ブリッジレポート
(4767)テー・オー・ダブリュー 川村 治社長
2006年2月9日(木)

テー・オー・ダブリューの中間決算説明会に出席しました。
川村社長、草柳専務、秋本専務が、決算の概要、今後の対応・施策、及び粗利の現状・ブランド構築策について説明されました。


川村 治社長

 

2006年6月期中間決算概要

<連結>
(単位:100万円)
 
実績
前年同期比
売上高
6,734
+15.3%
営業利益
408
-17.0%
経常利益
403
-17.3%
中間純利益
231
-15.3%


<個別>
(単位:100万円)
 
実績
前年同期比
売上高
6,395
+10.8%
営業利益
369
-20.4%
経常利益
380
-20.1%
中間純利益
225
-18.1%



<1月20日に中間決算の予想を上方修正>

連結
(単位 百万円)
売上高
経常益
当期益
前回予想(A)
6,108
330
178
今回修正(B)
6,733
403
230
増減額(B−A)
625
72
52
増減率
10.2%
22.0%
29.5%


個別
(単位 百万円)
売上高
経常益
当期益
前回予想(A)
5,814
302
167
今回修正(B)
6,395
381
225
増減額(B−A)
581
78
57
増減率
10.0%
25.8%
34.5%

 

<中間決算の特色:個別>

(1)小型案件数が増加
 
(単位:件数)
 
前中間期
(04年12月)
当中間期
(05年12月)
当中間期
粗利率
前期
(05年6月)
〜1000万円
251
394
25.9%
611
1,000〜2,000万円
60
73
22.6%
127
2,000〜5,000万円
57
50
22.3%
107
5,000〜1億円
15
17
15.8%
29
1億円〜
6
7
10.1%
7
合計
389
541
19.3%
881

2000年以降に入社した若手社員が戦力化しつつあます。彼等の活躍により、1000万円以下の小型案件が大幅に増加しました。大手代理店でもこれまで取引がなかった担当者や中堅代理店の開拓で成果が上がっています。小型案件で実績を積むことが、今後の中型案件や大型案件の受注につながります。

‐型案件は大きく増加
若手社員が現在受注できるレベルです。小型案件は若手自身が案件管理できるため、利益確保ができます。

中型案件は実力不足によるキャパオーバー
規模が大きくなるにしたがって、しっかりとした案件管理ができません。外部のスタッフ等を活用する事でカバーしたため原価が増加しました。

B膩唇瞳
主に愛知万博関連です。事前からの準備費用、企業規模に合わせた総合受注はできますが、こうした大型案件は利益率が低いことが特徴です。


(2)全社的に企画案件が増加、小型でも競合化が進む
 
(単位:100万円)
 
前中間期
(04年12月)
当中間期
(05年12月)
前期
(05年6月)
競合
159件
2,577
209件
2,037
347件
4,750
提案
47件
575
75件
1,548
113件
1,197
指定
183件
2,586
257件
2,761
421件
4,510
合計
389件
5,738
541件
6,346
881件
10,456
*企画売上高は除く

ゞス膂瞳
件数は増加したものの、金額は減少しました。「売上高に結び付く」小型のセールスプロモーション案件(キャンペーン)等が増えていますが、小型でも、競合化によってクライアントが効果の選別を図れる案件が増えたものと思われます。

提案案件
人員増強等による企画力強化の成果が現れ、件数、1件当たりの金額共に増加しています。効果のあるものにはプロモーション費用を惜しまないため、数多くの「企画を行なう」営業の推進が必須となっています。

指定案件
同社に対抗しうる競合会社が少ないため、順調に増加しています。TOWブランドが醸成されつつあります。



(3)企画勝率は3割超を維持
企画力強化の成果は、企画勝率にも現れています。

(単位:件数)
企画競合(竹・梅)案件
前中間期
(04年12月)
当中間期
(05年12月)
前期
(05年6月)
未決定企画本数
508
689
1,181
制作移行案件獲得数
152
239
366
勝率
29.9%
34.7%
31.0%

松:同社がほぼ受注する見込みにある案件(80%以上の確度)
竹:企画競合案件のうち、同社が受注する確度の高い案件(50%以上の確度)
梅:企画競合案件


(4)業種別では大きな変化は見られませんでした

(単位:100万円)
 
前中間期
(04年12月)
当中間期
(05年12月)
前期
(05年6月)
情報・通信
1,655
28.8%
1,410
22.2%
2,921
27.9%
食品・飲料・嗜好品
502
8.7%
342
5.4%
1,011
9.7%
化粧品・トイレタリー
408
7.1%
633
10.0%
725
6.9%
自動車
1,066
18.6%
1,120
17.7%
1,913
18.3%
精密機器・その他製造
240
4.2%
419
6.6%
485
4.6%
官公庁・団体
893
15.6%
1,177
18.5%
1,396
13.4%
金融
371
6.5%
184
2.9%
513
4.9%
流通・小売
206
3.6%
227
3.6%
386
3.7%
その他
394
6.9%
830
13.1%
1,106
10.6%
合計
5,738
100.0%
6,346
100.0%
10,456
100.0%
*その他の主なものは、素材・エネルギー関係、不動産等(内360百万円は万博関連)

 

2006年6月通期の見通し

<連結>
(単位:100万円
 
予想
前期比
売上高
11,750
+9.8%
経常利益
662
-15.3%
当期純利益
355
-23.7%


<個別>
(単位:100万円
 
予想
前期比
売上高
11,400
+7.8%
営業利益
624
-15.7%
経常利益
621
-19.3%
当期純利益
336
-27.6%

中間決算は期初予想を上回りましたが、通期の予想は据え置かれました。期末間近の案件が予想以上に増加しており、いい意味で通期の業績が予想し難くなっています。このため、今期売上計上できる案件がはっきりする5月頃に、通期の業績予想を修正する考えです。


<通期の考察:個別>

A・B・松は順調に推移しています。30億円超の竹・梅案件の確保が課題です。

(単位:100万円)
 
2005年2月8日現在
2006年2月6日現在
A・B・松計
8,977
10,356
 
(2005年6月期制作分)
(2006年6月期制作分)
竹・梅計
3,086
2,827
 
(2005年6月期制作分)
(2006年6月期制作分)

A:イベントの規模(金額)、実施時期等が決定している案件
B:金額、実施時期等に不確定要素のある案件
松・竹・梅:前出



今後の対応・施策

<品目別売上高:個別>
(単位:100万円)
     
前中間期
(04年12月)
当中間期
(05年12月)
 
イベント   博展
490
1,302
⇒ 2,292
  文化・スポーツ
214
110
  広報
1,331
878
⇒ 4,054
SP 販促
3,104
3,252
  制作物
598
801
    合計
5,738
6,346
*企画売上は除く

愛知万博関連で博展が伸びる一方、自動車、トイレタリー向けの減少で文化・スポーツ、広報が減少しました。制作物の増加は、トイレタリー、ITソフト等の制作が要因です。


<得意先別売上高:個別>

(単位:億円)
 
前中間期
(04年12月)
当中間期
(05年12月)
博報堂グループ
19.2
20.2
電通グループ
18.1
22.1
アサツーディ・ケイグループ
6.5
6.6
中堅代理店
9.4
10.8
直クライアント
4.2
4.0
合計
57.7
63.9

<社内体質改善による営業強化>

SPの中途採用等により注力分野で人材確保を図ると共に若手社員を中心に、制作能力の拡充のため引き続き、「質の高い社員教育研修」に注力し、セールスプロモーション市場開拓強化・顧客への営業強化及び営業範囲の拡大を図ります。また、人事制度改革を行い社員個々の目標を明確化する他、ナレッジマネジメントを推進します。

<SP戦略におる営業強化>

若手社員のスキルアップとともに、顧客のニーズを的確に把握する営業力の強化、及びイベント制作とセールスプロモーションに関するグッズ・印刷物の制作等を組み合わせ相乗効果を発揮する、総合セールスプロモーションカンパニーとしての機能の強化に努めます。

<SP推進体制>

第1本部、第2本部、第3本部からなるイベントチームとSPチームとの連携強化により、SPを推進します。




粗利の現状・ブランド構築策


<粗利の現状:個別>

主に愛知万博関連といった大型案件の粗利率が低かったことが、主な粗利率低下の要因です。

<ブランド構築>

TOWブランドの構築により差別化を図ります。次の2つの取り組みが進められています。

(1)新映像システムの販売権・独占実行権の獲得
デンマークのviZ00(ビズー)社から新映像システム「Free Format」の販売権・独占実行権を獲得しました。同システムは、特殊スクリーンによって空間に立体映像を投射するもので、イベント空間、商業施設に新たな可能性を創造します。新型のプロモーションイベントや新携帯電話機プロモーションイベントに使用され、好評を博しました。

(2)オペラ事業主催に参加
ローマ歌劇場日本公演の事業主催者に参加しました。オペラファン待望のローマ歌劇場の日本公演は実に12年振りとなります。代表的な2演目「トスカ」、「リゴレット」を公演します。

東京公演 トスカ 2006年9月28日(木)、30日(土)、10月1日(日)
リゴレット 2006年9月26日(火)、27日(水)、29日(金)
びわ湖公演 トスカ 2006年9月24(日)
リゴレット 2006年9月23(土)
チケット一般発売(先行予約販売は終了しました):2006年3月4日(土)10:00〜

 


取材を終えて
若手の育成が成果を上げつつあります。今期に小型案件の獲得で貢献した若手社員が、来期、再来期には中型案件や大型案件をこなせるだけの実力をつけてくるものと思われます。こうした中、本年11月には携帯電話のナンバーポータビリティ(注.1)が始まるため、夏頃から大型キャンペーンが本格化します。若手の戦力化に加え、キャンペーン事務局の運営でも既に14コマの実績を持つ上、キャリア3社と取引がある同社にとって、大きな飛躍のチャンスです。ここ数年間、業績の低迷が続いた同社ですが、大きな転換点を迎えつつあると思います。


(注.1)ナンバーポータビリティ
携帯電話の加入者が別の事業者(キャリア)に契約を切り替えても、元の番号がそのまま使える制度およびシステム。


http://www.tow.co.jp/

このレポートは公開された企業情報の提供を目的としており、対象企業に対する投資の推奨、勧誘などを目的としたものではありません。投資の最終判断は御自身で行ってください。仮にこのレポートに基づいて投資を行った場合でも、その結果に対し弊社には一切の責任は生じません。
 
本資料は、情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を意図するものではありません。
このレポートは当社が信頼できると判断した情報源(当該発行会社が作成した会社説明資料等)の情報に基づき作成したものですが、その正確性について当社が保証するものではなく、また当資料の一部また全部を利用することにより生じたいかなる損失・損害についても当社は責任を負いません。
本レポートに関する一切の権利は(株)インベストメントブリッジにあります。また本資料の内容等につきましては今後予告無く変更される場合があります。
投資にあたっての決定は、ご自身の判断でなされますようお願い申しあげます。
Copyright(C) 2017 Investment Bridge Co.,Ltd. All Rights Reserved.

« ブリッジレポート:(2437)シンワアートオークション vol.3 | ブリッジレポート:(2680)日本オプティカル vol.1»

ブリッジレポート(バックナンバー)
アンケート
ブリッジメール
アラート申込み
CLOSE