ブリッジレポート
(9374)

ブリッジレポート:(9374)トラステックスホールディングス vol.13

(9374:大証2部) トラステックスホールディングス 企業HP
谷中 譲 社長
谷中 譲 社長

【ブリッジレポート】トラステックスホールディングス vol.13
(取材概要)2007年9月18日掲載
「同社は経営の刷新と資本の注入により名実共に生まれ変わりました。今期中に体制の整備を終え、来期以降、NO.1のマーケットシェアを誇る軽貨物運送事業・・」続きは本文をご覧ください。
企業基本情報
企業名
トラステックスホールディングス株式会社
社長
谷中 譲
所在地
大阪府門真市垣内町 12-32
決算期
3月
業種
陸運業(倉庫・運輸関連業)
財務情報
項目決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
2007年3月 43,559 -623 -1,230 -14,945
2006年3月 39,995 2,347 1,885 1,314
2005年3月 39,177 1,028 656 -3,787
2004年3月 39,579 817 528 256
2003年3月 36,111 1,197 1,257 541
2002年3月 32,208 2,245 2,346 1,053
2001年3月 25,809 1,148 1,256 680
2000年3月 23,569 1,299 1,353 680
株式情報(9/5現在データ)
株価 発行済株式数 時価総額 ROE(実) 売買単位
53円 87,997,032株 4,664百万円 - 10株
DPS(予) 配当利回り(予) EPS(予) PER(予) BPS(実) PBR(実)
- - - - 38.42円 1.4倍
※株価は9/5終値。発行済株式数は直近期末の発行済株式数から自己株式を控除した株数。
 
トラステックスホールディングスの2008年3月期第1四半期業績について、ブリッジレポートにてご報告致します。
 
会社概要
 
大証2部に株式を上場していた軽貨急配(株)が2007年4月に持株会社化し、商号をトラステックスホールディングス(株)に変更しました。
自らは車両を保有せず、荷主から依頼された貨物の配送を、同社規格の軽トラックを保有するドライバーやグループ企業、更には協力会社に委託するノンアセット経営が特徴です。「トラックを持たない運送会社」として、受託した業務を外部に委託する事から、同社ではこの方式を「ダブル・アウトソーシング・システム」と呼んでいます。
また、契約により一定期間専属のドライバーを顧客毎に割り当て、非標準・規格外の貨物、役務等の附帯サービスにも対応することも特徴です。
 
<事業内容概念図>
 
<中期事業計画「TRUSTEX2010」>
同社グループは、経営体制の刷新を機に、CLSAサンライズ・キャピタルLP(以下、CLSA)をビジネスパートナーに迎え入れて、2007年4月から2010年3月までの3年間における中期事業計画「TRUSTEX 2010」を策定しました。経常的に年間30 億円の営業利益を確保出来る体制作りを視野に経営基盤の強化を図り、企業価値向上に努めいく考えです。 同社の荷主企業の大半は中小企業ですが、中小企業の物流コストは4 兆円にも上ると言われており、このコスト削減に寄与する事が同社のビジネス。潜在需要は非常に大きいと言えます。
 
 
EBITDA = 営業利益 + 減価償却費
 
2008年3月期第1四半期業績
 
<連結>
 
 
「TRUSTEX 2010」の計画に基づき、専属型軽貨物運送を柱とした物流アウトソーシング企業への回帰を図り、一般貨物自動車運送事業における不採算部門である積合せ事業からは撤退。更に、子会社の収益改善と整理統合を進めています。
 
<セグメント別動向>
 
 
運送事業
アウトソース型物流事業への回帰の結果、売上高が減少。子会社の運送事業の整理に伴い営業利益も減少しました。
 
開発事業
委託事業主(オーナー・オペレーター)の採用審査を厳格化したため、売上高・営業利益共に減少しました。
 
<損益計算書>
 
 
事業の再構築を進めた結果、売上高が減少しました。売上原価及び販管費も減少したものの、売上総利益が半減した事が響き、営業損失となりました。
 
<貸借対照表>
 
 
減資及びCLSAに対する51億円の第三者割当増資の実施により債務超過を解消しました。
 
<キャッシュ・フロー>
 
 
予定していた子会社整理等に係る支出2,126百万円により営業活動によるCFは2,148百万円の赤字となりましたが、定期預金の預入等の減少で投資活動によるCFの赤字も減少。また、第三者割当増資の実施により財務活動によるCFは 4,196百万円の黒字となりました。この結果、現金及び現金等価物の第1四半期末残高は、前期末に比べて1,944百万円増加し、3,468百万円となりました。
 
2008年3月期業績予想
 
<連結>
 
 
通期の業績予想に変更はありません。
運送事業については、NO.1のマーケットシェアを誇る軽トラックを活用した専属型軽貨物運送事業が順調に成長を続けています。一方、子会社の事業は、軽専属事業とのシナジー効果を生み、かつ採算性の高い取引を温存する事で、業績改善に取り組んでいます。
子会社の収益改善及び整理統合は上半期中に完了する予定であり、下半期からは連結業績に効果が表れる見込みです。ただ、子会社整理損の計上により、最終赤字が見込まれています。
 
取材を終えて
同社は経営の刷新と資本の注入により名実共に生まれ変わりました。今期中に体制の整備を終え、来期以降、NO.1のマーケットシェアを誇る軽貨物運送事業をけん引役に再び成長軌道に乗せる計画です。そのためにもまずは不採算部門などの整理とともに、顧客・オーナーオペレーター(委託事業主)・軽貨急配の3者がそれぞれWIN-WIN-WINの関係を構築することで、企業として事業価値、社会的価値を高めていくとのことです。同族経営から脱却し、CLSAというビジネスパートナーのもとで、コーポレートガバナンス経営を進めていく中で、同社の再生に向けた取り組みは多方面から注目を浴びていると思います。同社のこれからの取り組みなど引き続きフォローしていきたいと思います。