ブリッジレポート
(3770:東証マザーズ) ザッパラス 企業HP
杉山 全功 会長兼社長
杉山 全功 会長兼社長

【ブリッジレポート vol.1】2008年4月期第4四半期業績レポート
取材概要「08/4期は、占いサイトを中心に有料会員数が順調に増加し、好決算となった。また、08/4期第4四半期からは、「前世からの約束」等、新たに加わっ・・・」続きは本文をご覧ください。
2008年8月19日掲載
企業基本情報
企業名
株式会社ザッパラス
会長兼社長
杉山 全功
所在地
東京都渋谷区恵比寿1-19-19
事業内容
携帯電話向けコンテンツ配信。占いが主力で20〜34歳の女性層に強み。モバイルコマース育成
決算期
4月末日
業種
情報・通信
財務情報
項目決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
2008年4月 8,550 1,870 1,882 1,027
2007年4月 6,939 1,251 1,252 664
2006年4月 5,319 766 752 444
2005年4月 4,193 425 492 280
2004年4月 3,749 242 224 92
2003年4月 3,225 289 277 142
2002年4月 2,055 -88 -200 -124
2001年4月 680 36 4 0
株式情報(8/12現在データ)
株価 発行済株式数 時価総額 ROE(実) 売買単位
299,600円 131,020株 39,254百万円 22.8% 1株
DPS(予) 配当利回り(予) EPS(予) PER(予) BPS(実) PBR(実)
3,200.0円 1.1% 10,867.81円 27.6倍 37,779.69円 7.9倍
※株価は8/12終値。
 
ザッパラスの2008年4月期第4四半期決算について、ブリッジレポートにてご報告致します。
 
今回のポイント
 
 
会社概要
 
「占い」を中心にしたデジタルコンテンツの企画制作・開発・運営を行うデジタルコンテンツ事業を中心に、モバイルコマースや携帯販売等のコマース関連事業、システム開発の受託やモバイルを活用した広告配信を行うその他の事業を展開している。08/4期の売上構成比は、それぞれ76.1%、19.4%、4.5%。
反復して継続利用される事の多い「占い」を中心にコンテンツの企画制作に強みを持ち、顧客層は一般的に可処分所得が高いと言われる20〜34歳の女性層(F1層)が中心。顧客の属性や消費動向を分析する事によって、顧客の要求に合致したサービスや商品の提供を行う事で高い利益成長を続けている。
 
 
2008年4月期第4四半期決算
 
 
前期比27.0%増収、同65.1%の営業増益。
新たにモバイルサイト22サイト、PCサイト14サイトを投入。期末サイト数は「占い」、「待受・デコメ」を中心に前期末比85サイト増の380サイト、有料コンテンツ会員数は同54.4万人増の205.1万人となった。利益率の高いデジタルコンテンツ事業の売上が伸びた事で、売上総利益が60.6%と前年同期に比べ6.9ポイント上昇。広告宣伝費の増加等を吸収して、大幅な営業増益となった。

第3四半期に比べて営業利益以下の各利益が減少したのは、来期に向けた会員獲得のための広告宣伝費(206百万円→479百万円)を積極的に投入したため。
 
 
キャッシュフロー(CF)ベースでは、業容拡大がより鮮明。営業CFは1,243百万円と前年同期の859百万円から大幅に増加、有価証券の取得(譲渡性預金、高格付社債等による余裕資金の運用)等で投資CFが651百万円(前年同期は318百万円)と嵩んだが、592百万円のフリーCFを確保した(前年同期は541百万円)。
 
<セグメント別概況>
デジタルコンテンツ事業の売上高は1,817百万円と前年同期比34.6%増加。売上総利益率は70.9%と同6.9ポイント上昇(第3四半期は70.5%)した。積極的なコンテンツの投入と広告宣伝活動で売上高が拡大。売上の高い伸びを背景に、最大の原価要因であるロイヤリティの対売上比が低下傾向にあり、利益体質の強化が進んでいる。
 
 
コマース関連事業の売上高は441百万円。2店舗を売却した携帯電話販売(子会社 ジープラス)の落ち込みが響き、前年同期の実績487百万円を下回ったものの、モバイルコマースの好調で第3四半期比では増収。一方、利益面では、コスメやダイエットサプリ等の「キレイ革命」の好調によるモバイルコマースの売上構成比の上昇で、売上総利益率が29.2%と前年同期に比べて2.1ポイント改善。第4四半期には、携帯電話販売にも底打ち感が出てきた。
 
 
その他事業の売上高は前年同期比70.1%増の386百万円。Suica.jpのシステム開発及びサイト運営等にかかる売上である。
 
2009年4月期業績予想
 
 
連結業績は、前期比9.3%の増収、同29.6%営業増益予想。個別業績は、同16.3%の増収、同29.7%の営業増益予想。連結の増収率が個別の増収率を下回るのは、携帯電話販売ショップ売却の影響で連結子会社ジープラスが減収となる事、及び連結子会社アレス・アンド・マーキュリーがトランス・コスモスへの株式譲渡で連結対象から外れる事等が要因である。ただ、アレス社のグループ収益への貢献が僅少である事、大阪にあったジープラスの管理業務を東京に集約する事で同社の収益改善が見込まれる事等から、増益率の差異はわずかなものとなる。

急拡大しているデコメ(デコレーションメール)に代表されるように、コミュニケーションを中心としたコンテンツ等、モバイルを活用したビジネスが拡大している。既にデコメ市場は、同社の主力である占い市場を凌駕している感がある他、モバイルによる動画の利用等も増えている。こうした新しいビジネスや新しいコンテンツの拡大期を迎え、同社の成長ステージも第1ステージから第2ステージへの移行期を迎えようとしている。このため、09/4期は、新たなステージにふさわしい経営基盤の確立と収益力の強化に取り組んでいく考え。具体的には、デジタルコンテンツ事業において、集客力の強化を図るべく「占い」以外の新規のカテゴリー(デコメ等)の立ち上げを計画する等、97サイトの投入を予定。コマース関連事業では、新しいショッピングサイトの立ち上げで商材の幅を広げると共にサービスを拡充する。また、管理業務の集約により携帯電話販売の黒字化を目指す。その他事業においては、トランス・コスモスとの協業の強化等、アライアンスの推進によりコンテンツ以外の分野での事業拡大を目指す。
 
 
取材を終えて
08/4期は、占いサイトを中心に有料会員数が順調に増加し、好決算となった。また、08/4期第4四半期からは、「前世からの約束」等、新たに加わったゲームも会員数増加に寄与し、占い以外のジャンルも拡大基調にある。好調な業績からもわかるように、同社のコンテンツの魅力は高い。3G携帯の普及に加え、携帯各社が打ち出している割安な料金プランも、今後のコンテンツの利用拡大の追い風になるものと思われる。引き続きデジタルコンテンツ事業を中心に高い利益成長が期待できそうだ。
 
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