ブリッジレポート
(5162:JASDAQ) 朝日ラバー 企業HP
横山 林吉 社長
横山 林吉 社長

【ブリッジレポート vol.10】2010年3月期第1四半期業績レポート
取材概要「第1四半期は前年同期比で大幅な減収となったものの、前四半期比では1%弱の増収となり、減少が続いていた売上高に底打ち感が出てきた。また・・・」続きは本文をご覧ください。
2009年9月1日掲載
企業基本情報
企業名
株式会社朝日ラバー
社長
横山 林吉
所在地
埼玉県さいたま市大宮区土手町2-7-2
事業内容
自動車メーター表示等電球用彩色ゴムで市場独占。弱電用高精密・医療・スポーツ用ゴムに展開
決算期
3月 末日
業種
ゴム製品(製造業)
財務情報
項目決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
2009年3月 4,904 46 14 -80
2008年3月 6,284 414 325 211
2007年3月 5,314 399 375 176
2006年3月 4,578 366 353 209
2005年3月 4,057 251 251 147
2004年3月 3,449 233 211 112
2003年3月 3,154 172 159 75
2002年3月 2,907 98 85 10
2001年3月 3,582 315 336 189
2000年3月 3,140 313 300 141
株式情報(8/10現在データ)

株価 発行済株式数 時価総額 ROE(実) 売買単位
295円 4,551,240株 1,343百万円 - 500株
DPS(予) 配当利回り(予) EPS(予) PER(予) BPS(実) PBR(実)
0.00円 0.0% - - 614.88円 0.5倍
※株価は8/10終値。発行済株式数は直近四半期末の発行済株式数から自己株式を控除。
 
朝日ラバーの2010年3月期第1四半期決算について、ブリッジレポートにてご報告致します。
 
今回のポイント
 
 
会社概要
 
小型電球やLEDに被せる事で様々な発色を可能にする被覆用ゴム製品を主力とする。自動車の内装用照明の他、携帯用通信機器、電子・電気機器、産業機器、文房具用・スポーツ用等、幅広い分野で利用されている。ベースとなるのはシリコーン材料の配合技術と調色技術で、前者を活かして、医療・衛生用ゴム製品や硬質ゴムと軟質ゴムの複合製品等も手掛けている。 グループは、同社の他、ゴム・プラスチック等の研究開発を行う(株)ファインラバー研究所、米国の販売会社ARI International Corp.、及び中国・東莞市に工場(来料加工工場)を持つ朝日橡膠(香港)有限公司の連結子会社3社からなる。
 
<事業内容と主要製品>
事業は、自動車の内装照明の光源向けや各種センサ向け、或いは液晶表示装置のバックライトで使われる冷陰極蛍光管(CCFL)ホルダー、Oリング、電池用ゴム等に使われる工業用ゴム事業、点滴輸液バッグ用ゴム栓や介護用品向け等の医療・衛生用ゴム事業に分かれる。 09/3期の売上構成比は、それぞれ、83.9%、16.1%。
工業用ゴム事業は、更に彩色用ゴム製品(売上構成比49.1%)、弱電用高精密ゴム製品(同 15.4%)、卓球のラケット用ラバー等のスポーツ用ゴム製品(同 8.0%)、その他工業用ゴム製品(同 11.4%)に分かれる。また、医療・衛生用ゴム事業は点滴用ゴム栓等の医療用ゴム製品(同 14.8%)と、インソールや腰部クッションなど介護用品向けに、衛生性、通気性、衝撃吸収性を追及した衛生用ゴム製品(同 1.3%)に分かれる。
 
彩色用ゴム製品のラインアップ
 
2010年3月期第1四半期決算
 
 
前年同期比45.6%の減収、24百万円の経常損失となった。
独自開発の医療用ゴム製品が伸びたものの、自動車内装照明の光源として使われる「ASA COLOR LED」や情報通信分野等でも使われるレンズ製品「ASA COLOR LENS」、更には液晶テレビのバックライトの保持に使われる弱電用高精密ゴム製品等の売上が大きく落ち込んだ。大幅な売上の減少が響き16百万円の営業損失となったものの、生産部門のワークシェアリング、生産性の改善、経費の削減等により売上総利益率が改善、役員報酬の減額や従業員一律の賃金カット等、全社一丸となったコスト削減への取り組みにより販管費も大きく減少した。
 
 
工業用ゴム事業
売上高は前年同期比52.6%減の641百万円、営業利益は同95.0%減の5百万円。
このうち、彩色用ゴム製品の売上高は同57.2%減の328百万円。豊富なカラーバリエーションとLEDの光のばらつきを均一化できる主力製品の「ASA COLOR LED」の売上高が自動車減産の影響を受けて243百万円と57.7%減少。光透過率94%以上の特性を持つ透明シリコーン製品の売上高も、高輝度LEDと組み合わせたレンズ製品「ASA COLOR LENS」の既存取引が縮小した事や携帯ゲーム機向け応用製品の減少等で38百万円と同53.1%減少した。

また、弱電用高精密ゴム製品も液晶テレビ向けの受注がなくなった事や競争激化等で売上高は110百万円と同66.3%減少した。
この他、スポーツ用ゴム製品は、卓球用ラケットの新機種の受注増等により、売上高が90百万円と同6.7%増加。一方、その他工業用ゴム製品の売上高は景気悪化による需要の減少で112百万円と同35.3%減少した。
 
医療・衛生用ゴム事業
売上高は前年同期比16.6%増の177百万円、営業利益は17百万円(前年同期は営業損失11百万円)。
独自開発製品の好調で医療用ゴム製品の売上高が171百万円と同22.5%増加したものの、衛生性、通気性、衝撃吸収性を追及した衛生用ゴム製品の売上高が在庫調整の影響等で5百万円と同51.3%減少した。
 
(3)財政状態及びキャッシュ・フロー(CF)
第1四半期末の総資産は前期末比414百万円増の6,945百万円。長期・短期の借り入れを行い、現預金を積み増した事が資産増加の要因。一方、CFの面から見ると、利益の減少で営業CFがマイナスとなった事に加え、投資CFもマイナス幅が拡大したためフリーCFが悪化。資金の不足を長短借入金で賄ったため、財務CFの黒字幅が拡大し現金及び現金同等物の期末残高(前期末の残高は508百万円)が増加した。また、マイナス幅が拡大した投資CFもその主な要因は定期預金の預け入れによるもの。
 
 
 
2010年3月期業績予想
 
上期及び通期の業績予想に変更は無く、通期予想は連結売上高3,918百万円(前期比20.1%減)、営業利益27百万円(同42.1%減)、経常損失40百万円(前期は14百万円の利益)、当期純損失49百万円(同 80百万円の損失)。上期、下期共に厳しい事業環境を想定しているが、引き続き生産部門のワークシェアリングや生産性の改善努力に加え、役員報酬の減額や従業員一律の賃金カット、更には設備投資の絞込みによる減価償却費の抑制等により全社一丸となって売上原価及び販管費の削減を進め営業黒字の確保を目指す。ただ、支払利息やコミットメントフィー等の負担で経常損益及び当期純損益では損失の計上が避けられない見込み。
 
 
 
 
取材を終えて
第1四半期は前年同期比で大幅な減収となったものの、前四半期比では1%弱の増収となり、減少が続いていた売上高に底打ち感が出てきた。また、利益面でも、営業損益以下の各段階で損失を計上したものの、原価の低減と販管費の削減が進んでおり、損益分岐点が大幅に引き下げられたようだ。このため、業績予想に変更は無かったが、予想通りの売上を確保する事ができれば、第2四半期(7-9月)は営業損益が均衡もしくは黒字転換する可能性が高い(会社予想では57百万円の損失)。売上高の水準は低く、また、今後の回復速度も不透明なため、未だ楽観はできない。しかし、最悪期を脱した感がある事から、今後の業績について過度に悲観する必要は無い。
 
本資料は、情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を意図するものではありません。
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