ブリッジレポート
(7590:JASDAQ) タカショー 企業HP
高岡 伸夫 社長
高岡 伸夫 社長

【ブリッジレポート】タカショー vol.9
(取材概要)2007年10月9日掲載
「中間決算が、期初の予想を大幅に上回り、通期の予想も上方修正されました。中間決算は期初予想に対して売上高で約2億円、経常利益で約1.8億円と、それぞれ・・」続きは本文をご覧ください。
企業基本情報
企業名
株式会社タカショー
社長
高岡 伸夫
所在地
和歌山県海南市南赤坂20-1
事業内容
ガーデニング品取り扱い国内トップ級。中国に製造拠点。環境対応商品に注力。HC向け等拡大
決算期
1月
業種
卸売業(商業)
財務情報
項目決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
2007年1月 12,420 424 414 183
2006年1月 11,112 528 541 305
2005年1月 10,895 528 498 270
2004年1月 10,153 466 346 213
2003年1月 10,057 360 257 162
2002年1月 9,457 -17 -83 -89
2001年1月 9,045 523 467 177
2000年1月 8,535 580 575 258
株式情報(9/25現在データ)
株価 発行済株式数 時価総額 ROE(実) 売買単位
551円 8,279,814株 4,562百万円 5.5% 100株
DPS(予) 配当利回り(予) EPS(予) PER(予) BPS(実) PBR(実)
11.5円 2.1% 58.06円 9.5倍 486.10円 1.1倍
※株価は9/25終値。
 
タカショーの2008年1月期中間決算について、ブリッジレポートにてご報告致します。
 
会社概要
 
「やすらぎのある空間づくり」を基本コンセプトに、人工・天然の竹木製フェンスやガーデンファニチャー、緑化資材等の庭園資材を製造・販売。LED(発光ダイオード)ライト等の照明機器、池・滝・噴水などのウォーターガーデンや坪庭なども手掛けています。
商品の企画から製造、販売まで一貫体制をグループで確立しており、製造は国内及び中国、販売面では子会社を通じて北米、欧州へ展開しています。日本においても確立した市場となりつつある「ガーデニング市場」の牽引役として、今後も安定した収益拡大が見込まれます。
 
 
<沿革>
1980年8月、現社長の高岡伸夫氏が友人4人と共に、「ガーデンエクステリア(庭空間)」にカテゴリーを絞った提案型庭園事業を目的に、株式会社タカショーを設立しました。以降、風・光・水・緑・心に象徴される庭をテーマに「やすらぎのある空間づくり」のコンセプトの下、業容を拡大し、1998年9月に株式を店頭登録(現ジャスダック市場上場)しました。
 
<販売ルート(営業部門)>
設計・施工が必要な工務店向け「プロユース」、ホームセンターへの卸売を中心にした一般消費者向け「ホームユース」、「通信販売」、及び「輸出」等があります。構成比は、2007年1月期実績(単体ベース)で、それぞれ50%、44%、3%、3%です。
 
「プロユース」では、プロユーザー向けのカタログ「PROEX(プロエクス)」を業界最大の約20万冊印刷し、造園業者、設計士、エクステリア施工店、商業施設などにダイレクトメールで配布しています。カタログは単なる商品紹介ではなく、商品を使った庭園イメージの写真もついており、顧客はこの写真を見ながら実際に施工する場所と庭園の簡単な図面を書いてファックスもしくはWebで申し込みます。注文を受けると、CAD(コンピュータによる設計支援システム)、CG(コンピュータ映像)を駆使した完成予想図と共に見積書を当日中に返送し、正式な注文があれば商品を1週間以内に届けます。
 
 
<グループ概要>
 
 
LEDライト事業の強化に向けて、この7月に(株)タカショーデジテックが(株)デジライトを吸収合併しました。
 
2008年1月期中間決算
 
<連結>
 
9月4日に上方修正した予想値に沿った着地となりました。
ガーデニング需要期となる春の立ち上がりが早かった事や暑い夏となった事(日除け商品の売上拡大)等による天候要因に加え、天然素材の表情を再現した人工木「エバーアートウッド」や省エネにつながるソーラーライト及びLEDライトの売上が拡大しました。
利益面では、売上総利益率が43.2%と前年同期比0.1ポイント改善。加えて、物流面での中国直送による経費削減や全国配送拠点の拡大による効率アップ、及び人員の効率化による人件費の削減により経常利益が前年同期比38.6%増加。加えて役員退職慰労金制度の廃止に伴う引当金の取り崩しにより、特別利益に役員退職慰労引当金戻入益142 百万円を計上した事で中間純利益は同95.5%増加しました。
 
尚、「エバーアートウッド」の売上高は、前年同期比218%増の438百万円、ソーラーライトの売上高は同202%増の106百万円、日除け商品は同130%増の1,150百万円となりました。
 
<ルート別売上高:個別>
 
 
プロユースの増収のけん引役はエバーアートウッドです。売上が前年同期比237百万円増加しました(ホームユースを含めた連結ベースでは438百万円の増加)。ホームユースでは、猛暑効果で日除け商品が同315百万円増加しました。通販では、Webサイト青山ガーデンの売上が同36百万円増加、同サイトの月間アクセス数が100万を突破しました。
 
 
<商品分類別売上:連結>
 
 
人工竹木フェンスでは、天然素材の表情にこだわった人工木「エバーアートウッド」が、ガーデニングだけでなく建物に付帯する建材としての需要が拡大。照明機器においては、夜の庭を演出する商品として、省エネでデザイン性が良く施工が簡単なソーラーライト及びLEDライト等の売上が伸びました。
 
<日除け商品売上分析>
 
 
猛暑が追い風となり、すだれ・ヨシズを中心に日除け商品の売上が拡大しました。
 
<販管費の推移>
 
 
ポイント.1物流体制の改善による物流費の削減
中国直送による経費削減や全国配送拠点の拡大による効率アップにより、物流費の売上構成比が前年同期の15.2%から13.9%に1.3ポイント低下、削減効果は約90百万円です。
 
ポイント.2人事政策によるコスト削減
人員の効率化及び削減と派遣社員活用による人件費の変動費化により、人件費の売上構成比が前年同期の12.5%から12.2%の0.3ポイント低下、削減効果は約20百万円です。
 
*物流費削減計画
例えば、合理化の進んだトヨタ自動車が更なる費削減を進めようとすると、乾いた雑巾を絞るような苦労が必要ですが、同社は、言わば、濡れ雑巾。絞れば大量に水が出る状態で、特に物流費等は絞り甲斐のある科目です。このため、同社は国内・海外における物流体制の整備・確立により、物流費の削減を進める考えです。具体的には、(1)在庫の削減と(2)仕入方法の見直しにより、2010年1月期には、207年1月期比で1億円のコスト削減を実現します。
 
(1)在庫の削減(適正在庫化)
販売計画に基づく中国工場における製造により、過剰在庫の削減(寄託在庫削減)と維持費用の削減を図り、在庫回転率を向上させます。
 
(2)仕入方法の見直し
 
 
<貸借対照表>
 
 
流動資産の主な増加要因は、売上高の増加に伴う売上債権増加(799百万円)、及び設備資金未決済等の増加(400百万円)です。固定資産の主な増加要因は、新社屋建設による建設仮勘定の増加(357百万円)です。
一方、負債の増加要因は、商量の増加に伴う仕入債務の増加(580百万円)、及び新本社社屋建設に伴う未払金の増加(502百万円)です。また、利益剰余金の増加(347百万円)等で純資産が増加しました。
 
<有利子負債及び自己資本比率の推移>
 
有利子負債の増加要因は、新社屋建設費用を銀行借入で600百万円調達したためです。今後は、東証上場を視野に入れた資本政策を進めていく考えです。
 
<キャッシュ・フロー>
 
利益の増加で営業活動によるCFが黒字化。前年同期はデジライトへの出資や徳島工ガーデンクリエイトの土地取得等で赤字が膨らんだ投資活動によるCFも今上期は現金支出を伴う大きな投資が無く19百万円の黒字となり、フリーCFは564百万円改善し黒字転換しました。短期借入れなどで財務活動によるCFの黒字も増加し、現金及び現金同等物中間期末残高は1,778百万円となりました。
 
<連結財務指標>
 
利益体質を定着させ、利益を積上げて時価総額に反映させていく考えです。
 
2008年1月期業績予想
 
<連結>
 
9月4日に通期の業績予想も上方修正されました。
ただ、欧州子会社(タカショーヨーロッパ)の業績が振れやすい事、及び10月9日に新本社屋への移転を予定しており、想定外の経費が発生する可能性がある事等を鑑みて下期の見通しは慎重なものとなりました。
一方、期末配当(年間配当)は、1株当たり配当6.5円増配の11.5円を予定しています。
 
今後の事業戦略
 
2010年1月期に売上高16,000百万円、経常利益960百万円を目指す中期計画が、現在、進行中です。プロユース、ホームユース、海外の各販売ルートにおける戦略は次の通りです。
 
<プロユース>
設計・施工が必要なプロユース事業においては、ハウスメーカーがガーデン専用の企業をつくり、ガーデンメーカーも「リビングガーデン(=屋根のない部屋)」での暮らしを提案する等、インフラ整備型産業から文化創造型産業への移行が進んでいます。こうした中、同社は、全国有力施工店約450社を組織化した「タカショーリフォームガーデンクラブ」を通して"庭で暮らすためのライフスタイル"を提案していきます。中期計画におけるプロユース事業の売上高は72億円。エバーアートウッドを2007年1月期の5億56百万円から18億円へ、ライティングを同2億60百万円から11億円へ、それぞれ拡大させる計画です。
 
 
例えば、ポーチガーデンによる軒下の空間づくり、言い換えると、軒、ひさし、縁側の復活です。エバーアートウッドや水分や栄養分を抜き取ってセルロース状にした炭木(タンモク)ウッド、更には長寿命で省エネ効果のあるLEDサイン等を使った様々な提案が可能です。炭木ウッドとは、特殊な高温処理により木材の繊維組織を変化させる事で、薬剤を使用せずに高い耐久性をもち、含水率の低下や反り等の変形を生じ難くした画期的な天然木材です。
 
 
<ホームユース>
中期計画におけるホームユース事業の売上高は60億円。価格面での厳しい要求に対応するべく、物流費を中心にしたコスト削減と山本寛斎(ブランド名「人間賛歌」)やディズニー等のブランド戦略による差別化・高付加価値化を進めます。物流費については、DCMグループ等の大手と中堅のホームセンターに集約し、全国3,000店舗にコンテナ直送する事でコスト削減を図ります。
 
 
一方、ブランド戦略では、ブランディング強化により百貨店やライフスタイルショップ等への販路拡大を図ると共に、ディズニーブランドを中心にハロウィン向け等の秋商品を強化します。また、ディズニーブランドについては、韓国やオーストラリアでの販売を開始する予定です。
 
 
<海外>
今上期はイギリスや中国でも展示会に出展しました。「企画デザインの国(日本)」、「モノを作る国(中国)」、「マーケットとなる国(アジア、欧州、北米」と国毎で役割を分担し、品質とブランドの強化に取り組みます。尚、中期計画における欧州子会社の売上高(2009年12月)は1,425万ユーロを計画しています。
 
 
トピックス
 
2007年10月9日に新本社屋(和歌山県海南市南赤坂20-1)へ移転します。6億円を投じた新本社屋は延床面積1,635坪で、LED工場や各部門、事業毎の展示場を備えています。また、グループ21社の本部機能やコールセンター・受注センターを集約、ITデジタルネットワークの充実・効率化も図られています。尚、現本社は倉庫に戻すことで、費用削減を図ります。
 
 
現本社を倉庫として利用するため、賃借していた倉庫約600坪を返却します(倉庫返却*)。また、駐車場返却、及びグループ会社の本部機能集約等も合わせると月次で358万円のコスト削減効果が発生します。一方、6億円の投資額を20年で償却した場合、月額の償却額は250万円(月額負担*)です。これに通信インフラの月額コスト70万円を加えた320万円が月次の費用合計となり、コスト削減効果を下回ります。
 
 
取材を終えて
中間決算が、期初の予想を大幅に上回り、通期の予想も上方修正されました。中間決算は期初予想に対して売上高で約2億円、経常利益で約1.8億円と、それぞれ上回っております。ただ、通期の予想の上方修正幅を見ると、売上高が0.6億円、経常利益が1.4億円となっておりますので、上期の上方修正幅に比べて通期の上方修正幅が少ないことから、単純に計算すると下期見通しを下方修正したようにも見えますが、説明を聞いた限りにおいては、特に不安材料もないことから、下期の見通しについては、保守的な見通しをしていると考えてもよいのではないかと思います。
また、配当については大幅な増配となっております。この大幅増配こそが、今期はもちろんのこと、来期以降の業績に対する会社側の自信の表れであると考えてもよいのではないかと思います。
 
本資料は、情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を意図するものではありません。
このレポートは当社が信頼できると判断した情報源(当該発行会社が作成した会社説明資料等)の情報に基づき作成したものですが、その正確性について当社が保証するものではなく、また当資料の一部また全部を利用することにより生じたいかなる損失・損害についても当社は責任を負いません。
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