ブリッジレポート

(4849)エン・ジャパン/越智 通勝社長
2004年8月19日(木)

インターネットによる就職情報提供大手:エン・ジャパンの中間決算説明会に出席しました。
越智社長が中間決算概要、今後の戦略などを説明されました。

 


越智 通勝社長

中間決算概要

(単位:100万円)
 
中間実績
対前年同期比
売上高
2,738
+32.0%
販管費
1,660
+58.2%
営業利益
892
−4.3%
経常利益
895
−4.2%
(2004年6月1日に株式会社日本ブレーンセンターより継承した事業1カ月分の実績を含みます)

大幅な増収でした。

主力の中途採用関連事業においては、「[en]社会人の転職情報は」2004年4月にヤフーとの業務提携解消がありましたが、影響はなく第2四半期および中間期の売上は過去最高となりました。
求職者と求人企業に対する徹底した高品質のサービスを提供により、高い顧客満足度と採用成功率を維持し続けている結果と考えています。
また、認知度向上と洗練された[en]ブランド構築を図り、インターネット、テレビ、新聞、雑誌、車内広告など各種広告を積極的に展開。特に同社初のTV広告はブランド浸透に大きな効果がありました。 6月末における会員ユーザーは71万人を超えています。

全てのサイトで過去最高の売上となりました。

サイト名
売上高(百万円)
前年同期比
[en]社会人の転職情報
1,785
+27.9%
[en]転職コンサルタント
472
+21.6%
[en]派遣のお仕事情報
432
+59.9%

前回のレポートで紹介したように、日本ブレーンセンターとの経営統合を機に、新たに新卒採用関連事業をスタートさせました。
「2006[en]学生の就職情報」は今年10月のグランドオープンに向けて準備を進めています。積極的なプロモーションの結果、6月時点の学生ユーザー数は、当初予定の25万人を大きく上回る34.5万人に上ります。
また、採用した人材の早期戦力化・活性化を進める教育・評価関連事業もスタートさせており、中途採用、新卒採用両事業との相乗効果による競争基盤の強化を図っていきます。

前回のレポートで触れたように、越智社長は今期を更なる成長を図るための「投資の期」と考えており、前述のように積極的な広告宣伝活動や人材の採用を行いました。 このため利益ベースはマイナスとなっていますが、売上、掲載社数共に過去最高を記録していることなどから、今後は着実に利益に結びついてくると考えています。

<通期見通し>
 
通期予想
対前期比
売上高
6,200
+41.8%
経常利益
1,500
−14.5%
当期純利益
780
−24.9%

上期同様、売上高は着実に増加する一方、積極的なプロモーション活動や「2006[en]学生の就職情報」のグランドオープン準備などで、利益は前期に比べ減少しますが、2月発表の業績予想は達成できると考えています。

<株主還元策>
同社は以前から積極的な株主還元を実施してきました。
2002年は1:3の株式分割、2003年は1株あたり10,000円の配当と1:2、1:3と株式分割、2004年も1:2の株式分割実施を発表しています。


事業戦略

NBCとの経営統合により、「人財の採用・教育・評価分野でのソリューション力、経験・ノウハウ、プロダクト開発力」、「新卒者向け情報提供」、「人事関連ASPサービス」といったNBCの特色・強みが生きる事業領域にもフィールドを広げます。
これに加えて、積極的な広告宣伝活動や人材の採用による営業力の強化を進め、ターゲット人財採用成功No.1企業を目指し、「人財採用のことなら[en]」というブランドイメージを確立することが今期の事業戦略です。
そして中期的には、新卒〜中途の採用トータル化から、パート・アルバイトやその他周辺までを対象とする「人財ビジネス全方位型」へ更に事業領域の拡大を進めていく考えです。

中期業績予想
こうした事業戦略の下で、以下のような業績推移を予想しています。

<中途採用事業>
 
2003年
2004年(予)
2005年(予)
2006年(予)
2007年(予)
2008年(予)
売上高
4,372
5,500
7,500
9,500
12,000
15,000
経常利益
1,754
1,600
2,500
3,800
4,800
6,000
人員
182
250
320
350
400
450

<新卒採用、教育・評価事業>
 
2004年(予)
2005年(予)
2006年(予)
2007年(予)
2008年(予)
売上高
870
1,600
2,000
2,500
3,000
経常利益
−100
−150
70
400
900
人員
130
160
180
190
200

<5ヵ年計画>
 
2003年
2004年(予)
2005年(予)
2006年(予)
2007年(予)
2008年(予)
売上高
4,372
6,200
9,000
11,000
13,500
17,000
経常利益
1,754
1,500
2,350
3,870
5,200
6,900
人員
182
380
480
530
590
650

中途採用事業が今期の投資期を経て来期以降収穫期に入るとともに、新卒採用、教育・評価事業も再来期から黒字に転換し、2008年には売上、利益共に現在を大きく上回る水準まで成長していくと考えており、越智社長も達成の可能性について自信を深めているとおっしゃっていました。


取材を終えて

積極的な広告宣伝活動と人材採用で経費が増加しましたが、前述の通り一段と飛躍するための投資であり、来期以降着実に回収していく考えです。
ネットによる中途求人広告市場は現在の300億円(同社推定)が2010年ごろには1800億円へと急成長が予測され、同社のシェアが現在の14.6%のまま横這いとしても、売上高263億円、経常利益105億円まで拡大する計算です。
新たに事業領域を拡大し、更なる成長を目指す同社を引き続きフォローしていきたいと思います。

http://www.en-japan.com/company

 
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