ブリッジレポート
(3435:JASDAQ) サンコーテクノ 企業HP
洞下 実 社長
洞下 実 社長

【ブリッジレポート vol.6】2009年3月期第1四半期業績レポート
取材概要「建設需要は依然として厳しく、また景況感悪化による影響も懸念されるが、防災ニーズの高まりから耐震補強向けアンカーなどの需要は好調であり・・・」続きは本文をご覧ください。
2008年9月9日掲載
企業基本情報
企業名
サンコーテクノ株式会社
社長
洞下 実
所在地
千葉県流山市東初石6−183−1  ライフガーデン流山おおたかの森301
事業内容
機器をコンクリート等に固定する特殊ネジ最大手、多品種少量供給体制に強み、新工法育成中
決算期
3月 末日
業種
金属製品(製造業)
財務情報
項目決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
2008年3月 16,804 488 528 351
2007年3月 17,086 921 905 414
2006年3月 16,360 890 845 462
2005年3月 14,942 746 723 363
2004年3月 12,603 588 576 332
2003年3月 12,840 664 555 139
2002年3月 13,518 288 163 -162
株式情報(8/25現在データ)
株価 発行済株式数 時価総額 ROE(実) 売買単位
1,005 2,034,953株 2045百万円 5.2% 100株
DPS(予) 配当利回り(予) EPS(予) PER(予) BPS(実) PBR(実)
40.0円 2.85% 161.89円 6.2倍 3,319.75円 0.3倍
※株価は8/25終値。発行済株式数は発行済株式数から自己株式を控除。
 
サンコーテクノの2009年3月期第1四半期業績について、ブリッジレポートにてご報告致します。
 
今回のポイント
 
 
2009年3月期第1四半期業績
 
建設業界全体の逆風を引き続き受け、9.7%減収、122百万円の営業損失
 
 
2009年3月期の第1四半期連結売上高は3,263百万円、前期比9.7%減となり、売上総利益も同13.9%減となった。販売管理費は前期比1,084百万円、同5.2%増加した。

売上高の減収については、昨年7月以降の改正建築基準法の影響が第1四半期においても引き続いて業績面で影響を受けている。対して前年第1四半期は、前期に同社が実施したステンレス製品の価格改定(値上げ)の前に発生した駆け込み需要等の増収要因があったため、前年対比で見ると9.7%の減収となった。なお、同社の場合、同法の影響が遅行して現れたため、回復についても遅行して現れる可能性が高いと思われる。

販管費については、1084百万円、前期比5.2%増、販管費率も前期 28.5% → 今期33.2% と4.7p上昇している。販管費の増加について、同社に確認したところ、人件費が34百万円増加しているほかは、特に目立った増減は見られず、物流組織変更に伴い人件費の計上を売上原価から販管費に振り替えたことも要因として挙げられる。
また、販管費率の上昇については、売上高が9.7%減少していることが直接的な要因である。

これらの要因により、営業損失122百万円、経常損失120百万円、第1四半期純損失214百万円と、それぞれ赤字となった。
 
事業別動向
 
 
<建築資材製造事業>
アンカー製品群
耐震補強向けアンカーの需要は好調であったものの、建築着工の大幅な減少による市場の冷え込みによる影響や、前年同期におこなったステンレス製品の価格改定による需要の反動減より減収減益となった。
 
ドリル・電動工具製品群
子会社(株)IKKのドリルについては、引き続き好調だが、サンコーテクノのドリル部品が、アンカー製品群の減収に連動する形でおおむね低調となり、減収減益。
 
ファスナー製品群
大型物件等の民間設備投資の停滞により、ドリルスクリュー等の需要が微減となり、減収減益。
 
リニューアル関係
西日本地域は好調に推移したが、北日本地域の大幅な受注減により、減収減益。
 
その他製品群
FRPライニング補修事業が順調に推移し、増収増益。
 
<新事業>
電子プリント基板の一時的な受注減により、減収減益。
 
2009年3月期、通期業績予想
 
主力製品の増収により8.5%増収の82.6%営業増益を計画
 
 
通期業績予想における見通しの変更はないが、外部環境は、改正建築基準法の影響は続く可能性が高い。しかし、ユーザーニーズの多様化に即した新製品への需要や、地震対策など防災意識の高まりもあり、同社では商機はあると見ている。
詳しくは、前回のブリッジレポート(2008年7月1日掲載)を参照願いたい。
 
会社概要
 
沿革
1964年、洞下社長が23歳のとき、ゼロからスタートした。創業翌年の1965年に現在も主力のオールアンカーを開発、これがヒットし、右肩上がりの成長を遂げてきた。1966年に千葉県流山市に工場を設立し、生産を開始した。1967年に全国販売を開始、1968年には代理店制度を確立するなど基礎を築いた。1975年に流山工場、1976年に奈良工場、1987年に関宿工場(現・野田工場)を開設したほか、1988年にタイ・バンコク、1989年には台湾に海外現地法人を設立している。
創業以来44年間一度も赤字になったことがなく、1990年代前半、バブルが崩壊し建設不況が続いた時代にも、新製品の開発に取り組んできたことも奏効し、一定の売上高を確保してきた。そして2005年、ジャスダック証券取引所に上場を果たした。
 
事業内容
売上高の主力は構成比で48.7%を占めるアンカー群(あと施工アンカー)、そしてアンカーの穴あけや電動工具などのドリル・電動工具群が19.6%、鉄骨に使用されるファスナー群が11.8%となっている。また、工事請負管理などのリニューアル関係が12.3%、その他新建材等が5.2%、プリント基板等の新事業が2.5%となっている。(2008年3月期ベース)
アンカーとは建設現場においてコンクリートと取付物を結びつける役目をするボルトであり、取付物にしっかりと固定する金物や接着材のこと。あと施工アンカーとは、コンクリートが固まったあとに穴をあけ、あとからモノを固定するアンカーを言う。

同社は川上から川下まで一貫して提供する体制を構築しており、製造体制は右図のように、野田工場で高付加価値のアンカー製品、タイのS.F.T(子会社)で量産品のアンカー製品、奈良工場ではドリル製品を生産している。
子会社では(株)スイコーでプリント基板、(株)IKKで電動油圧工具などを生産している。
 
 
取材を終えて
建設需要は依然として厳しく、また景況感悪化による影響も懸念されるが、防災ニーズの高まりから耐震補強向けアンカーなどの需要は好調であり、さらに原材料価格の高騰についても販売価格への転嫁の推進などの対策もうっているとのこと。現状では通期見通しには変更なしということだが、まずは第2四半期の業績がどれだけ改善されるかを注意深く見極めて必要があると思われる。
 
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コメント

建設貝はこれからが正念場ですが逆にチャンスと捕らえてます。

投稿者 塚本 剛 : 2008年09月12日 00:40

建設業界が厳しい局面を迎えていえる中で大健闘だと思います。
赤字になったことが無いという安心感は大きい。
建設業界も競争相手が多いけれど防犯や耐震対策は注目されているのでそれに着目しているのも期待が持てる。
ほかの建設企業にはない安心安全の魅力をアピールして頑張ってほしい。
バンコクに工場を作ったことで人件費などの削減に役立っていると思うけれど、日本のためだけでなく海外の人たちの生活も考えながらますます世界に向けて仕事をしていってほしいです

投稿者 S.K. : 2008年09月19日 10:32

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