ブリッジレポート
(4301:東証1部) アミューズ 企業HP
畠中 達郎 社長
畠中 達郎 社長

【ブリッジレポート vol.20】2008年3月期決算業績レポート
取材概要「業績は、08/3期のV時回復に続き、09/3期も高い利益成長が続く見込み。5月半ばに「サザンオールスターズとしての活動を無期限休止にする」との・・・」続きは本文をご覧ください。
2008年7月1日掲載
企業基本情報
企業名
株式会社アミューズ
社長
畠中 達郎
所在地
東京都渋谷区桜丘町 20-1 渋谷インフォスタワー
事業内容
サザンオールスターズ・福山雅治・ポルノグラフィティなどのミュージシャン、富田靖子・三宅裕司・深津絵里・岸谷五朗などの俳優、その他文化人まで、219組のアーティストのマネージメントのほか、映画やTV番組制作など各種映像ソフトの製作・販売、海外舞台の招聘・携帯やPC でのサイト運営やコンテンツ配信など、エンターテインメント事業を幅広く展開しています。
決算期
3月
業種
サービス業
財務情報
項目決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
2008年3月 23,684 1,200 1,204 582
2007年3月 24,914 566 565 185
2006年3月 29,440 1,801 1,798 897
2005年3月 24,377 1,378 1,382 761
2004年3月 26,243 1,813 1,828 972
2003年3月 28,145 2,905 2,723 1,086
2002年3月 23,360 1,632 1,603 1,019
2001年3月 19,755 2,236 2,039 543
2000年3月 15,079 860 649 344
株式情報(6/16現在データ)
株価 発行済株式数 時価総額 ROE(実) 売買単位
1,686円 7,751,125株 13,068百万円 5.5% 100株
DPS(予) 配当利回り(予) EPS(予) PER(予) BPS(実) PBR(実)
30円 1.8% 135.46円 12.4倍 1,393.26円 1.2倍
※株価は6/16終値。発行済株式数は直近期末の発行済株式数から自己株式を控除。
 
アミューズの2008年3月期決算について、ブリッジレポートにてご報告致します。
 
今回のポイント
 
 
会社概要
 
芸能プロダクション大手。サザンオールスターズ、福山雅治、ポルノグラフィティなど人気アーティストを数多く抱えている。グループ全体の事業の核を「コンテンツビジネス」におき、文化を創造する総合エンターテインメント集団として、テレビ番組や映画の企画・制作、海外舞台の招聘等でも豊富な実績を有する。
グループは、同社の他、子会社8社(連結子会社3社)及び関連会社2社からなり、特に、映像ソフトの製作・製造・販売を行なうアミューズソフトエンタテインメントの寄与が大きい。
 
<事業内容>
事業は、コンサートの収入、テレビ出演料、及び新譜レコードの印税等のアーティストマネージメント事業(08/3期売上構成比50%)、テレビ番組・映画制作収入、及びビデオ・DVD販売等のメディアビジュアル事業(同 44%)、旧譜レコードの印税収入などのコンテンツ事業(同 6%)に分かれる。
 
 
2008年3月期決算
 
 
前期比4.9%の減収ながら、経常利益は2.1倍に拡大した。
大型野外コンサートが無かった事や大型韓国作品による権利収入がなくなった事等で減収となったが、所属アーティストの出演契約料収入やCDパッケージの印税収入増加や、ローリスクで良質な作品の買付を進めたメディアビジュアル事業の大幅な損益改善等で営業利益が同2.1倍に拡大。投資有価証券評価損301百万円を特別損失に計上したものの、東京・世田谷区の所有資産の処分益を特別利益に計上した事や税効果により、当期純利益は同3.1倍に拡大した。
尚、当期純利益が予想を大きく下回ったのは、特別損失を計上したため。
 
 
前期比3.6%の減収、同7.0%の経常減益。
大型野外コンサートがなかった事等で減収となる中、音楽レーベル事業の展開に伴う宣伝費等の増加が負担となった。
 
<セグメント別動向>
 
アーティストマネージメント事業  前期比2.5%の減収・同13.9%の営業増益
 
イベント収入
大型野外コンサートの開催がなかったため減収となったものの、ポルノグラフィティ、桑田佳祐、福山雅治等によるコンサートツアーや、地球ゴージャス、TEAM NACS、海外招聘舞台「Tanguera タンゲーラ」等の舞台公演等、個々のイベント収入は堅調に推移した。
 
ファンクラブ・商品売上収入(レーベル事業収入を含む)
コンサート(イベント)会場で販売するグッズの売上や同社オンラインショップでのグッズ販売収入が堅調に推移。新規事業として育成中のレーベル事業の寄与もあり、売上高は高い伸びを示した。
 
出演収入・CM収入
桑田佳祐、福山雅治のCM出演、福山雅治による4年半ぶりの連続ドラマ出演、更には上野樹里、平岡祐太等の若手アーティストの貢献でCM、映画、ドラマ出演等も増加した。
 
印税収入(新譜)
CDパッケージ販売の印税収入の他、桑田佳祐シングルCD初の着うたフル(R)配信や「NHKみんなのうた」にて放送していた「おしりかじり虫」の着うたフル(R)の配信収入が好調に推移した。
 
 
メディアビジュアル事業  前期比7.9%の減収・黒字転換
 
ドラマ「のだめカンタービレ」、アニメ「北斗の拳ラオウ伝」、韓国ドラマ「私の名前はキム・サムスン」等のDVD販売や、「おしりかじり虫」のCD・DVD販売が好調に推移したものの、番組制作収入が減少。全国劇場公開作品「マリと子犬の物語」の劇場配給収入が寄与した映像製作収入(アミューズソフトエンタテインメントの映像製作収入)も、大型韓国作品による権利収入がなくなり売上高が減少した。
 
 
コンテンツ事業  前期比2.5%の減収・同13.8%の営業増益
 
 
音楽CDやDVDのセルパッケージ市場縮小や、レンタル市場低迷の影響で減収・減益となった。尚、BEGIN、サザンオールスターズ、福山雅治、ポルノグラフィティ等の旧譜楽曲の販売及び旧譜楽曲の二次利用による印税収入は堅調に推移した。
 
著作権入金順位ベスト5益
 
 
2009年3月期業績予想
 
 
前期比9.4%の増収、同78.5%の経常増益予想。
デビュー30周年を迎えるサザンオールスターズの楽曲発売や08年8月開催予定の大型野外コンサートの寄与に加え、自社アーティスト主演の映像作品の供給、権利保有楽曲・映像作品の二次利用や音楽配信等により、営業利益が前期比80%弱増加する見込み。
尚、1株当たり配当金は、創立30周年記念配当10円を加えた年間30円(中間10円、期末20円)を計画している。
 
 
<セグメント別予想>
 
アーティストマネージメント事業では、デビュー30周年を迎えるサザンオールスターズの楽曲発売や08年8月開催予定の大型野外コンサートを予定。また、メディアビジュアル事業では、同社アーティストである小出恵介出演邦画「僕の彼女はサイボーグ」、寺脇康文主演邦画「相棒‐劇場版‐」、ファンタジー邦画「パコと魔法の絵本」などの興行、「のだめカンタービレinヨーロッパ」、福山雅治主演ドラマ「ガリレオ」、海外ドラマ「GALACTICA」等のDVD販売を予定している。コンテンツ事業においては、権利保有楽曲及び権利保有映像作品の二次利用の促進に加え、同社公式サイト「アミュモバ☆フル」やアーティストの公式サイトによる権利保有楽曲の配信、更には他社との連動による販路拡大にも取り組み、音楽配信市場におけるコンテンツの多角的活用を進める。また、今期よりタイシタレーベルミュージック(株)、(株)アズィール、(株)A-Sketchが連結子会社に加わる予定。
 
今後の事業方針
 
新人発掘力やグループでのコンテンツ制作力等、強みを強化しつつ、将来を見据えた新たな収益源の開発に取り組む考え。
 
 
各事業における取り組みは次の通り。
 
(1)アーティストマネージメント事業
_山攣業の進化
「Aer-born」、「Spice of Life」と言った自社レーベル事業を3年計画で進めてきたが、過去2年間で直面した様々な課題を踏まえて体制を見直した。具体的には、レーベルとマネージメントの(株)アズィール(08年4月設立)、サザンオールスターズ楽曲の発売元として事業展開するタイシタレーベルミュージック(株)(07年1月設立)、そして楽曲配信を中心にKDDIと提携して事業を進める(株)A-Sketch(08年4月設立)の3社が一体となって、「Aer-born」で得たノウハウを基に次世代に対応する進化したレーベル事業を展開する。
(株)アズィールは、第一弾となるアーティスト「多和田えみ」が2008年4月にデビュー。アーティスト活動から派生する全ての権利を保有する事を目的とした事業を展開する。タイシタレーベルミュージック(株)は、デビュー30周年を迎えるサザンオールスターズの楽曲発売等を予定。また、(株)A-Sketchは、市場拡大が続いている携帯電話経由の音楽配信を核に、KDDI(株)と共同でレーベル事業の強化を図る。
 
⊃型揚掘の強化
オーディションの定期開催等、引き続き新人発掘を強化する。この一環として、大手飲料メーカー、大手携帯キャリア等との提携により、第2回アミューズ全国オーディションを開催する予定。
 
 
自社アーティストに依存しない事業
同社の業績は、コンサートの実施時期、CDの発売時期、映画の公開時期、ビデオの発売時期等により業績が大きく変動する。こうしたリスクをヘッジして収益の安定化を図るべく、海外舞台招聘など自社アーティストに依存しないコンテンツの開発を進めていく。
 
(2)メディアビジュアル事業
例えば、同社アーティスト出演の映像作品をアミューズソフトエンタテインメントでパッケージを販売する等、所属するアーティスト主演の作品をグループ内で企画・制作し、これまで流出していた付加価値を享受する(グループ企業間のシナジーの効いた作品展開)。また、映画だけでなくドラマなど幅広いジャンルでの商品展開を念頭に、ローリスクで良質な作品の買付により収益の安定化を図る。
 
 
(3)コンテンツ事業
知的財産権の「管理」から、より積極的な「活用」へ軸足を移し、二次利用を強化する。BEGINの「涙そうそう」が日本郵政(株)や台湾のビール会社のCMに起用された他、サンプラザ中野くんの「Runner」、「大きな玉ねぎの下で」、「涙×2」がパチンコ「六三四の剣」で起用される等、一部のアーティストにおいて既に成果を上げつつある。今後、こうした動きを加速する。
 
 
(4)中期セグメント別計画
 
 
音楽事業子会社の収益への寄与(印税モデルから発売モデルへ移行)、海外舞台の招聘など所属アーティストに依存しない事業の拡大、更には旧譜の二次利用(配信等)とコンテンツ販売収益の継続的な拡大を図る事で、11/3期に売上高300億円、営業利益26億円の達成を目指している。
 
取材を終えて
業績は、08/3期のV時回復に続き、09/3期も高い利益成長が続く見込み。5月半ばに「サザンオールスターズとしての活動を無期限休止にする」との発表があり株価も下落した。しかし、「解散」ではなく、「より新しいものをつくるための充電期間」と言うのが真意のようだ。また、2006年8月の屋外フェスティバル「THE 夢人島 Fes.」を最後に、実質的な活動は行われておらず、今夏のコンサートが2年ぶりの活動となる。もっとも、今期の業績はサザンオールスターズと共に新人の業績貢献にも期待しており、更に来期の計画は音楽事業の進化に伴う子会社の業績寄与に期待したもの。サザンオールスターズも大事だが、「新人の発掘・育成」と「新規事業の育成」は同社の大きなテーマであり、中長期的な業績で考える上で重要なポイントとなる。
 
本資料は、情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を意図するものではありません。
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かなりいいと思う。
サザンをはじめとして有名ミュージシャンがたくさん所属しているのが魅力的だしコンサートやCDなどの売上もこれからも期待できる。
また投資家を対象にしてイベントなどがあるのもファンにはたまらない魅力だと思います。
これからはますます事業を拡大するために新人さんの発掘だけでなく今流行りのお笑いの分野にも目を向けるなど新企画を考えていくといいかなあと思います。

投稿者 S.K. : 2008年08月04日 14:41

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