ブリッジレポート
(4301)アミューズ/大里 洋吉会長・山本 久社長
2004年11月22日(月)

アミューズの中間決算説明会に出席しました。
大里会長、斉藤管理部長が中間決算概要、今後の展望について説明されました。


山本 久社長と大里 洋吉会長 

2005年3月期中間期実績
<連結>

(単位:100万円)
中間実績
計画
達成率

前年同期比

営業収入

9,823

9,200
106.8%
-29.8%
営業利益
-275
-310
-
-
経常利益
-275
-310
-
-
中間純利益
-175
-150
-
-

前期は上半期に大きなイベントが集中しましたが、今期は下半期に集中します。一方、新人アーティストの開発など先行投資は継続するため、当初から中間決算では減収・減益が見込まれていました。ただ、アーティストマネージメント事業のCM出演収入が伸びたことで、営業収入は計画を6.8%上回りました。

<セグメント別の動向>
(単位:100万円)
事業セグメント
営業収入
前年同期比
営業利益

前年同期比

アーティストマネジメント
2,992
-58.5%
192
-78.6%
メディアビジュアル
5,976
+0.1%
-161
-
コンテンツ
854
+3.6%
166
-25.2%
消去
-
-
-472
-
合計
9.823
-29.8%
-275
-

アーティストマネージメント事業
地球ゴージャスプロデュースのミュージカル「クラウディア」東京公演、オリジナルプロデュース舞台「SUPER PERFORMANCE SESSION」等のイベントや、BEGINによるコンサートツアーを行いました。しかし、前年同期程の大きなツアーコンサートがなく、イベント収入やコンサート会場でのキャラクター商品販売が減少しました。一方、サザンオールスターズのシングルCD「彩〜Aja〜」、FLOWのアルバムCD「GAME」等の新譜CD販売やCM収入は好調に推移しましたが、イベント収入やキャラクター商品販売の落込みをカバーできませんでした。
営業収入が減少する一方で、新人開発等に伴う舞台制作やイベント制作のコストが増加したため、営業利益の減少幅が大きくなりました。

メディアビジュアル事業
全国劇場公開規模の作品「バレットモンク」、「タイムライン」、韓国作品「殺人の追憶」、「スキャンダル」等のビデオやDVDを市場投入しましたが、「タイムライン」等一部作品の販売が計画に届かず売上高は微増にとどまりました。このため、大型作品のコストを吸収できず営業損失となりました。
尚、映像作品の権利償却方法を変更したため、従来の処理方法に比べて償却額が38百万円少なくなっています。

コンテンツ事業
サザンオールスターズ、BEGIN、福山雅治、ポルノグラフィティ等の旧譜楽曲の販売が堅調に推移しました。増収にもかかわらず営業利益が減少したのは、個別の案件毎に収益性が異なるためです。


2005年3月期通期予想
(単位:100万円)
予想
前期比
売上高

23,000

-12,4%
営業利益
1,850
+2.0%
経常利益
1,850
+1.2%
中間純利益
1,020
+4.9%

下期はアーティストマネージメント事業をけん引役に増収・増益が見込まれ、通期でも増益が予想されます。

<セグメント別の予想>
(単位:100万円)
事業セグメント
営業収入
前年同期比
営業利益

前年同期比

アーティストマネジメント
8.500
-26.2%
1.600
+26.2%
メディアビジュアル
12.000
-4.0%
300
-44.4%
コンテンツ
2.500
+12.9%
750
-16.0%
消去
-
-
-800
-
合計
23.000
-12.4%
1.850
+2.0%

アーティストマネージメント事業
下期は、サザンオールスターズ、福山雅治、ポルノグラフィティ、BEGIN、PaniCrew、FLOW等の年末ライブやコンサートツアーに加え、「MOMIX」、「TAP DOGS」等の新しいエンターテインメント舞台公演が予定されており、イベント収入の増加が見込まれます。また、既に発売済みのシングルCDが堅調に推移している他、サザンオールスターズの「愛と欲望の日々」、福山雅治の「泣いたりしないで/RED×BLUE」、ポルノグラフィティの「黄昏ロマンス」、BEGINの「君を見ている」等のCDおよびDVDの発売が計画されています。更に、2月から3月にかけては深津絵里をはじめ女優、俳優を中心にCMの契約更新も予定されています。

メディアビジュアル事業
ビデオ・DVD作品では、「4人の食卓」、「箪笥-たんす-」、「誰にでも秘密がある」等の韓国作品および「下妻物語」、「リディック」等の国内作品の新作投入が計画されています。また、既に発売した「シルミド」(韓国作品)や「死に花」(当社出資・製作)が堅調に推移しています。この他、劇場公開作品では、自社製作の「ロード88」や「恋文日和」を予定しているほか、旧作品の販売やTVドラマやアニメ作品のDVD販売を強化していく考えです。
また、TV番組制作では「三宅裕司のドシロウト」、「ニューデザインパラダイス」等のレギュラー番組や「ハイビジョン特集」、「情熱大陸」等の特番・単発番組が予定されています。 ただ、上期に投入した「タイムライン」等一部作品の不振を埋めきれず、減収・減益が見込まれます。

コンテンツ事業
既に発売したポルノグラフィティの初のベストアルバムCD「RED'S」「BLUE'S」が好調を持続しており、今後、2次利用も期待されます。また、当期から本格的に事業参入した「着うた」を中心とした権利ビジネスも拡大する見込みです。


今後の展望

説明会の後段では、今後の展望として、新人アーティストの動向や海外アーティストの招聘によるイベントの計画等について大里会長が説明されました。
所属アーティスト関連のイベントや舞台に加え、新たなビジネスモデルとして取り組んできた、所属アーティストに依存しないイベントやミュージカルが予定されています。

アーティストマネージメント事業
新人アーティストの育成では、ブリヂストンサイクルのマスコットキャラクターにも起用された上野樹里の主演映画「SWING GIRLS」が9月11日から全国東宝洋画系で上映され、高い評価を得ています。また、女性4人のボーカルグループBOYSTYLEは「ココロのちず」がテレビアニメ「ワンピース」の主題歌に採用されたことに加え、メンバーの村川絵梨が主演した映画「ロード88 出会い路、四国へ」が11月6日より全国で順次ロードショーされています。
また、新ビジネスモデルのイベントとしては、札幌を中心に圧倒的な人気を得ている劇団ユニット「TEAM-NACS(チームナックス)」の追加公演が決定している他、人と馬によるフランスの騎馬オペラ「ZINGARO(ジンガロ)」の招致にも成功、来日公演が2005年3月12日から始まります。更に、海外ミュージカルのロングラン公演等も予定されています。

メディアビジュアル事業
韓国映画の開発・輸入に注力します。単なる作品の買取りではなく、自らも出資し映画製作会社と共同で作品を作り上げることが特徴です。「冬のソナタ」でヒロインを演じたチェ・ジウ等を配した「誰にでも秘密がある」のロードショーが11月27日から全国東宝洋画系で始まります。

コンテンツ事業
アーティストマネージメント事業とメディアビジュアル事業の収益性極大化を目指し、その結果である作品の多角的活用を図ることでコンテンツ事業の収益性を長期かつ安定的に継続させる考えです。


取材を終えて
地上波デジタル放送に加えBS・CSデジタル、CATV、更にはパソコン、携帯電話などデジタルメディアの急速な普及・進化に対してコンテンツ不足がささやかれる中、傘下にある多数の有力アーティストと豊富なコンテンツは魅力です。今後は、様々なコンテンツを組み合わせることでシナジー効果を高めて良質な映像コンテンツに仕上げる「コンテンツコンプレックス戦略」の推進により差別化を図っていく考えです。
引き続き同社の動向をフォローしていきたいと思います。

http://www.amuse.co.jp/

 
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