ブリッジレポート
(4301:東証1部) アミューズ 企業HP
畠中 達郎 社長
畠中 達郎 社長

【ブリッジレポート vol.21】2009年3月期第1四半期業績レポート
取材概要「前期に収益V字回復を果たした後の今期第1四半期。大型のコンサートツアーや舞台公演の実施がなかったことにより、連結業績は営業収入49億24百・・・」続きは本文をご覧ください。
2008年8月25日掲載
企業基本情報
企業名
株式会社アミューズ
社長
畠中 達郎
所在地
東京都渋谷区桜丘町 20-1 渋谷インフォスタワー
事業内容
サザンオールスターズ・福山雅治・ポルノグラフィティなどのミュージシャン、富田靖子・三宅裕司・深津絵里・岸谷五朗などの俳優、その他文化人まで、219組のアーティストのマネージメントのほか、映画やTV番組制作など各種映像ソフトの製作・販売、海外舞台の招聘・携帯やPC でのサイト運営やコンテンツ配信など、エンターテインメント事業を幅広く展開しています。
決算期
3月
業種
サービス業
財務情報
項目決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
2008年3月 23,684 1,200 1,204 582
2007年3月 24,914 566 565 185
2006年3月 29,440 1,801 1,798 897
2005年3月 24,377 1,378 1,382 761
2004年3月 26,243 1,813 1,828 972
2003年3月 28,145 2,905 2,723 1,086
2002年3月 23,360 1,632 1,603 1,019
2001年3月 19,755 2,236 2,039 543
2000年3月 15,079 860 649 344
株式情報(8/14現在データ)
株価 発行済株式数 時価総額 ROE(実) 売買単位
1,520円 7,751,085株 11,782百万円 5.5% 100株
DPS(予) 配当利回り(予) EPS(予) PER(予) BPS(実) PBR(実)
30円 2.0% 135.46円 11.2倍 1,393.26円 1.1倍
※株価は8/14終値。発行済株式数は直近第1四半期末の発行済株式数から自己株式を控除。
 
アミューズの2009年3月期第1四半期業績について、ブリッジレポートにてご報告致します。
 
今回のポイント
 
 
会社概要
 
芸能プロダクション大手。サザンオールスターズ、福山雅治、ポルノグラフィティなど人気アーティストを数多く抱えている。グループ全体の事業の核を「コンテンツビジネス」におき、文化を創造する総合エンターテインメント集団として、テレビ番組や映画の企画・制作、海外舞台の招聘等でも豊富な実績を有する。
グループは、同社の他、子会社8社(連結子会社3社)及び関連会社2社からなり、特に、映像ソフトの製作・製造・販売を行なうアミューズソフトエンタテインメントの寄与が大きい。
 
<事業内容>
事業は、コンサートの収入、テレビ出演料、及び新譜レコードの印税等のアーティストマネージメント事業(08/3期売上構成比50%)、テレビ番組・映画制作収入、及びビデオ・DVD販売等のメディアビジュアル事業(同 44%)、旧譜レコードの印税収入などのコンテンツ事業(同 6%)に分かれる。
 
 
2009年3月期第1四半期業績
 
<連結業績>
 
同社グループは、2008年4月に設立した(株)A‐Sketch(エー・スケッチ)、(株)アズィール、2007年1月に設立したタイシタレーベルミュージック(株)の3社が新たに連結子会社に加わり、今後の中核事業と位置づけている音楽事業の進化を見据え、新たな事業展開に取り組んできた。
当第1四半期間における新連結子会社の事業活動には、新規事業確立を目指し体制強化に尽力した結果、計画どおりだが、先行的な投資コストが発生し減益要因となった。

当第1四半期間は、大型のコンサートツアーや舞台公演は実施されなかったが、サザンオールスターズのデビュー30周年記念として初の着うたフル(R)配信や、従来のオンラインショッピングサイトの利便性やエンターテインメント性を更に高めリニューアルオープンした、「ASMART(アスマート)」の展開など、時代に即したサービスを意識し、配信事業やコンシューマ事業の強化を図ってきた。
また、同社アーティストから派生するコンテンツ作品をグループ企業が積極的に取り扱うことで、シナジーを高め事業効率の向上を図ってきた。

なお、当第2四半期間から適用される「棚卸資産の評価に関する会計基準」を踏まえ、当第1四半期間において、期首に係わるたな卸資産の評価を行った結果、たな卸資産に対する評価減を実施することとした。この結果、たな卸資産評価損2億78百万円を特別損失として計上した。

これらの結果、当第1四半期間の同社グループの経営成績は、大型のコンサートツアーや舞台公演の実施がなかったことにより、営業収入49億24百万円(前年同期比15.6%減)、営業損失は大型イベント実施がなかったことや新連結子会社の先行的な投資コスト発生があったが、コンテンツ事業の増収効果もあり、41百万円(前年同期は70百万円の営業損失)となった。経常損失は44百万円(前年同期は67百万円の営業損失)、たな卸資産に対する評価減の実施により、四半期純損失は2億67百万円(前年同期は75百万円の四半期純損失)とほぼ計画どおりとなった。
 
<事業の種類別セグメントの状況>
 
(アーティストマネージメント事業)
当事業による営業収入は、音楽事業については、桑田佳祐DVDコンプリートパッケージの印税収入や前期に引き続き「おしりかじり虫」を中心に、配信収入が好調であり増収となった。また、映画、舞台、TVドラマなどのメディア出演が拡大し好調だった。しかし、前年同期と比較し大型のコンサートツアーや舞台公演がなかったことにより、減収となった。
営業利益は、大型のイベントはなかったが、効果的な事業の選択と集中により、利益率は向上している。しかし、連結子会社の先行投資によるコストアップがあり、全体としては減益となった。
この結果、営業収入18億6百万円(前年同期比40.8%減)、営業利益33百万円(同73.7%減)となった。

(メディアビジュアル事業)
当事業による営業収入は、寺脇康文主演邦画「相棒‐劇場版」の興行収入、福山雅治主演ドラマ「ガリレオ」、上野樹里主演ドラマ「のだめカンタービレinヨーロッパ」、海外ドラマ「GALACTICAギャラクティカ」のDVD販売など、グループシナジーを効かせたラインナップ展開により堅調に推移し増収増益となった。
この結果、営業収入26億20百万円(前年同期比5.1%増)、営業利益61百万円(同24.1%増)となった。

(コンテンツ事業)
当事業による営業収入は、サザンオールスターズ、BEGIN、福山雅治、ポルノグラフィティなどによる旧譜楽曲の販売及び旧譜楽曲の二次使用による印税収入であるが、新たな連結子会社が加わったことや、旧譜楽曲の音楽配信、権利販売を拡大したことにより、増収増益となった。
この結果、営業収入4億97百万円(前年同期比69.9%増)、営業利益1億1百万円(同181.4%増)となった。
 
<財政状態>
 
当第1四半期間末の総資産は173億54百万円となり、前年度末に比べ1億30百万円減少した。主な減少の要因は、「棚卸資産の評価に関する会計基準」を適用し、たな卸資産評価損を計上したことにより流動資産「商品」が減少したことなどによるもの。

当第1四半期間末の負債は66億50百万円となり、前年度末に比べ98百万円増加した。主な要因は、固定負債「役員退職慰労引当金」の減少があったが、流動負債「短期借入金」の増加などにより、全体としては増加した。

当第1四半期間末の純資産は107億4百万円となり、前年度末に比べ2億28百万円減少した。主な要因は、「四半期純損失」の計上などによるもの。この結果、自己資本比率は59.9%となった。
 
<キャッシュフロー>
 
当第1四半期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前年度末に比べ連結範囲の変更に伴う現金および現金同等物の増加要因もあり、3億69百万円増加し、当第1四半期間末には21億9百万円となった。
当第1四半期連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は下記のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は7億30百万円となった。これは、主に営業債権の減少に伴う資金増加があったが、税金等調整前四半期純損失、営業債務の減少に伴う資金減少および法人税等の支払額による資金減少等が上回ったことによるもの。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は3億45百万円となった。これは、主に子会社株式の取得による支出、無形固定資産の取得による支出に伴う資金減少等によるもの。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は12億68百万円となった。これは、主に短期借入金による資金増加、少数株主からの払込みによる収入に伴う資金増加等によるもの。
 
2009年3月期業績予想
 
<連結業績>
業績予想は前回予想(08年5月13日発表)から修正はない。
 
 
トピックス
 
<東宝によるコマ・スタジアムへのTOBに応募>
同社は、2008年8月12日に、同社が保有する株式会社コマ・スタジアムの全株式(保有株数103,500株、持分比率8.9%)について、東宝が実施する公開買付け(TOB)に応募すると発表した。

同社は、2005年5月に、コマ・スタジアムの第三者割当引受および同年6月に阪急株式会社からの譲受によりコマ・スタジアムの株式を取得した。しかし、コマ・スタジアムを取り巻く演劇公演に関わる経営環境の変化、新宿コマ劇場等建物の老朽化等の課題は深刻であり、東宝によるコマ・スタジアムの完全子会社化が最善の策と判断し、今般の公開買付けに応募することに決定した。

同社が保有するコマ・スタジアム株式の全てを譲渡した場合は、投資有価証券売却益5億61百万円の特別利益が発生する見込みだが、本公開買付けは買付け予定株数の下限が設定されており、下限に満たない場合は全ての買付けを行わないとされている。従って、現時点(2008年8月14日)においては本公開買い付けの成立が確定していない。
 
取材を終えて
前期に収益V字回復を果たした後の今期第1四半期。大型のコンサートツアーや舞台公演の実施がなかったことにより、連結業績は営業収入49億24百万円(前年同期比15.6%減)、営業損失44百万円となった。通期はサザンオールスターズの楽曲発売や大型野外コンサートの寄与で大幅増益を見込むが、来年からはサザンが活動休止となる。サザン抜きで来期以降、どのように収益を確保していくか。ここからは、今期で30周年を迎える同社の真価が問われる時期となる。
 
本資料は、情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を意図するものではありません。
このレポートは当社が信頼できると判断した情報源(当該発行会社が作成した会社説明資料等)の情報に基づき作成したものですが、その正確性について当社が保証するものではなく、また当資料の一部また全部を利用することにより生じたいかなる損失・損害についても当社は責任を負いません。
本レポートに関する一切の権利は(株)インベストメントブリッジにあります。また本資料の内容等につきましては今後予告無く変更される場合があります。
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コメント

有名なアーティストや俳優さんたちが多く所属してそのエンターテイメント事業の確実な営業の取り組みはかなり魅力を感じます。
また株主にだけ与えられるコンサートやライブの参加特権もファンには見逃せません。
マネージメント事業やメディア事業なども大きな崩れはないと思うので安定はしているよう。
ただサザンの活動停止によって新しく人を惹きつけるようなミュージシャンやアーティストの発掘および今の所属者のコラボ企画など考えて私たちを楽しませていってほしいです。

投稿者 S.K. : 2008年09月04日 19:48

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