ブリッジレポート

(4783)日本コンピュータ・ダイナミクス/下條 武男社長
2004年12月2日(木)

日本コンピュータ・ダイナミクスの中間決算説明会に出席しました。
下條社長が、中間決算概要と各事業の概況について説明されました。


下條 武男社長

 

1.2005年3月期中間決算概要
<連結>
(単位:100万円)
 
中間実績
前年同期比
売上高
3,478
-0.7%
営業利益
78
-49.7%
経常利益
99
-45.8%
中間純利益
53
-38.5%

前年同期比で減収・減益となりました。
減収となった原因は、主力事業の落込みです。サポート&サービス事業及びパーキングシステム事業は計画通り堅調に推移しましたが、一部プロジェクトの検収遅れや新規大型案件のスタート遅れにより、システム開発事業の売上高が減少したことが響きました。
一方、中長期の事業展開を見据えて、要員の採用や積極的な営業展開を期初計画通りに進めたため、利益の減少幅が大きくなりました。

<セグメント別動向>
(単位:100万円)
 
中間実績
前年同期比
システム開発事業
1,936
-11.7%
サポート&サービス事業
584
+6.7%
パーキングシステム事業
888
+42.3%
その他事業
69
-50.0%
合計
3,478
-0.7%

システム開発事業
一部のプロジェクトで検収遅れが発生したほか、新規大型案件の開始が下期にシフトしたことで、当セグメントの売上高は前年同期比11.7%減少し、当初の計画にも届きませんでした。
利益面では、プロジェクト管理の徹底等により維持フェーズに入った大型2案件の採算が大幅に改善したものの、減収による影響をカバーできず、売上総利益は354百万円と前年同期比7.2%減少しました。
尚、開発原価の低減施策の一環としてオフショア開発(人件費の安い海外での開発)を3年前より導入しており、その中継基地として中国天津市事務所を今年3月に開設しました。

サポート&サービス事業
当期よりシステム開発事業との連携を強め、開発から運用・サポート業務まで一貫した営業展開を進めています。この成果もあり、受注が堅調に推移しことで当セグメントの売上高は前年同期比6.7%増加しました。
ただ、受注単価の下落と教育費の増加による影響を増収効果で吸収できず、売上総利益は107百万円と前年同期比8.8%減少しました。

パーキングシステム事業
9月末の管理運営駐輪場は128ケ所となり、3月末に比べて30ケ所増加しました。社会的ニーズの拡大に加え、ハード・ソフト両面で先行していることが強みです。売上高は前年同期比42.3%増加しました。
当セグメントは、安定収益源となる既存の管理運営駐輪場からの収入に、新規設置駐輪場からの収入が加わり、 利益面では、開発費負担等も前年同期程には膨らまず、売上総利益率は219百万円と前年同期比58.1%増加しました。

その他事業
二次元コード関連の機器販売が振るわず、売上高・売上総利益共に前年同期に比べて減少しました。


2.2005年3月期業績予想

<連結>
(単位:100万円)
 
予想
前期比
売上高
8,100
+7.0%
営業利益
475
+39.7%
経常利益
500
+35.8%
当期純利益
230
+43.7%

下期も引き続きパーキングシステム事業の拡大が見込まれるほか、サポート&サービス事業も堅調に推移する見込みです。また、システム開発事業も収益回復が見込まれます。
このため、中間決算では期初に発表した業績予想を下方修正しましたが、通期では期初予想を達成できる見込みです。

<セグメント別動向>
(単位:100万円)
 
予想売上高
前年同期比
システム開発事業
4,950
-0.3%
サポート&サービス事業
1,200
+9.4%
パーキングシステム事業
1,750
+39.2%
その他事業
200
-19.6%
合計
8,100
+7.0%

システム開発事業
オラクル関連の大型再構築案件等により下期の受注計画は達成できる見込みです。ただ、中間期の落ち込みをカバーしきれず、通期の売上高はわずかに前期実績を下回る見込みです。

サポート&サービス事業
中小型案件の受注が順調であるなど、下期も堅調に推移する見込みです。 パーキングシステム事業 新設駐輪場の受注が好調です。需要拡大に加えて開発費負担の軽減等もあり、引き続き大幅な増収・増益が見込まれます。


3.各事業の概況
システム開発事業
上期は売上の面で苦戦したものの、受注は堅調です。具体的には、営業を強化しているオープン系システムでオラクル関連の大型案件を受注したほか、大手企業のグループ再編に伴うシステム再構築の受注にも成功しました。また、不動産情報やレストラン情報、あるいは医薬情報などを提供する大手ポータルサイトの構築を手がけるなど、従来なかった新しいタイプの開発案件が増えています。
一方、官公庁からの受注拡大が今後の課題です。

サポート&サービス事業
当期よりシステム開発事業との連携を強め、開発から運用・サポート業務まで一貫した営業展開を実施しています。積極営業に伴い関連費用が増加しましたが、新規受注の獲得につながり、来期以降、業績への貢献が期待できます。
主な受注案件は、携帯電話会社の西日本におけるコールセンター統合に伴う運用業務、携帯系インターネット接続サービスの運用業務の拡大、国土交通省の地域情報サイトの構築および運用業務等です。

パーキングシステム事業
市場規模を年間1,200億円と推定しています。その内訳は、駐輪場整備265億円、管理運営865億円、放置自転車対策70億円です。
現在、駐輪場の使用料金は規制により低く抑えられていましたが、現在、業務委託制度から指定管理者制度への移行が進められており、今後、自由な料金設定が可能になります。また、法改正により路上駐輪場建設が容認さたことも、市場拡大の追い風となります。


取材を終えて

パーキングシステム事業はハード・ソフト両面で優位性を有しており、売上総利益の30%を稼ぐまでに成長しました。下期以降も成長のけん引役として期待できる上、中長期的には安定収益源として業績を下支えするものと思われます。地味な事業ではありますが、既にブランド的なものが確立されているのではないでしょうか。ただ、製品の開発競争も激しいようで、新製品の投入や品質向上等で常に先行する必要があります。現状に甘んじることなく、優位性の維持に向けた不断の努力が必要であることは言うまでもありません。
また、主力のシステム開発事業は依然として厳しい事業環境が続いていますが、説明会では、「(Web/モバイルシステムなど)毛色の違った新しいタイプの開発案件が増えている」といった明るいコメントも聞かれました。引き続き業績の動向をフォローしていきたいと思います。

http://www.ncd.co.jp/

 
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