ブリッジレポート
(4783)日本コンピュータ・ダイナミクス/下條 武男社長
2004年8月17日(火)

 

独立系のシステム開発会社「日本コンピュータ・ダイナミクス(略称:NCD)」を訪問しました。
下條社長にお話を伺いました。


下條 武男社長

創業から現在まで
1967年に資本金100万円で同社を設立した下條社長は、1970年に中近東での総合システム開発&導入を成功させ、海外でのソフトウェア開発を日本で初めて達成し、また1976年には米国MBA社開発によるシステム開発の方法論「PRIDE」を導入し日本の第一号ユーザーとなるなど、着実に業容を拡大させ、2000年9月にJASDAQへ上場しました。

事業内容
下條社長は、「20世紀はスピードや利便性を追求した「物」中心の時代であったのに対し、21世紀は発達した物(ハードウェア)を上手に活用するための利用技術(ソフトウェア)を追求する時代だ」と考えています。
そうした認識の下、同社はその名前が示す通り、コンピュータのダイナミック・ユースによって社会に貢献していくことを目標としています。
顧客満足第一の立場を貫きながら、豊かな経験から蓄積してきた知識とノウハウ、最新のテクノロジーを結集して、顧客に厳しい時代を勝ち抜くためのトータルソリューションを提供しています。

具体的には以下のような4つの事業分野を展開しています。

システム開発事業
コンサルティングからシステム構築まで、コスト削減をはじめとした顧客企業の経営課題に対応する情報システムを最適な形で構築し、幅広い業種・業務ノウハウによって、顧客のビジネスの進化が持続可能なシステムを提供します。 

サポート&サービス事業
情報システムがその真価を発揮するためには、的確な運用体制が重要なポイントになってきます。同社はシステムのテクニカルサポート、サービスデスク、運用管理、そしてアウトソーシングまで、豊富な経験とノウハウを駆使して、顧客のIT業務全般を幅広く確実にサポートします。

パーキングシステム事業
健全で豊かな社会づくりに貢献する企業を目指し、ITを駆使して開発した総合駐輪システムにより、駐輪場の開発と運営管理を低コストで実現しました。詳細は後述します。

新規事業
今まで培ってきた知識とノウハウを活かし、社会に役立つ新しいビジネスの創造に積極的に挑戦し、新たな技術とサービスの開発・提供を通じて、豊かで快適な社会の発展に貢献することを目指しています。
2004年3月期から本格的にスタートした二次元コード関連事業は、まずまずの滑り出しをみせ、当初予想を上回る状況で推移しました。今のところ機器販売が中心となっていますが、関連ソフトの開発案件も出始め、今後に期待できる事業に成長してきています。

以上の事業を、ISO9001認証取得による徹底的な品質管理と総合的な技術力&ノウハウによって「スピード」「コスト」「クオリティ」の面から顧客に大きなメリットを提供しています。


同社の重要な柱「パーキングシステム事業」

<概要>
前述の各事業内容の中でも、同社がその社会的貢献性と市場成長性から特に注力しているのが放置自転車問題を解決し、都市環境整備に貢献する「パーキングシステム事業」です。

都市における放置自転車対策は、都市環境整備において重要な課題となっています。
同社は社会問題になっている自転車問題に対し、豊富な経験と実績をもとに今までにないネットワーク技術を駆使した、ローコスト且つハイクオリティな駐輪場経営を提案しています。

「EcoStation21」とよばれるこのシステムは、利用者のニーズ『より使いやすく安全な駐輪施設』と管理者のニーズ『放置自転車撤去費用や管理人件費などの管理負担が少なく、採算性の高い駐輪施設』の2つのニーズを共に実現する、画期的な駐輪場管理運営システムです。
利用者は自転車をロック機に固定し利用時間に応じた料金を精算機で支払うもので、近くのスーパーマーケットや駅でご覧になったことがあると思います。
「EcoStation21」は以下のような仕組み・特徴を持っています。

24時間365日稼動
同社はサポートセンターとして駐輪場における自転車1台1台を管理し、データ管理、ロックが解除できない場合の遠隔操作、利用者に対するTV電話対応などを行います。
また警備会社と提携しており、遠隔操作で解除できない場合は緊急出動するほか、1日に数回巡回を行い安全性を高めています。
こうした遠隔管理と緊急出動対応により、便利・安全かつ運営効率の良い駐輪場の休みない運営を実現しています。

料金はワンコイン式
いつでもワンコインで気軽に利用できます。無料利用時間の設定もできるため、商業施設などでは、来店客から駐輪料金を貰うことなく迷惑駐輪のみを排除でき、店舗のイメージアップも図れます。

3つの運営タイプ
自社運営タイプ(自社で機器・システムの購入、運営・管理も行い全ての利用料金を収受)、管理代行タイプ(機器・システムは購入するが運営・管理はNCDへ。利用料金から運営・管理費を除いたものを収受)、機器持込タイプ(すべてNCDが行い、NCDからの収益還元)の中から、ニーズに合ったものを選択できます。

導入実績No.1
商業施設、公共施設、駅前やその周辺など導入場所は様々で、空いた土地、変形地、狭小地の有効活用にも有効です。
2004年3月末の導入実績は、地方自治体、電鉄会社、スーパーマーケット、大型量販店など合計約100件、駐輪機台数約3万台と業界No.1となっています。

<パーキングシステム事業の業績動向>
2004年3月期は、技術的優位性や導入実績の多さが大きな強みとなったことに加え、前期に自社開発した駐輪機「ナロック」が好評で、売上、利益共に前年を大きく上回りました。管理運営個所も自治体、鉄道、商業施設を中心として46ヶ所増え、駐輪機は9,870台納入しました。事業の重要な柱に成長しています。
今後も営業の強化と技術開発に注力し、業界No.1の地位を確立していく考えです。

(単位:100万円)
 
2004年3月期
対前期比
連結売上高
1,257
+57.6%
連結売上総利益
281
+33.2%


2005年3月期業績予想
<連結>
 
通期予想
対前年比
売上高
8,100
+7.0%
経常利益
500
+35.5%
当期純利益
230
+43.7%

前期に引き続き堅調な業績推移を予想しています。
システム開発事業においては、企業の情報化投資は緩やかながらも回復基調にのることが予想され、加えて前期に終了した大型案件の2次開発も予定されていることなどから、全般的には増収傾向が予測されます。しかし、顧客の短納期、低価格化要求は依然として根強く、加えて新技術に対する教育投資も利益を圧迫する要因となり、利益面においては微増にとどまると見ています。
一方、サポート&サービス事業においては、顧客へのサービスのあり方を更に追求し、様々な形態でのソリューションを提供できる基盤が整ったことなどから、堅調な推移を予測しています。
また、パーキングシステム事業は、社会的需要にも後押しされ、2桁の伸びは確実と考えています。


取材を終えて

1997年にスタートしたパーキングシステム事業は、売上、利益共に同社を支える重要な柱に成長してきました。
2005年3月期第1四半期においても、同事業は売上高310百万円(前年同期比 +35%)、営業利益31百万円(同+85%)と大幅な伸びを見せています。
私の使っている駅周辺は放置自転車の取締りがかなり厳しいのですが、駅近くのスーパーマーケットの前に同社の駐輪場ができました。朝晩見ていると、買い物客だけでなく通勤・通学の方も大変多く利用しているようで、低料金で安心して駐輪できるこのシステムは利用者にとっても大変メリットの大きいものだと実感しました。
今後も同社の動向をフォローしていきたいと思います。

http://www.ncd.co.jp/

 
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