ブリッジレポート
(2687:東証1部) シー・ヴイ・エス・ベイエリア 企業HP
泉澤 豊 社長
泉澤 豊 社長

【ブリッジレポート】シー・ヴイ・エス・ベイエリア vol.19
(取材概要)2008年4月28日掲載
「賃料の高騰やパート・バイトの時給上昇などコスト面で厳しい状況が続いているものの、既存店売上の下げ止まりや子会社の収益改善により業績には・・・」続きは本文をご覧ください。
企業基本情報
企業名
株式会社シー・ヴイ・エス・ベイエリア
社長
泉澤 豊
所在地
千葉県浦安市入船1−5−2 明治安田生命ビル9F
事業内容
千葉県及び東京都のベイエリア地域を中心に、コンビニエンス・ストアを直営店舗主体にて展開している、企業ライセンサー本部
決算期
2月
業種
小売業(商業)
財務情報
項目決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
2008年2月 24,277 623 446 216
2007年2月 23,347 699 610 310
2006年2月 22,332 1,018 1,055 600
2005年2月 20,956 1,081 1,101 578
2004年2月 17,236 946 1,048 499
2003年2月 14,024 880 878 390
2002年2月 12,358 847 873 445
2001年2月 11,835 753 722 386
2000年2月 9,840 641 673 306
株式情報(4/15現在データ)
株価 発行済株式数 時価総額 ROE(実) 売買単位
152円 24,822,400株 3,773百万円 5.3% 1,000株
DPS(予) 配当利回り(予) EPS(予) PER(予) BPS(実) PBR(実)
7円 4.6% 10.80円 14.1倍 165.87円 0.9倍
※株価は4/15終値。
 
シー・ヴイ・エス・ベイエリアの2008年2月期決算について、ブリッジレポートにてご報告致します。
 
会社概要
 
千葉県及び東京都のベイエリア地域を中心に、コンビニエンス・ストア(以下、コンビニ)を直営店舗主体で展開しています。(株)サークルKサンクスと企業フランチャイズ契約を締結し、東京都9区(新宿区、千代田区、中央区、江東区、江戸川区、港区、葛飾区、足立区、台東区)及び千葉県全域に直営店方式のコンビニ「サンクス」を展開。また、同地域のエリアフランチャイズ本部として、コンビニ経営希望者とサンクス・フランチャイズ・チェーン加盟店契約を締結し、経営ノウハウとその情報等の供与及び資金面の支援等を行なっています。
2008年2月末現在の店舗数は133店舗(直営店112店舗、加盟店21店舗)。
 
 
<沿革>
1981年2月、コンビニ経営を目的にしたシビルサービス(株)として、千葉県市川市に設立されました。89年11月、(株)サンクスアンドアソシエイツ(現サークルKサンクス)とフランチャイズ・チェーン加盟店契約を締結、97年には東京都9区、千葉県10市におけるサンクス地域本部となりました。
2000年7月には、クリーニング24時間取次ぎ、ヘアカットサービスを開始。02年9月には事業エリアが千葉県内10市から千葉県全域へ拡大、同年10月の東証2部上場を経て、06年2月に東証1部に指定替えとなりました。
近年、酒・タバコの取り扱いの拡充に加え、ATMの導入、クリーニング取次ぎ、ヘアカット等の新サービスの提供、宝くじ販売、ネットカフェの併設、宅配、掃除サービス等、店舗の内外を問わず新サービスの導入に力を入れています。
 
<特徴>
コンビニでありながら、規定のコンビニの概念にとらわれない便利さの追求が、同社の特徴です。既存店売上高の前年割れ状態が続くなどコンビニ業界は厳しい事業環境が続いていますが、同社は従来のコンビニの概念にとらわれない独自の店舗戦略と商品・サービス戦略により、一店舗当たりの平均日販で業界トップクラスの座を維持しています。
 
<店舗数の推移>
近年の店舗賃料の高騰を踏まえ、数(売上)よりも質(利益)を重視した出店戦略を進めています。このため、店舗の純増数は必ずしも多くありません。
 
 
2008年2月期決算
 
<個別業績>
 
販売面ではほぼ計画通りに推移したものの、新店の開店時期の遅れ(2月に4店舗オープン)や新規事業の苦戦により、全店売上高及び営業総収入はわずかに予想を下回りました。営業利益が予想を下回ったのは、人手不足に伴うパートやバイトのコスト増(時給アップ)や家賃の高騰が主な原因です。また、営業外で、有価証券評価損2億43百万円を計上したため、経常利益及び当期純利益の予想との乖離は大きくなりました。
 
1.販管費の主な増減課目と増減額
 
2.店舗数と社員数
 
3.営業外損益と特別損益
 
4.特別損益
 
<トピックス>
 3月 :浦安市内で、インターネット力フェ事業を開始(旧本社ビル1階)
 3月 :江戸川区内に、有機オーガニック商品を取扱う「BAY EXPRESS」開店
 4月 :鎌ヶ谷市内に、「食堂」を開店。食堂事業を開始
10月 :(株)FA24が、「サポートレディ(お掃除サービス)」事業を本格的に開始
 2月 :既存店前年比が通期で100.1%を達成(04年2月期以来の100%達成)
 
<加盟店を含む売上高及び営業総収入:個別>
 
加盟店を含む売上高はほぼ前期並みの275億69百万円、同社個別の営業総収入は前期比3.4%増の234億08百万円となりました。予想は前者が277億89百万円、後者が235億77百万円でしたが、寒波の影響による客足の落ち込みや原油高・原材料高による消費低迷等で第4四半期の既存店売上高が想定したほどには伸びませんでした。
 
<直営店売上高、加盟店売上高、加盟店からの収入>
 
ここ数年、免許品の販売に伴い加盟店の直営化を進めてきたため、加盟店売上高及び加盟店からの収入(ロイヤリティ収入)の減少が続いていましたが、07/2期で直営化が一巡しました(前08/2期はゼロ)。
 
<既存店売上高の推移>
 
上期は、繁忙期である7、8月が天候に恵まれ好調に推移したものの、下期は、原油高・原材料高による消費の低迷や寒い日が続いた事による客足の落ち込み等で前年同期月の水準を割り込みました。
 
<店舗実績>
 
上期が天候に恵まれた事や店舗の質の向上に努めた事で、既存店日販が02/2期以来の前期比プラスとなりました。利益面では、PB商品販売強化により粗利率の改善を図ったものの、利益率の低い「タバコ」の売上増や「宝くじ」の販売好調により前期と同水準にとどまりました。
 
 
<免許品・サービス導入状況>
 
クリーニングの取次ぎを、都内43店舗、千葉県内39店舗で行っています。全店ベースの売上高は287百万円となり、既存店ベースで同3.8%増加しました。また、「宝くじ」の販売は、都内28店舗、千葉県内11店舗で行っています。「○○ジャンボ宝くじ」、「ミニロト」、「ロト6」の売上が好調でした。
 
2009年2月期業績予想
 
<個別>
 
増収・増益の予想です。
店舗計画は、出店8店舗、閉店7店舗。既存店売上高は、前期比99.7%を計画しています。「taspo(タスポ、注)」導入に伴い、タバコの売上と客数の増加が見込まれるものの、業績予想には織り込んでいません。
利益面では、宅配・食堂事業の初期費用がなくなる他、株式評価損を見込んでいないため、経常利益は前期比48.2%増加する見込みです。ただ、店舗資産の減損損失や本社移転に伴う除却損を特別損失に計上するため、当期純利益は同2.5%の増加にとどまる見込みです。
 
(注)「taspo」
未成年者による自動販売機での「タバコ」の購入を防ぐため、2008年3月以降順次、taspo対応成人識別タバコ自動販売機でタバコを購入するには、成人識別ICカード「taspo」による成人識別が必要になります。
 
<店舗計画>
 
高賃料の環境下において、採算を重視した出店を進めます。このため、8店舗の出店を計画していますが、計画を達成するための無理な出店は行わない考えです。
09/2期に入り2店舗を閉店していますが、このうち1店舗は既にリロケイトを完了して、4月にオープンしています。もう1店舗は、家主の都合(建替え)による閉店です。来期に出店する予定です。また、下期も家主都合(建替え)による閉店が1店舗あります。尚、前期は10店舗の閉店を行いましたが、建替えに伴う閉店は2店舗です。
 
<連結>
 
収益力の向上と事業の効率化を図るため、連結子会社(株)FA24のコンビニ(ポプラ)事業を、CVSベイエリアに集約しました。このため、増収率は個別を下回るものの、(株)FA24の損益改善により、増益率は個別よりも高くなります。
 
<(株)FA24について>
設立  2001年3月(2月決算)
資本金 95百万円
株主  (株)CVSベイエリア100%保有
 
事業内容
クリーニング事業 コンビニ併設以外の、マンションクリーニングや各種リネン
1,000円ヘアカット事業 コンビニ併設以外の、単独店舗の運営(7店舗)
FA24サポートレディ事業 掃除、室内整理整頓を中心とした、各種サービス事業
介護施設紹介事業 施設紹介サイト「憩ikoi」の運営事業
 
営業実績  08/2期 売上実績(前期比)
クリーニング事業 336百万円 (+34.9%)
1,000円ヘアカット事業 125百万円 (+19.0%)
コンビニエンス・ストア事業 341百万円 (+10.3%)
全事業売上合計 869百万円 (+21.7%)
 
クリーニング事業を中心に業容が拡大しており、契約施設は420施設と前期の370施設から50施設増加しました。コンビ二事業を1月末にCVSベイエリアに移管した事で、09/2期は売上高は減少するものの、他事業の収支改善が進むことから、黒字転換が見込まれます。
 
業績予想
 クリーニング事業 470百万円 (+39.8%)
 1,000円ヘアカット事業 134百万円 (+ 7.2%)
 おそうじ、サイト事業他  96百万円 (+45.4%)
全事業売上合計 700百万円 (△19.4%)
営業利益  20百万円 (前期:△16百万円)
経常利益  18百万円 (前期:△23百万円)
 
FA24サポートレディ事業 整理整頓・日常清掃業務請負
室内の清掃業務、整理整頓、収納等のサービスを提供します。ノウハウに長けたベテランスタッフによるきめ細かいサービスが好評な事に加え、セコムや高島屋等との提携効果もあり、富裕層を中心に営業が拡大しています。今期からは、引越し業大手の日通と提携して、引越し後の荷解き、清掃・収納サービスも開始します。
 
今後の事業展開
 
<幕張新都心「SCECビル」へ本社移転>
業容拡大に伴う拡張と資産の有効活用を目的に、本年9月を目処に本社を移転します。移転先は、05年11月に取得した「SCECビル」です。同ビルは、千葉市美浜区の幕張新都心内に立地する27階建オフィスビルで、50%を同社が保有しています。2月末現在の入居率は約70%ですが、夏には80%強に高まり、本社移転後は約90%に上昇します。また、移転により、本社面積は、現在の約200坪から約375坪へと拡大します。
09/2期は、原状回復、引越費用、除去損等約40百万円を移転費用として特別損失に計上する予定ですが、10/2期以降は、経費削減効果が現れ、移転費用は2年程度で回収できる見込みです。
 
 
<ビジネスホテル事業への参入>
来春に、JR京葉線市川塩浜駅前で「ピジネスホテル事業」を開始する予定です。この事業では、市川市(千葉県)が保有する駅前の遊休地を定期借地で借受けて、コンビニを併設する約90室規模のビジネスホテルを建設し、その運営を行ないます。現在、市川市のホテル審議会で事業化の可否が審議されています。
JR京葉線市川塩浜駅は、東京駅から快速で19分。東京ディスニーリゾートの最寄り駅である舞浜駅まで2駅5分。オフィス街や国際展示場がある海浜幕張駅へも14分と、利便性の高い好立地です。しかも、周辺の京葉線沿線には、競合となるビジネスホテルが現在無い状態です。
また、市川市は同社創業の地であり、現在、本社を置く浦安市とも隣接する準地元。周辺の空き地を利用した駐輪場の整備等、地元への貢献も視野に入れた事業展開を計画しています。
 
取材を終えて
賃料の高騰やパート・バイトの時給上昇などコスト面で厳しい状況が続いているものの、既存店売上の下げ止まりや子会社の収益改善により業績には底打ち感があります。このため、「成長軌道への回帰」が今後の課題となりますが、現状では、新規事業は、いずれも力不足のように感じます。今後の取組みに期待したいと思います。
 
本資料は、情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を意図するものではありません。
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