ブリッジレポート
(3751)

ブリッジレポート:(3751)ジー・エフ vol.6

(3751:東証マザーズ) ジー・エフ 企業HP
仲吉 昭治 社長
仲吉 昭治 社長

【ブリッジレポート】ジー・エフ vol.6
(取材概要)2007年7月3日掲載
「上半期は低価格戦略が成果を上げませんでした。この反省を踏まえ、また、営業マンのスキルが上がってきている事もあり、下半期は単価の高い製品の販売に・・」続きは本文をご覧ください。
企業基本情報
企業名
株式会社ジー・エフ
社長
仲吉 昭治
所在地
東京都文京区大塚 3-20-1
決算期
10月 末日
業種
情報・通信
財務情報
項目決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
2006年10月 2,387 20 1 -110
2005年10月 2,547 337 306 179
2004年10月 2,035 264 211 113
2003年10月 1,608 96 60 18
2002年10月 1,398 202 198 97
2001年10月 1,049 104 105 59
2000年10月 962 56 54 -78
株式情報(6/25現在データ)
株価 発行済株式数 時価総額 ROE(実) 売買単位
67,100円 12,340株 828百万円 1株
DPS(予) 配当利回り(予) EPS(予) PER(予) BPS(実) PBR(実)
1,000円 1.5% 2,431.12円 27.6倍 28,353.55円 2.4倍
※株価は6/25終値
 
ジー・エフの2007年10月期中間決算について、ブリッジレポートにてご報告致します。
 
会社概要
 
独自に開発した全自動テレマーケティングシステムを中心としたシステムサービスを展開しています。
同システムの特徴は、“速い・安い・簡単・的確”。顧客に対する電話の受発信からメッセージの伝達、回答の記録と結果の集計・分析までを自動的に行うことができます。具体的には、16回線で一日約8,000件にコールすることができ、結果レポート及び見込み客リストを瞬時に出力できます。結果別にDMラベル印刷も可能で、運営費用が通常のコールセンターより割安。業種毎のシステム運用ノウハウを蓄積していることも強みです。
 
<事業内容>
事業は、オートコンタクトシステム(全自動テレマーケティングシステム)の販売を行うシステム販売(売上構成比69.3%)、サポート商品の販売や保守・メンテナンス及びロイヤリティ収入等のサービス収入(同10.8%)、GFネットワーク会加盟契約締結時に支払われる加盟金収入(同11.1%)、及びインターネット通販やIP電話サービスの通話料収入等のその他(8.7%)に分かれます(売上構成比は2007年10月期中間期実績)。
また販売は、自社での顧客開拓による販売の他、GFネットワーク会を通じた販売、及び提携先である船井総研のセミナー参加者への販売があります。
 
GFネットワーク会とは、オートコンタクトシステムの販売先を組織化したもので、加盟企業はテレマーケティングシステムの販売代理店としての役割を担うほか、自社システムの空き時間を使ってテレマーケティング代行サービスを行っています(加盟企業に対しては、同社がテレマーケティング代行サービス事業の運営指導を実施)。2007年4月末現在、770社が加盟しています。
 
 
2007年10月期中間決算
 
<連結>
 
減収・減益となりました。
同社では、この要因として次の6項目を挙げています。
(1)主たる販促活動である説明会セミナーからの受注率の改善が図れなかった。
(2)電話業界に於いて、中堅企業の不正経営発覚により、同社にも逆風の影響が出た。
(3)社会全般のWebマーケティングへの傾倒。
(4)新製品を投入したが、販売単価の低下に対して販売台数が伸びなかった。
(5)販売費の見直しにより販管費の削減を進めたが、売上が低調に終わり減益となった。
(6)繰延税金資産(44百万円)の取崩し等により、290百万円の当期純損失となった。
 
 
システム販売
  商品説明セミナー参加者数は、堅調に推移しましたが、セミナー参加社からの成約率の向上が図れず、また低単価商品の投入による販売単価の低下に対して、販売台数の増加が図れなかった結果、前年同期比34.7%の大幅な減収となりました。
サービス収入
  統一地方選挙等の選挙支持率調査の受託が好調であった結果、前年同期比11.8%の増収となりました。
その他売上
  IP電話通話料収入が順調に推移し、前年同期比42.6%増収。また、IP電話サービス契約件数の増加によって、手数料率も向上、粗利益においては前年同期比倍増しました。
 
<主力商品(オートコール)の販売台数・販売単価及びGFネットワーク会>
 
1.販売台数
 
2006年10月期中間期実績:213台 ⇒ 2007年10月期中間期実績:174台
  商品説明セミナーからの成約率の改善が図れず、販売台数は前年同期比18.3%減少しました。
 
2.販売単価
 
2006年10月期中間期実績:4,185千円 ⇒ 2007年10月期中間期実績:3,303千円
  システム販売に占める、低単価商品の構成比が大きくなったことにより、販売単価は882千円低下しました。
 
3.GFネットワーク会(新規加盟社数/総加盟社数)
 
2006年10月期中間期実績:67/677社 ⇒ 2007年10月期中間期実績:45/770社
  システム販売が低調であったことに伴い、新規加盟契約数は前年同期比32.8%減少しました。
 
<財政状態>