ブリッジレポート
(7725:東証マザーズ) インターアクション 企業HP
栗村 昌昭 会長兼社長
栗村 昌昭 会長兼社長

【ブリッジレポート】インターアクション vol.7
(取材概要)2008年4月28日掲載
「通期の売上高予想に対する、第3四半期までの進捗率は47.8%にとどまっています。前期は第3四半期までの進捗率は69.5%でした。同社は第3四半期・・・」続きは本文をご覧ください。
企業基本情報
企業名
株式会社インターアクション
代表取締役会長兼社長
栗村 昌昭
所在地
横浜市金沢区福浦 1-1
事業内容
CCDやCMOSセンサー等の検査工程向け光源装置が主力。光ファイバーセンサーを育成中。
決算期
5月末日
業種
精密機器(製造業)
財務情報
項目決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
2007年5月 1,909 13 24 -43
2006年5月 2,090 155 141 96
2005年5月 1,311 39 27 9
2004年5月 2,520 866 802 416
2003年5月 1,710 610 604 329
2002年5月 242 -239 -253 -151
2001年5月 805 136 120 64
2000年5月 503 83 73 38
株式情報(4/18現在データ)
株価 発行済株式数 時価総額 ROE(実) 売買単位
30,550円 60,841株 1,859百万円 1株
DPS(予) 配当利回り(予) EPS(予) PER(予) BPS(実) PBR(実)
500円 1.6% 1577.88円 19.4倍 33,922.71円 0.9倍
※株価は4/18終値。
 
インターアクションの2008年5月期第3四半期業績について、ブリッジレポートにてご報告致します。
 
会社概要
 
デジタルカメラ等に使用されるCCDやC−MOSイメージャといった撮像半導体の検査に用いられる光源装置・光学検査装置メーカー。光源装置では、世界で 60%以上のシェアを誇るNo.1企業です。また、撮像半導体の検査で画像処理を行うIP事業にも進出、「クライアントファースト」をモットーに拡大する撮像半導体市場をサポートしています。
 
CCD【Charge Coupled Device】:固体撮像素子
C-MOS【Complementary Metal Oxide Semiconductor】:相補性金属酸化膜半導体
IP【Image processing】:画像処理
 
<事業内容>
事業は、電子部品検査装置事業と連結子会社の(株)BIJが手掛けるセキュリティ関連事業に分かれます。
 
1.電子部品検査装置事業
撮像半導体やカメラモジュール、表示デバイスの製造工程における検査用光源装置及びIPモジュールやカメラモジュール等を検査する画像検査装置の開発・製造・販売、及びSystem on Chip (SOC半導体)の開発段階での欠陥分析を行うための米国テセダ社製テスターの販売を行なっています。
 
2.セキュリティ関連事業
赤外線センサであるシートビームセンサや特許技術を応用したヘテロコア光ファイバセンサなどセキュリティや環境モニタリング関連製品の開発・製造・販売を行っています。2005年6月に(株)BIJを設立し、事業をスタートさせました。
 
<主要製品>
1.光源装置
CCD/C-MOS イメージャには画素(ピクセル)がたくさんありますが、この各画素が正常に光を電気信号に変換しているか検査する必要があります。光源装置は、正確な光を撮像半導体に照射することで、高い検査品質を保証するために使用されるので、非常に精密な技術により開発・製造されております。
CCD/C-MOSイメージャを製造している世界中の半導体メーカーに納入。競合先はニコンですが、インターアクションは、多くの顧客の異なるニーズに対応する製品を開発・販売するところに特徴があります。CCD は半導体各社が独自の技術と独自の製造プロセスを使用して開発されているため、各社が必要とする光は異なります。同社は「クライアントファースト」を合言葉に、こうした個々のニーズに合った特別注文の光源装置を顧客毎に開発し販売してきました。
 
2.IPモジュール
CCD/C-MOSイメージャを検査する場合には、テスター、光源装置とプローバ−(もしくはハンドラー)が必要となります。テスターは、CCD/C-MOSイメージャの中にたくさんある画素の中から欠陥がある画素を探し出しますが、その際、CCD/C-MOSイメージャを通して取り込んだ映像情報は画像処理されデータ化されている必要があります。IPモジュールは、この画像処理を行なう部分をモジュール化したものです。テスターは、電子部品や半導体とそれを動かすためのソフトウェアで構成されていますが、IPモジュールもソフトウェアと電子部品や半導体で構成されています。
同社がIPモジュールを提供しているヴェリジー株式会社は、2006年にアジレント(米国ヒューレット・パッカード社の計測事業が分離)から分離して設立されました。ヴェリジー社が製作する「V93000SOC」というテスターは、高速処理が可能なことから、世界中の半導体メーカーから高い評価を得ているベストセラーマシンです。同社のIPモジュールは、この「V93000SOC」の画像処理機能を担っているわけです。一般の半導体を検査していたV93000SOCに光源装置とIPモジュールを付け加えるだけでC-MOSイメージャの検査が可能になります。
 
3.カメラモジュール検査システム
カメラモジュールとは、半導体メーカーで製造されたCCD/C-MOSイメージャの上に、レンズが組みつけられたカメラ機能をもつ電子部品のことです。カメラモジュールは半導体メーカーやセットメーカーなどで組みつけが行われ、そのまま携帯電話やデジタルカメラ等に取りつけることができます。
従来、カメラモジュールの品質保証のために行われている出荷前検査は、3m×3m程度の壁に掛けた大きなテストチャートを投影し、取り込まれた画像に欠陥がないか人間の目で検査していました。これは、かなりのスペースを必要とし、またマンパワーに頼る検査工程であり、大量生産、高画素化にともない検査の省スペース化、自動化のニーズが高まってきました。同社では、物体距離変換レンズという特殊なレンズを開発し、カメラモジュール検査の際の物体距離を縮めることに成功しました。この物体距離変換レンズと、これまで培ってきた光学技術、画像処理技術、テスト技術を応用することでカメラモジュールの画期的な検査システムを開発することができました。同社のカメラモジュール検査システムは、メガピクセルに対応し、自動化や高速化も可能なトータルな検査システムです。
 
2008年5月期第3四半期業績
 
<連結>
 
 
同社は、顧客のニーズを満たす製品の開発を積極的に行うとともに、新規の顧客開拓や、瞳モジュールなどの既設装置向けの新たなオプション製品の販売などを行ってきました。当第3四半期の後半から、海外の設備投資に対する需要は改善してきましたが、依然として低調に推移しており、売上高は1,189百万円(対前年同期比89.6%)と減収となりました。また、当第3四半期の受注高は1,111百万円(対前年同期比100.8%)、受注残高は432百万円となりました。

利益面に関しては、原価率61.0%と著しく上昇しています。収益性を確保するために販売費及び一般管理費のコストダウン活動を全社挙げて推進し、一部効果は出てきていますが、円高傾向による為替差損の増加などが重なり、営業損失211百万円(前年同期は64百万円の損失)、経常損失262百万円(前年同期は76百万円の損失)、第3四半期純損失は197百万円(前年同期は119百万円の損失)となりました。
 
<製品別売上高>
 
 
(電子部品検査装置事業)
電子部品検査装置事業は、光源装置関連において、12月から1月にかけて国内・韓国を中心に売上が回復傾向でしたが、上期の韓国、台湾などでの設備投資抑制を拭うほどには至りませんでした。また、光源装置関連に続く事業として育成しているカメラモジュール検査システムなどの画像検査装置関連やテスター関連である歩留まり向上用検査装置については、新たな顧客向けの製品開発や営業活動を活発に行ってきましたが、厳しい事業環境の中、低調に推移いたしました。
以上のような状況から、当セグメントの当第3四半期における外部顧客に対する売上は976百万円(対前年同期比77.8%)となりました。

(セキュリティ関連事業)
セキュリティ関連事業は、積極的な営業活動を行い、新規顧客を広げています。当第3四半期の売上高は計画に対し若干下回って推移しているものの、当セグメントの当第3四半期における外部顧客に対する売上高は213百万円(対前年同期比293.7%)となり、ほぼ予定通りに進んでいます。
 
<研究開発・設備投資・減価償却費>
 
 
研究開発費は主に、次世代光源装置開発への投資等です。売上減少のため91百万円に抑制しました。
設備投資は主に、生産・開発の設備等です。
 
<貸借対照表>
 
 
当第3四半期末の純資産の状況は、前連結会計年度末に比べ233百万円減少し2,005百万円となりました。これは主に第3四半期純損失197百万円の計上によるものです。

当第3四半期末の資産の状況は、前連結会計年度末に比べ422百万円減少し3,796百万円となりました。流動資産は、前連結会計年度末に比べ452百万円減少し2,811百万円となりました。これは主に現金及び預金の減少によるものです。固定資産は、前連結会計年度末に比べ30百万円増加し984百万円となりました。これは主に投資有価証券の取得によるものです。

当第3四半期末の負債の状況は、前連結会計年度末に比べ189百万円減少し1,791百万円となりました。流動負債は、前連結会計年度末に比べ77百万円増加し734百万円となりました。これは主に短期借入金の増加90百万円によるものです。固定負債は、前連結会計年度末に比べ266百万円減少し1,057百万円となりました。これは主に長期借入金を返済したことによるものです。
 
<キャッシュ・フロー>
 
 
当第3四半期における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末残高に比べ631百万円減少し、1,310百万円となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは343百万円の支出(前年同期は215百万円の収入)となりました。この主な要因は、たな卸資産の増加150百万円です。
投資活動によるキャッシュ・フローは88百万円の支出(前年同期は51百万円の支出)となりました。この主な要因は、投資有価証券の取得による支出84百万円です。
財務活動によるキャッシュ・フローは190百万円の支出(前年同期は1百万円の支出)となりました。これは主として、長期借入金の返済による支出277百万円によるものです。
 
<受注残の推移>
 
 
2008年5月期業績予想
 
<連結>
通期の業績予想は、前回予想からの修正はありません。
 
 
トピックス
 
<太陽電池モジュールの検査用装置の開発に着手>
同社は、地球温暖化の防止のためのクリーンな電力として注目されている太陽電池に関し、太陽電池モジュールの検査用装置並びに検査に不可欠な人工太陽光発生のための光源装置の開発に着手すると発表しました。

開発に先立ち、ソーラー産業の振興及び太陽光発電システムの普及促進を行う産学官連携組織である「熊本県ソーラーエネルギー等事業推進協議会」に2007年11月に加盟しました。熊本県は、県内の太陽電池普及率を2006年末現在1.8%から3%超に高める目標です。同社は熊本事業所に設備容量20KWの太陽光発電システムを導入していすが、更なる設備の増強により太陽電池普及率の向上に貢献していく予定です。 また、海外においては、欧州連合(EU)がEU全体で現在の6%強から2020年までに20%に引き上げることで合意しています。再生可能エネルギーの市場規模は今後大きく拡大する見通しであり、当社の技術をこの分野において応用していく予定です。
 
<栗村昌昭会長が社長就任>
同社は3月31日に、福田剛社長の代表取締役及び取締役辞任と、栗村昌昭代表取締役会長の代表取締役会長兼社長就任を発表しました。
 
取材を終えて
通期の売上高予想に対する、第3四半期までの進捗率は47.8%にとどまっています。前期は第3四半期までの進捗率は69.5%でした。同社は第3四半期の業績発表時に、「業績予想に関しましては、第4四半期における事業の展開を踏まえ、現在精査をしております」としていますが、現段階では通期の業績予想達成はややハードルが高いように思えます。
同社は新規事業への展開を相次いで発表していますが、当面は海外撮像半導体メーカー向けの回復に、そして中期的には新規事業の進捗に期待したいと思います。
 
本資料は、情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を意図するものではありません。
このレポートは当社が信頼できると判断した情報源(当該発行会社が作成した会社説明資料等)の情報に基づき作成したものですが、その正確性について当社が保証するものではなく、また当資料の一部また全部を利用することにより生じたいかなる損失・損害についても当社は責任を負いません。
本レポートに関する一切の権利は(株)インベストメントブリッジにあります。また本資料の内容等につきましては今後予告無く変更される場合があります。
投資にあたっての決定は、ご自身の判断でなされますようお願い申しあげます。
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