| (2437:大証ヘラクレス) シンワアートオークション |
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倉田 陽一郎 社長 |
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【ブリッジレポート】シンワアートオークション vol.12
(取材概要)2008年4月15日掲載
「株安が国内景気に暗い影を投げかけており、美術品オークション市場も低調です。同じ株安でも、2003年の株安の時は、同社は最高益を更新しましたが、・・」続きは本文をご覧ください。 |
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企業名 |
シンワアートオークション株式会社 |
社長 |
倉田 陽一郎 |
所在地 |
東京都中央区銀座 7-4-12 |
事業内容 |
オークションの企画・運営 及び古物売買および委託販売ならびに輸出入等 |
決算期 |
5月 |
業種 |
サービス業 |
| 項目決算期 |
売上高 |
営業利益 |
経常利益 |
当期純利益 |
| 2007年5月 |
2,228 |
449 |
451 |
256 |
| 2006年5月 |
2,334 |
562 |
567 |
311 |
| 2005年5月 |
1,940 |
440 |
410 |
235 |
| 2004年5月 |
1,680 |
319 |
311 |
174 |
| 2003年5月 |
1,222 |
234 |
231 |
122 |
| 2002年5月 |
1,158 |
139 |
129 |
70 |
| 2001年5月 |
1,105 |
200 |
202 |
38 |
| 2000年5月 |
1,302 |
218 |
201 |
109 |
| 株価 |
発行済株式数 |
時価総額 |
ROE(実) |
売買単位 |
| 91,400円 |
57,870株 |
5,289百万円 |
13.0% |
1株 |
| DPS(予) |
配当利回り(予) |
EPS(予) |
PER(予) |
BPS(実) |
PBR(実) |
| 2,500円 |
2.7% |
6,180.16円 |
14.8倍 |
33,637.45円 |
2.7倍 |
※株価は4/8終値。
シンワアートオークションの2008年5月期第3四半期業績について、ブリッジレポートにてご報告致します。
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日本に高額美術品の換金市場を確立するため、公明正大なオークション市場の創造と拡大に取り組んでいます。 プライオリティは近代美術等の高額作品。「高くていい物を扱う」事で他社との差別化を図っています。ただ、「日本の作家を世界へ」、「世界に誇る日本の文化を、世界に発信」といった観点から、コンテンポラリーアートと呼ばれる戦後の絵画の取扱いも拡大させています。
<事業内容>
同社の売上高は、オークション落札価額やプライベートセールの取引価格に対する手数料収入、カタログの販売、オークションの出品者から徴収するカタログ掲載料、及び商品売上(同社が一旦買い取ってオークションに出品、またはプライベートセールで売却する場合)で構成されています。
<2007年市場シェア>
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<非連結>
サブプライムローン問題の長期化・原油価格の高騰等により景気の先行きに不透明感が広がり、美術品取引業界は様子見が続いている状況です。
注力しているコンテンポラリーアートオークションは好調でしたが、全体の落ち込みをカバーできませんでした。急速な景気鈍化の影響を受けた事に加え、2月に開催を予定していたコインオークションを5月に延期した事もあり、全ての項目で計画値を下回りました。
尚、利益率の改善を図るべく、2007年9月のオークションより、落札手数料を改定しました。
<貸借対照表>
フロー重視の経営を徹底しており、財政状態は健全です。固定負債として、退職給付引当金を計上していますが、全額定期預金で保全しています。
尚、第3四半期末の自己資本比率は93.1%となりました。
<粗利益の推移>
手数料率の改定を行いましたが、取扱高の減少を補う事ができず、手数料収入が軟調です。
<部門別取扱高>
コンテンポラリーアートオークションは好調ですが、主力の近代美術の苦戦が続いています。
上の表で、その他オークションが好調なのは、コンテンポラリーアートオークションの好調もありますが、今期はワインオークションが多かったためです。
<販管費>
グローバルオークションカンパニーを目指して海外展開を加速しているため、旅費・交通費や海外での広告宣伝費が増加していますが、経費全般で削減や抑制を進めています。また、支払販売手数料及び支払手数料の増加は、作品の紹介手数料の増加によるもので、これは自社でコントロールできないコストです。
尚、人件費が計画を大きく下回っているのは、第3四半期の取扱高が計画に達しなかったため、プロフィットシェアリング(業績に応じて賞与支給額が変わる同社独自のインセンティブシステム)が減少し、賞与が減少したためです。
<近代美術オークション落札平均価額の推移>
出品数、落札数共に低調です。
<2008年5月期第3四半期の主な落札実績>
近代美術オークションにおいて、パブロ・ピカソ、モーリス・ユトリロ、岸田劉生等の高額作品の落札がありました。
<コンテンポラリーアートオークション市場の拡大>
コンテンポラリーアートオークション市場は拡大が続いていますが、米国の景気後退や世界的な株安等もあり、アジアの富裕層には警戒感が出ているようです。2008年4月のオークションでは、アジアの比率が低下しましたが、欧米及び日本の富裕層のコンテンポラリーアートに対する購買意欲は高まりを見せており、落札者数は増加しております。
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同社では21世紀の文化の中心は中国・北京であると考えています。このため、北京を戦略拠点として台北、ソウル、香港、シンガポールといったアジアの主要都市でコネクションを構築して富裕層を囲い込み、日本の美術品市場を活性化していく考えです。
第1ステップとして、2008年5月開催予定のPolyオークション主催のオークションにおいて、シンワアートオークションが協カする事で日中の現代作家を紹介すると共に、順次相互のオークションヘの出品を行っていきます。
こうした提携を中国のみならず、アジアの主要国にも広げる事で、アジア圏のオークションアライアンスを構築していく考えです。このアライアンスは必要に応じて資本提携も進め、将来的な欧米への展開も視野に入れた活動を展開していきます。
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<非連結>
業績予想に変更はありません。
ただ、日増しに厳しさを増す事業環境は当初の予想を超えています。このため、来期以降の事業展開も踏まえた全般的な見直しを、4月中に行う予定です。
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取材を終えて |
株安が国内景気に暗い影を投げかけており、美術品オークション市場も低調です。同じ株安でも、2003年の株安の時は、同社は最高益を更新しましたが、今回はコンテンポラリーアートオークションが伸びているにもかかわらず、全体として厳しい状況が続いています。2003年当時に比べると出品が減っているとの事で、当時はデフレの進行が嫌気され投売りの状態でしたが、現在は投売りも少ない状態との事です。特にサブプライムローン問題の顕在化による株価の急落を受けた9月以降は応札も低調で、9月の近代美術オークションでは、通常85%程度の落札率が78%にとどまり、会社側を驚かせました。更に、2008年4月のコンテンポラリーアートオークションでは、アジア勢の変調も感じられました。また、4月の第1週にサザビーズがニューヨークで開催した中国人作家のオークションも低調だったようです。
同社では、当面、厳しい状況が続くとの想定の下、来期にかけて徹底したコスト削減など収益構造の見直しを進めていく考えです。ただ、手元資金は潤沢で、上場時に調達した資金にも手を付けていません。上場時は何を買うにも高い時代でしたが、ようやく資金を有効活用できるチャンスが来ました。このため、厳しいコスト削減に取り組む一方で、潤沢な資金を活用してアジア戦略を進めていく考えです。
もっとも、倉田社長の説明を聞いていると、「アジア戦略はあくまで手段。目的は、同社を信じて株式を保有している株主にいかに応えていくか」と言うことのようです。
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