ブリッジレポート

(6914)オプテックス  小林 徹社長
2005年9月21日(水)

オプテックスをフォローアップ取材しました。
小林社長にお話を伺いました。

 


小林 徹社長

2005年12月期中間決算概要
<連結>

 
中間期実績
対計画比
対前年同期比
売上高
9,141
-1.70%
10.80%
営業利益
1,413
35.70%
経常利益
1,476
19.00%
31.30%
中間純利益
899
32.20%
50.60%

対前年同期では増収・増益であったものの、売上高は計画を下回りました。

売上高を分野別に見ると、自動ドア事業が、子会社化した技研トラステムの客数情報システムや自動ドアセンサが好調で、産業用機器事業も海外向け光電センサの出荷が好調でした。
反面、主力の防犯事業がふるいませんでした。
警備会社向けの国内モニタリングセキュリティにおいて、画像関連の大型物件向け売上が減少したことなどで、前年同期比 −14.6%と低調でした。
また海外も、フランス販売子会社を含むヨーロッパ向け売上は好調であったものの、イギリスにおいて厳冬や総選挙の影響で公共投資が減少し、低迷しました。


2005年12月期通期見通し

<連結>
(単位:100万)
 
通期見通し
対前期比
売上高
19,000
10.90%
経常利益
3,000
29.30%
当期純利益
1,870
44.20%

通期でも増収・増益となる見込みです。
防犯事業に関しては、事業所、一般家庭ともに社会的ニーズの増大は確実なものの、まだ十分応えきれておらず、未だ試行錯誤が続いていると認識しており、更なる有効性を確立するために引き続き開発力の強化を図りながら事業の拡大を目指していきます。
自動ドア事業は、単なる自動ドアの開閉機能からより高いレベルの安全性の確立を目指し、更にはドア周辺に求められる入退室管理というニーズに対して、新たに確立した画像センサ技術を活用し、事業の拡大を図ります。



一段の飛躍に向けて

小林社長に、現状の認識と今後の経営方針、戦略を伺いました。

「戦略論の欠如とその対応」
何度かレポートでも触れていますが、小林社長はダイナミックな企業成長を具体的に示すものとして、「売上高の20%成長」を目標として掲げています。
ただ、今期は主力の防犯事業が国内外ともに今ひとつで、残念な結果と認識しています。

こうした状況となった要因の一つとして小林社長は、「戦略論の欠如」をあげています。
現状は、現場や顧客の要望、要求にはきっちりと対応するものの、「個別対応」、「個別撃破」に陥ってしまい、大きなグランドデザインのもとに、オプテックスという企業がどういう道を進んで大きく飛躍していくべきかを示す「戦略論」が描ききれていない、ということです。
こうした状況を打破するためにマーケティング力の強化とそのための人材確保や育成が同社の直面する最大の課題と認識しています。



「新規事業への取組み」


交通分野への進出
再度、高い成長を実現するためには、グランドデザインに基づいた新規事業の開発が急務と考えています。
防犯、自動ドア、産業機器、環境監視に次ぐ5番目の柱として「交通分野」への進出を進めています。
同社の経営方針である「安全・安心・快適な生活環境への創造」に適合し、なおかつ市場規模も大きいということで、11月ごろの新製品リリースを予定しているということで、次回レポートで取材したいと思います。

事業開発本部の設立
上記の戦略論、グランドデザインを描きながら、新規事業を開発する部門を更に強化します。
これまで新事業開発部門というと、リサーチに力を入れるものの、具体的な事業化、収益化という点になると、成果が上がらないケースが多かったそうですが、今回は社内の強力なスタッフを集め、同社の飛躍を力強く牽引していく部隊とする方針です。
新分野への進出にこだわるものではなく、既存事業強化のほうがより有効と判断するケースもあるそうです。
現在スタッフの選定を進めています。

チャレンジを奨励する人事政策
人材の育成に関し、人事政策が極めて重要であることはいうまでもありません。
小林社長は、「チャレンジする姿勢」をより重視した人事、給与制度の導入を検討中です。
現在では既に年功序列型給与を廃止していますが、今後は本人の能力と選択を重視し、チャレンジを選択した際の成果をより高く評価する人事、給与制度が不可欠と考えています。



琵琶湖ドラゴンボート大会のメインスポンサーに。積極的なCSR活動を展開

2005年9月17日、琵琶湖競艇場で同社がメインスポンサーとなって、「第1回琵琶湖ドラゴンボート大会」が開催されました。
当日は、好天にも恵まれ、約2,000人の観衆が集まりました。


(ドラゴンボートレースの模様:一番右でドラムを叩いているのが、小林社長)


ドラゴンボートというのは、一艘20人の漕ぎ手がカヌーのようにパドルを漕ぎ前進するボートで、多少の練習は必要なものの初心者でもエントリーしやすい競技です。
再来年にはオーストラリアで国際選手権が開催されるなど、国際化とともに競技としての地位も近年飛躍的に向上しています。
今回の大会も、他で行われているようなお祭りではなく、あくまでも本格的な競技会として開催され、全国から有力なチームが参加し、真剣な勝負が繰り広げられました。


(小林社長をはじめ、オプテックス社員も参加した「琵琶湖ドラゴンボートシニア」チームが、200mスプリントシニアの部で見事優勝!!)


以前のレポートでも触れたように、同社では地域社会との共生・貢献・還元と合わせて自社所有施設「オーパル」の来場者拡大を目的に、小中高生を対象として「環境体験学習」プログラムを実施しています。

滋賀県といえば日本最大の淡水湖「琵琶湖」があり、小林社長が子供の頃は、誰でも琵琶湖で水遊びをしていたそうです。
ただ近年は、せっかく琵琶湖という素晴らしい自然の恵みがあるにもかかわらず、プールでしか泳いだことのない子供も増えているそうです。
そこで「雪国生まれの子供が当然のようにスキーやスケートに親しんで生活するように、琵琶湖というすばらしい環境を持つ滋賀県の子供が、カヌーやボートなど水に親しみながら成長して欲しい。そしてこうした体験を通じて環境問題や水の大切さを感じてもらいたい。」という小林社長の考えで、3年前からこの「環境体験学習」プログラムを始めたものです。

そうした社会貢献活動を既に行っていた同社が、より多くに人に水に親しんでもらい、あわせて琵琶湖、滋賀県、同社の認知度を向上させるためにメインスポンサーとして開催したのがこの大会で、今後も「お祭り」ではなく、「競技性」を前面に打ち出した大会として盛り上げていきたいと考えています。

「環境体験学習」プログラム、「琵琶湖ドラゴンボート大会」ともに、滋賀県・琵琶湖畔に立地する同社ならではのCSR活動として大変注目されます。



取材を終えて

小林社長は足元の状況に対しては大変不本意と感じており、「戦略論の構築」と「人材の育成」など、前述の施策によって、再度成長軌道へ回帰させたいと考えています。もちろん、すぐに結果、効果があらわれる性質のものではありませんが、これらの施策をしっかりと推進することが最重要課題と認識しています。
次回は、新規事業の詳細などについて取材したいと思います。

http://www.optex.co.jp/

 
本資料は、情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を意図するものではありません。
このレポートは当社が信頼できると判断した情報源(当該発行会社が作成した会社説明資料等)の情報に基づき作成したものですが、その正確性について当社が保証するものではなく、また当資料の一部また全部を利用することにより生じたいかなる損失・損害についても当社は責任を負いません。
本レポートに関する一切の権利は(株)インベストメントブリッジにあります。また本資料の内容等につきましては今後予告無く変更される場合があります。
投資にあたっての決定は、ご自身の判断でなされますようお願い申しあげます。
Copyright(C) 2017 Investment Bridge Co.,Ltd. All Rights Reserved.

« ブリッジレポート:(7849)スターツ出版 vol.2 | ブリッジレポート:(3955)イムラ封筒 vol.4»

ブリッジレポート(バックナンバー)
最新のブリッジサロン動画
アンケート
ブリッジメール
アラート申込み
CLOSE