ブリッジレポート:(2660)キリン堂 vol.1
(2660:東証1部,大証2部) キリン堂 |
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企業名 |
株式会社キリン堂 |
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代表取締役会長 |
寺西 忠幸 |
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代表取締役社長 |
寺西 豊彦 |
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所在地 |
大阪府吹田市江坂町1-22-26 |
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決算期 |
2月 |
業種 |
小売業(商業) |
項目決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
2007年2月 | 72,803 | 1,312 | 1,651 | 577 |
2006年2月 | 66,690 | 1,308 | 1,574 | 753 |
2005年2月 | 58,165 | 745 | 985 | 414 |
2004年2月 | 48,281 | 1,084 | 1,283 | 607 |
2003年2月 | 39,144 | 1,095 | 1,215 | 577 |
2002年2月 | 33,274 | 868 | 982 | 253 |
2001年2月 | 28,192 | 718 | 742 | 341 |
2000年2月 | 25,537 | 535 | 596 | 309 |
株式情報(4/10現在データ) |
寺西社長、井村常務が、2007年2月期決算概要をはじめ、同社の今後の戦略と中期経営計画について説明されました。 会社概要も含め、ブリッジレポートにてご報告いたします。 |
会社概要 |
また、子会社で医薬品、健康食品の製造卸売事業も手掛けています。 <沿革>
1958年3月、薬局店舗営業と薬品製造業を目的に設立されました。設立から約20年を経た77年2月に直営店舗数が50店舗を突破。91年10月に加島店(大阪市)をオープン以降、スーパードラッグストアの出店を強化、98年2月期には直営店舗数が100店舗、07年2月期には200店舗を超えました。資本政策では、2000年 9月に大証2部に株式を上場。03年2月の東証2部上場を経て、04年3月、東証1部に指定替えとなりました。 |
2007年2月期決算 |
当期純利益が減少したのは、減損会計適用により特別損失5億24百万円を計上したことによります。特別損失の内訳は、減損損失が4億37百万円、固定資産除却損等が87百万円弱です。 既存店売上高は上半期の苦戦が響き、通期では前年同期比マイナスになっていますが、第4四半期以降はプラスに転じており、下半期は前年同期比+0.3%にまで回復しています。足下の3月度もプラスを維持しています。 売上総利益率 24.8%(前年同期比0.3ポイント改善)
化粧品の販売強化と雑貨の値入・値引きコントロールによる牽引により、両部門で0.7ポイント改善しました。一方、健康食品の販売不振により、同部門で0.4ポイントダウンしました。
販管費率 22.9%(前年同期比0.3ポイント上昇)
販促の見直しにより販売費率は0.1ポイント引き下がったものの、薬剤師手当て見直し等に伴うコスト増で人件費率が0.1ポイント上昇したほか、大型出店に伴うコスト増で施設費率も0.2ポイント上昇しました。
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今後の戦略と中期経営計画 |
<ドラッグストア業界の動向と同社の現状>
ドラッグストア業界では、2009年度の改正薬事法の施行(医薬品販売の規制緩和)に伴う異業種の参入や業界再編(競争激化)により上位企業による寡占化が進んでいます。こうした中、2007年2月期において、ニッショードラッグ及びジェイドラッグをM&Aにより傘下に収め、「2010年 売上高1,000億円、250店舗体制」の早期実現と関西No.1ドラッグストアチェーンとしてのポジショニングをより強固にするための施策を進めています。 ※2006年6月5日号ドラッグマガジン「ドラッグトピックス-近畿地区薬系小売業ランキング」より
<キリン堂のグループ戦略>
1.ビジョン
「地域コミュニティの中核となるドラッグストアチェーンの構築」という経営ビジョンのもと、地域ネットワークの構築と徹底したブランド戦略(キリン堂の"信頼と安心"を売る)を進めます。具体的な施策として、①小商圏で徹底したドミナント構築、②地域社会への貢献、③経営基盤の確立を挙げています。 2.M&A(実績)
(1)ニッショードラッグ
(2)ジェイドラッグ
3.M&A(今後の取り組み)
帳合・システム・物流センターの統合や人事交流の促進によるグループシナジーの追求により、当面の目標として連結経常利益率 3%を目指します。
(1)帳合・システム・物流センターの統合
2008年2月期上期中に統合を完了する予定です。また、バイイングパワーを活かした仕入交渉、本部機能統合による間接部門の経費削減も進めます。
(2)人事交流の促進
人事交流の促進により、運営・販売ノウハウのすり合わせと共有及び店舗運営の効率化を図ります。
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2008年2月期決算 |
営業利益は、4億13百万円の「のれん代償却」をこなして、前期比83.8%増加する見込みです。 <2008年2月期のポイント>
売上高については、新店の寄与を75億68百万円見込むとともに、既存店の活性化により既存店売上高を前期比1.2%増で計画しています。利益面では、値入改善と値引きコントロール、化粧品販売強化に取り組み、売上総利益率の引き上げを図ります。一方、作業の見直しによりローコスト運営を徹底することで、販管費率の引き下げを図ります。
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中期3カ年計画 |
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