅企業としての取組みを進めています。
また、中国上海市において、平成15年10月に設立した海渡世(上海)建材有限公司でのツーバイフォーパネル工場も平成16年3月より操業を予定しており、グローバルな展開も注目されます。
平成20年6月に「東証一部上場、売上高1,000億円、経常利益 50億円」を目指す同社の動向をフォローアップしていきたいと思います。

http://www.toshinjyuken.co.jp/