ブリッジレポート

(4783)日本コンピュータ・ダイナミクス/下條 武男社長
2005年6月2日(木)

日本コンピューターダイナミクスの決算説明会に出席しました。
下條社長が決算の概要、業績予想、及びセグメント別の動向と見通しについて説明されました。


下條 武男社長

 

2005年3月期決算概要

<連結>

(単位:100万円)
 
実績
前期比
売上高
7,607
+0.5%
営業利益
321
-5.6%
経常利益
348
-5.4%
当期純利益
228
+42.5%


売上高が伸びず、コストの増加を吸収できませんでした。

売上面では、サポート&サービス事業及びパーキングシステム事業は当初の予定通り推移しましたが、ERP(基幹業務統合ソフト)パッケージによる大型開発案件のスタートが下期にずれ込む等したシステム開発事業が落ち込みました。

(単位:100万円)
   
実績
前期比
売上高
7,607
+0.5%
売上総利益
1,501
+10.0%
販管費
1,180
+15.2%
  人件費
759
+14.3%
  減価償却費
19
-13.6%
  その他
401
+19.0%

利益面では、システム開発事業におけるプロジェクトマネジメント強化や収益性の高いパーキングシステム事業が伸びたことで売上総利益率が前期比1.7ポイント改善しました。ただ、内部管理強化に伴う人件費等の増加を吸収するまでには至らず、経常利益は同5.4%減少しました。
当期純利益が増加したのは、投資有価証券売却益や保険金収入を特別利益に計上したためです。


2006年3月期業績予想

<連結>
(単位:100万円)
 
予想
前期比
売上高
8,600
+13.1%
営業利益
440
+37.1%
経常利益
440
+26.4%
当期純利益
220
-3.5%

「企業の情報化投資は緩やかながらも回復軌道に乗る」との前提の下、増収・増益を予想しています。
ERPパッケージを利用した大型開発案件が本格化することや、引き続きパーキングシステム事業の高い伸びが見込まれます。ただ、特別利益の減少により、当期純利益は減少する見込みです。

(単位:100万円)
   
予想
前期比
売上高
8,600
+13.1%
売上総利益
1,695
+12.9%
販管費
1,255
+6.4%
営業利益
440
+37.1%

売上高総利益率は前期と同じ19.7%を予想しています。

 

セグメント別の動向と今期の見通し
(単位:100万円)
   
実績
前期比
売上高
7,607
+0.5%
  システム開発事業
4,549
-8.4%
  サポート&サービス事業
1,248
+13.9%
  パーキングシステム事業
1,618
+28.7%
  その他事業
190
-23.7%
売上総利益
1,501
+10.0%
  システム開発事業
902
+10.0%
  サポート&サービス事業
214
0.0%
  パーキングシステム事業
362
+28.8%
  その他事業
22
-54.2%
売上総利益率
19.7%
+1.7ポイント

 

<セグメント別の動向(2005年3月期実績)>

システム開発事業
事業環境は厳しく、営業強化策も具体的な成果を上げることができませんでした。加えて、大型開発案件のスタートが下期にずれ込んだ事もあり、売上高が8.4%減少しました。一方、利益面では前期より注力しているプロジェクトマネジメント強化策が成果を上げ、売上総利益が10.0%増加、売上総利益率は19.8%と3.3ポイント改善しました。

サポート&サービス事業
営業・技術面での体制が整った事、及びシステム開発事業との連携が顧客サービスの向上につながった事などから売上高が増加しました。ただ、顧客側からの価格要請も厳しく、売上総利益は前期並みにとどまりました。

パーキングシステム事業
環境への配慮や都市整備に対する意識の高まりから市場拡大が続いており、5期連続で2桁の増収・増益を達成することができました。期末の同社パーキングシステム設置駐輪場は145ヶ所と47ヶ所増加しました。

その他事業
二次元コード関連事業は、メーカー、通信業者等との競争激化により、十分な成果を上げることができませんでした。また、新たな顧客獲得も1件にとどまり、今後の事業展開の見直しを行う考えです。

 


<今期の見通し>

(単位:100万円)
   
予想
前期比
売上高
8,600
+13.1%
  システム開発事業
5,000
+9.9%
  サポート&サービス事業
1,300
+4.2%
  パーキングシステム事業
2,200
+36.0%
  その他事業
100
-47.4%
売上総利益
1,695
+12.9%
  システム開発事業
931
+3.2%
  サポート&サービス事業
230
7.5%
  パーキングシステム事業
514
+42.0%
  その他事業
20
-9.1%
売上総利益率
19.7%
-

 

システム開発事業
ERPパッケージを利用した大型開発案件が本格化することや、大手不動産会社の会計システム再構築、インターネットモバイル系システム開発、及び大手旅行会社予約システム開発等の案件が寄与する見込みです。また、中堅企業を対象とした営業活動の成果も期待できます。利益面では、中国(北京、天津)でのオフショア開発体制が整ったこともあり、原価の低減が見込まれます。


業種別売上高(単体)    
(単位:100万円)
 
予想
前期比
金融
880
+14.1%
製造
1290
-15.9%
エネルギー
550
+16.0%
サービス
350
-10.5%
官公庁
30
-50.8%
その他
1100
+72.1%
合計
4200
8.4%

 

サポート&サービス事業
大手損保の部門システム構築とデータセンター運用、不動産会社のサーバー再構築とサイト運営、国土交通省の道路情報システム再構築が寄与する見込みです。また、レベニューシェアによる携帯サイト運営会社やコンテンツプロバイダーとの協業も予定されています。レベニューシェアとは、初期コストをシステム発注者と受注者がシェアし、当該システムで得た利益を両者でシェアする開発手法です。
当セグメントは引き続き需要の拡大が見込まれるものの、派遣形態の作業が多く、技術者の確保がボトルネックとなる懸念があります。

サポートサービス業種別売上高(連結)
(単位:100万円)
 
実績
前期比
システム運用管理
400
+4.2%
システム構築導入
100
5.3%
テクニカルサポート
60
+7.1%
ヘルプデスク
20
-56.5%
複合サービス
500
8.2%
その他
220
+7.3%
合計
1,300
+4.2%

 

パーキングシステム事業
引き続き市場拡大が見込めることから、販売を強化して全国展開を進めていく考えです。豊島区から自転車駐車場施設の指定管理者に任命されたことも、全国展開を進める上でプラスになるものと思われます。この全国展開の進展いかんでは、今期の売上・利益は予想を大きく上回る可能性があります。

 

 


取材を終えて

業績拡大のけん引役として期待されるパーキングシステム事業は、環境への配慮や都市整備に対する意識の高まりを追い風に、向こう3〜5年は現在の成長ペースが続きそうです。また、同事業はシステムの販売にとどまらず、同社が運営も任されるケースが増えており、中期的な安定収益源としても期待できます。
また、同事業は、中期的には更新需要が期待できるほか、ICタグの利用やJR東日本が発行するスイカ等への対応も必要になると思われ、新たなシステム開発需要も期待できます。
ただ、2005年3月期のように減益決算となってしまうと、せっかく成長ドライバーを持っていても評価されません。今後、パーキングシステム事業をけん引役に増益基調を維持すると共に増配等で継続的な株主還元を続けていけば、注目度も高まり、株価にも反映されるもの思います。引き続き同社の動向をフォローしていきたいと思います。

http://www.ncd.co.jp/

 
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