ブリッジレポート
(4773)

ブリッジレポート:(4773)エー・アンド・アイ システム vol.14

(4773:大証ヘラクレス) エー・アンド・アイ システム 企業HP
牧野 敏夫 社長
牧野 敏夫 社長
企業基本情報
企業名
エー・アンド・アイ システム株式会社
社長
牧野 敏夫
所在地
東京都中央区日本橋箱崎町 1-2
決算期
3月
業種
情報・通信
財務情報
項目決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
2006年3月 12,861 514 477 -1,516
2005年3月 14,345 603 587 388
2004年3月 12,645 531 516 298
2003年3月 10,273 654 636 183
2002年3月 9,752 642 625 296
2001年3月 8,300 642 612 377
2000年3月 6,805 165 131 56

2007年3月期第1四半期業績概況

<連結>
(単位:100万円)
 
実績
前年同期比
売上高
2,477
+21.7%
営業利益
35
-73.5%
経常利益
34
-75.1%
当期純利益
125
+318.1%


<セグメント別売上>
(単位:100万円)
 
実績
対前年同期比
ソリューションサービス
1,655
+15.40%
システム開発
699
+21.90%
コンサルティング
122
+343.90%

企業収益の改善を踏まえた情報化投資意欲の拡大を背景に、既存取引先ならびに新規顧客のシステム開発需要の増加により各事業セグメントとも堅調に売上を伸ばしました。
利益面では、第三者割当による新株発行の費用増等がありましたが、投資有価証券売却益を計上したため当期純利益は増加しました。

 

2007年3月期通期見通し

<連結>
(単位:100万円)
 
見通し
前期
売上高
12,639
12,861
経常利益
530
477
当期純利益
296
-1,516

利益率の低いハード販売を政策的に減らすことから売上高はわずかに前期実績を下回る見込みですが、経常利益は前期比11.1%の増加が見込まれています。
当期純利益も黒字転換の見通しです。


トピックス

超高速情報加工、分析ソフト「コマンダー64」の販売

企業向け超高速情報加工、分析ソフト「コマンダー64」を開発し、2006年7月12日から販売を開始しました。
「コマンダー64」はソフトウェア設計の工夫により、類似プログラムと比較して数十倍~数百倍高速に処理を実行することができ、情報システム部門などの業務効率化に大きく寄与します。
試用版のダウンロードなどを通じて、3年間で5億円の販売を見込んでいます。

<概要>

 「コマンダー64」は、コンピューターに保管されている大量の情報を、超高速で加工、編集するソフトウェアです。
従来、企業の情報システム部門などの担当者は、コンピューターから出力した大量の情報を加工、分析する、また膨大なコンピューターの実行記録(ログ)を追跡調査するなどの場合において、その都度、同じようなプログラムを設計、コーディング(記述)、テストする必要がありました。
「コマンダー64」は、頻繁に使用する 48の機能をまとめ、一本のソフトウェアとして提供。ユーザーは設計、コーディング、テストを省略でき、プログラムの総開発コストを5割~9割以上削減できます。(注:当社独自の確認結果による)
また、コンピューターの性能を最大限に引き出すソフトウェア設計の工夫により、大量情報加工、分析の実行を従来の類似プログラムと比較して数十倍~数百倍高速化します。特に4ギガバイトを超える大容量ファイルを扱うソフトウェアとしては、他に類を見ないものとなっているのが特徴です。


 

<適用例>

 (1)情報システム障害などトラブル発生時に実施する大量記録(ログ)追跡調査、分析
 (2)企業戦略策定に使用するデータウェアハウス用データ加工、分析
 (3)個人情報など保管リスクがあるコンピューター内情報に対するマスク(伏せ字化)
 (4)複数の異なる業務システム間における大量データ変換
 (5)漢字コード変換
 (6)コンピューターに保管されている情報の暗号化、復号化


取材を終えて

前期は、大型SI案件の中止という一時的な特殊事情により棚卸資産の処分損が発生しましたが、その後の迅速な対応により、リスク管理体制の強化と内部統制機能の拡充ならびに営業とSEのコラボレーションの醸成などを目的とした事業本部制への組織改革や、財務体質強化の為の資本増強などが実施され、今期は、概ね計画通りの堅調な滑り出しとなっているようです。
「新生 A&Iシステム」として中期経営計画の達成に向かう同社を今後もフォローし、次回は中間決算の状況を報告したいと思います。


http://www.aandi.co.jp/

このレポートは公開された企業情報の提供を目的としており、対象企業に対する投資の推奨、勧誘などを目的としたものではありません。投資の最終判断は御自身で行ってください。仮にこのレポートに基づいて投資を行った場合でも、その結果に対し弊社には一切の責任は生じません。