| (6663:JASDAQ) 太洋工業 |
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企業名 |
太洋工業株式会社 |
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社長 |
細江 美則 |
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所在地 |
和歌山市有本 661 |
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事業内容 |
フレキシブルプリント基板の試作品メーカー。一貫生産に強み。基板・回路機能検査装置も製造 |
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決算期 |
12月 |
業種 |
電気機器(製造業) |
| 項目決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
| 2007年12月 | 6,155 | 823 | 796 | 455 |
| 2006年12月 | 6,316 | 1,017 | 1,007 | 571 |
| 2005年12月 | 5,979 | 1,067 | 1,057 | 539 |
| 2004年12月 | 6,002 | 1,466 | 1,399 | 784 |
| 2003年12月 | 5,086 | 1,088 | 1,017 | 294 |
| 2002年12月 | 4,125 | 542 | 472 | 149 |
| 2001年12月 | 3,782 | 93 | 18 | -247 |
| 株式情報(8/12現在データ) |
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| 今回のポイント |
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| 会社概要 |
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<事業内容>
事業は、電子基板等事業(07/12期売上構成比81.4%)、基板検査機事業(同13.3%)、及び鏡面研磨機事業(同5.3%)に分かれる。電子基板等事業は、FPC の試作関連業務に特化しており、パターン設計を含めて、片面で中1日、両面で中2 日、高精細でも中6 日と言う短納期。近年では量産メーカーが試作を手掛けるケースも増えているため、川上に当たる「配線パターンの回路設計」や「回路のCAD アートワーク」、川下に当たる「部品実装」や「最終検査」等へサービス範囲を広げている。 また、プローバー事業やエレクトロフォーミング(電気鋳造)事業もこのセグメントに含まれ、前者は液晶等の点灯検査装置の製造・販売でFPC製造と基板検査機製造で培った技術を融合したもの。後者は、今後の配線パターンのファイン(微細)化に伴いエッチングの代替として期待されている次世代のパターン印刷技術。同社では10〜20μm(マイクロメートル:1μm=100万分の1メートル)程度の微細なパターン印刷が可能です。 基板検査機事業では、(1)部品を実装しないプリント配線板を検査する通電検査機(導通抵抗及び絶縁抵抗の検査)、(2)外観検査機(パターンの欠けや、メッキの変色、表面の傷などを補完的に検査)、及び(3)部品を実装したプリント回路基板の検査をする機能検査機(回路の動作を検査)を手がけている。 鏡面研磨機事業は、グラビア製版用の製版ロールやアルミニウム圧延ロールなどの表面を超鏡面仕上げする鏡面研磨機を連結子会社の(株)ミラックが製造し、親会社である同社が販売している。 |
| 2008年12月期中間決算 |
![]() 新製品の投入効果で基板検査機事業の売上が増えたものの、FPCメーカーの試作営業との競合や一部の最終製品メーカーの事業撤退等により、主力の電子基板等事業の売上が減少した事が響いた。利益面では、減収に加え、単価下落により相対的に外注加工費が重荷になる等で売上総利益が同20.0%減少。経費節減に努めたものの、営業利益はほぼ半減した。 基板検査機事業及び鏡面研磨機事業の資産の収益性を見直した結果、減損損失93百万円が発生。加えて、バランスシートの健全化を図るべく、たな御資産評価損及び役員退職慰労引当金等に係わる繰延税金資産87百万円の取り崩しを行ったため、119百万円の中間純損失となった。 ![]() 電子基板等事業 売上高2,263百万円(前年同期比-7.1%)、営業利益552百万円(同-20.7%)
販売好調な一部のデジタルカメラメーカーからの受注が増加したものの、FPC量産メーカーとの試作分野での競合、セットメーカーの事業撤退・縮小、受注単価の下落、更には料金制度改定による携帯電話の開発機種の絞り込み等により、最終製品メーカー向け、FPCメーカー向け共に売上が減少した。利益面では、売上減少に伴う売上総利益の減少、FCF事業(FPC周辺事業)強化のための売上高労務費率の上昇、更には売上高外注加工費率の上昇等により営業利益が減少した。
基板検査機事業 売上高305百万円(同+9.1%増)、営業損失133百万円(前年同期は102百万円の損失)
海外の市場開拓を積極的に進める基板検査機メーカーとの競合により外観検査機の売上が減少したものの、国内の電子基板メーカー等のニーズに対応した高性能な新製品の投入を行った通電検査機の売上が増加した他、PDP用の機能検査機の売上も増加した。ただ、顧客二一ズに対応した高性能な新製品の製造に伴う外注加工費の増加等が負担となり営業損失が増加した。
鏡面研磨機事業 売上高157百万円(同12.1%減)、営業損失14百万円(前年同期は15百万円の利益)
主力ユーザーである国内グラビア印刷業界は厳しい事業環境が続いているため、海外を含めた販売チャネルの開拓を推進。この結果、受注は計画どおり推移したものの売上は減少。損益については、減収による売上総利益の減少、原材料価格高による材料費の増加及び顧客仕様に沿った製品の製造に伴う外注加工費の増加等により営業損失となった。
![]() ![]() 財政状態及びキャッシュ・フロー
財政状態は、前年同期と比較して資産が163百万円増加。売上債権等が減少する一方、全社的な共用土地の取得で有形固定資産が増加した。この資金や運転資金を長短借入金で調達。純資産はほぼ前年同期並み。キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローの256百万円に対して、投資キャッシュ・フローが116百万円。この結果、フリー・キャッシュ・フローは140百万円となり、ほぼ前年同期(141百万円)並みを維持した。 |
| 2008年12月期業績予想 |
![]() 予想を超えた原材料価格の高騰に加え、デジタル家電を中心とした価格競争の激化による最終製品の販売価格の低下等で、下期も厳しい状況が続く見込み。FPC量産メーカーとの競合等で主力の電子基板事業の減収幅が上期比で拡大する他、基板検査機事業も減収に転じる。減収幅の拡大に加え、退職金制度の見直しによる労務費及び人件費の増加等もあり、減益幅も拡大する見込み。 尚、1株当たり配当金は、前期と同額の年15円を維持する考え。 ![]() 電子基板等事業 売上高4,504百万円(前期比10.1%減)、営業利益997百万円(同32.6%減)
FPC量産メーカーとの競合等で減収・減益が見込まれる。FPC試作においては、短納期対応、ワンストップサービス体制及び回路形成技術等、強みを活かし積極的な営業展開を図る考え。また、プローバーの製品ラインアップの拡充を図ると共に、消耗品であるバンプFPCの継続納入に注力する他、エレクトロフォーミング事業の既存製品の販路拡大と共に新たな用途開発に取り組む。
基板検査機事業 売上高640百万円(同21.9%減)、営業損失265百万円(前期は164百万円の損失)
海外市場への外観検査機の販売を強化するものの、要求スペックの上昇による開発費負担の増加が響く。
鏡面研磨機事業 売上高319百万円(同1.4%減)、営業損失40百万円(前年同期は4百万円の損失)
主力ユーザーである国内グラビア印刷業界の厳しい事業環境等を踏まえ、減収予想。
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| 今後の展望 |
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(1)厳しい事業環境と同社の取組み
事業環境
デジタル家電の価格競争激化による販売価格の下落により、試作の受注単価が下落した他、事業撤退を余儀なくされたセットメーカーも現れ、その分試作数量が減少するなどの影響はあるものの、全体としては、前年レベル以上を維持できるとのこと。しかしながら、原材料価格の予想を上回る高騰が収益悪化に拍車をかけている。
同社の取組み
製造面では、仕掛品の滞留時間を減らすために製造時間の短縮を推進中。具体的には、製造ラインの各工程において更なる効率化のための生産管理システムの見直しを進めている。また、営業面では、顧客の多い首都圏でフェースtoフェースの顧客対応を行うため、東京事業所に設計部門を配置し営業部門と設計部門が一体となった受注活動を推進している他、基板検査機事業を専門に扱う川崎事業所を開設した。この他、新たな検査アルゴリズムによる検査スピードの向上とカラー化を含めた不良検出の精度向上を実現する競争力の高い基板検査機の開発を進めている他、現地日系企業からの引き合い良好なタイ現地法人(07年設立)の早期黒字化を目指す。 (2)FPCの主要最終製品の生産動向
FPCの主な用途であるデジタルカメラの生産台数は拡大が続いており、携帯電話の生産台数も堅調に推移している。今後は、カーナビなど自動車での一段の利用拡大が見込まれる他、ウェアラブルコンピューター等もFPCの有望な用途として期待できる。一方、薄型テレビは価格の低下に伴い韓国・台湾メーカーのFPCを採用するケースが増えている。
![]() (3)営業力強化のための取組み
川上・川下工程を充実させ、トータルサポートを強化する。FPCは様々な工程を経て製造されるが、同社は川上工程として「配線パターンの回路設計」及び「回路のCADアートワーク」に、また、川下工程として「部品実装」及び「最終検査」に力を入れている。
![]() ![]() (4)電子基板等事業における今後の展開
プローバー事業及びエレクトロフォーミング事業を育成し、“FPC試作+α”による収益の拡大を目指す。プローバー事業においては、プローバー製品のラインアップ拡充とバンプFPC(消耗品)の継続投入に注力すると共に、FPCとの電気的コンタクトに使用する簡易版検査治具の開発・販売を強化する。 ![]() ![]() (5)基板検査機事業における今後の展開
デジタル家電向け等で電子基板の旺盛な需要に対応するため、電子基板の量産メーカーは積極的な設備投資を実施しており、国内外に生産拠点を設置している。このため、基板検査機に対する需要も旺盛だが、技術革新に伴い、より高精度な品質検査が求められているため、基板検査機メーカーが超えなければならないハードルも高くなっている。こうした中、同社は検査精度及び検査スピードを大幅に向上させた外観検査機の新製品を08年6月に投入した。今後、顧客ニーズに対応した新型ロール外観検査機の投入も予定している他、FPC用の外観検査機の開発を進めていく考え。 <事業の発展を目指して>
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