ブリッジレポート
(3041) 株式会社ビューティ花壇

東証2部

ブリッジレポート:(3041)ビューティ花壇 vol.12

(3041:東証マザーズ) ビューティ花壇 企業HP
三島 美佐夫 社長
三島 美佐夫 社長

【ブリッジレポート vol.12】2010年6月期第3四半期業績レポート
取材概要「厳しい事業環境が続いているにもかかわらず、第2四半期以降の売上拡大と収益性の改善が顕著である。昨秋の経営刷新を機に進められている、①・・・」続きは本文をご覧ください。
2010年5月25日掲載
企業基本情報
企業名
株式会社ビューティ花壇
代表取締役社長
三島 美佐夫
所在地
〒105-0003 東京都港区西新橋2-16-2
決算期
6月 末日
業種
卸売業(商業)
財務情報
項目決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
2009年6月 3,724 61 65 -15
2008年6月 3,808 106 106 28
2007年6月 3,188 153 147 71
2006年6月 2,668 170 154 98
2005年6月 2,339 78 60 20
2004年6月 1,888 36 16 5
2003年6月 1,519 13 9 4
2002年6月 1,111 15 15 1
2001年6月 877 -5 -4 -3
株式情報(5/20現在データ)
株価 発行済株式数 時価総額 ROE(実) 売買単位
39,000円 23,368株 911百万円 - 1株
DPS(予) 配当利回り(予) EPS(予) PER(予) BPS(実) PBR(実)
1,213.00円 3.1% 4,043.16円 9.6倍 19,363.44円 2.0倍
※株価は5/20終値。発行済株式数は直近四半期末の発行済株式数から自己株式を控除。
 
ビューティ花壇の2010年6月期第3四半期決算について、ブリッジレポートにてご報告致します。
 
今回のポイント
 
 
会社概要
 
葬儀会社に対し、生花祭壇や供花等の企画・制作・設営サービスを提供する生花祭壇事業と生花祭壇部門の仕入れ及び葬儀会社や小売店への販売を主体とする生花卸売事業を中心に、その他事業として婚礼用の会場装花やブーケ制作・販売等のブライダル装花事業等も手掛ける。グループは同社の他、ブライダル装花等を手掛ける(株)クラウンガーデネックス、台湾で生花祭壇事業を手掛ける美麗花壇股有限公司(台湾)の連結子会社2社。
1974年5月創業。97年1月に(有)ビューティ花壇として法人化され、2000年6月株式会社化。06年6月に東証マザーズに株式を上場した。
 
 
生花祭壇事業は、全国7支社を通じて葬儀会社からの発注に応じて祭壇を販売する。また、生花卸売事業は、全国8カ所の中央及び地方卸売市場の買参権(買取り参加者としての資格)を取得している他、全国15カ所の生産者とも連携する等で全国的なネットワークを構築、効率的な仕入を行っている。生花祭壇事業へ商品を提供すると同時に、外部顧客(生花店、葬儀社等)への販売も行っている。
 
 
 
2010年6月期第3四半期決算
 
 
前年同期比6.7%の増収、133百万円の経常利益(前年同期は6百万円の利益)
「新規顧客の積極的な開拓と既存顧客内での発注シェアアップ、及び徹底的な経費削減」を基本方針に掲げ、これを徹底した結果、国内葬儀サービスや主要顧客である生花小売店の販売が伸び悩む中、主力の生花祭壇事業が堅調に推移、生花卸売事業及びその他事業の売上も増加した。
利益面では、増収効果に加え生花の海外調達も軌道に乗り売上総利益率が改善、人件費や広告宣伝費を中心に販管費の削減も進み、前年同期は4百万円にとどまった営業利益が128百万円に増加した。
 
 
生花祭壇事業
新規顧客の積極的な開拓と既存顧客内での発注シェアアップに努めた結果、生花祭壇の受注件数(国内のみ、海外子会社分を含まず)が12,952件と前年同期比6.6%(800件)増加。経費の削減も進み、収益性も改善した。尚、景気の影響を受け難いと言われる葬祭業界だが、経済産業省の「特定サービス産業動態統計速報」(サンプル調査)によると、葬儀業の09年7月から10年2月の8ヶ月間の売上高は326,968百万円と前年同期比1.8%減少。件数も220,013件と同0.8%減少した。
 
生花卸売事業
スーパーマーケットにおける低価格カジュアルフラワー販売や大手生花チェーン店の台頭により主要顧客である生花店の取扱が減少する中、シェアアップにより売上が伸長。生花の海外調達の軌道化と経費節減も進み営業利益率が6.9ポイント改善した。尚、09年7月から10年3月までの輸入本数は前年同期比102万本増の472万本となり、生花の輸入割合が4.4ポイント上昇した。
 
その他事業
新規顧客の開拓と生花仕様の見直しや生花仕入れルートの多様化等による仕入原価の低減により、連結子会社(株)クラウンガーデネックスの売上高が増加すると共に損益も改善した。
 
(3)財政状態及びキャッシュ・フロー(CF)
第3四半期末の総資産は前期末比4百万円増の1,320百万円。売上の回復で売上債権が増加する一方、投資有価証券の償還で投資その他が減少。現預金残高を前期末と同水準に維持した上で、余剰資金を短借入金の返済に充てた。CFの面では、売上の回復で運転資金が増加したものの、利益の増加により86百万円の営業CFを確保。投資有価証券の償還により投資CFも黒字となり、前年同期は109百万円のマイナスだったフリーCFが125百万円の黒字に転換した。フリーCFに見合う形で短借入金の返済を進めたため、財務CFはマイナスとなった。
 
 
 
2010年6月期業績予想
 
 
前期比7.4%の増収、240百万円の経常利益(前期は65百万円の利益)
第2四半期決算発表時と同時に修正した通期の業績予想に変更は無い。通期予想に対する進捗率は売上高が75.5%、営業利益が55.7%、経常利益が55.4%。新たに事業開発本部を設置し、収益構造の抜本的な見直しに加え、商品開・マーケティング両面での強化を図り予想数値の達成を目指す。配当は1株当たり1,213円を予定。
 
 
 
取材を終えて
厳しい事業環境が続いているにもかかわらず、第2四半期以降の売上拡大と収益性の改善が顕著である。昨秋の経営刷新を機に進められている、①効率の悪い投資を止め、経営資源を利益創出施策に集中的に投下し、高収益体質を早期に確立する、②花卉事業に精通した取締役の就任により事業成長を加速させる、といった施策が成果をあげているものと思われる。今期業績については利益面でのハードルが高いようにも感じるが、良い方向に向かっている事は確かだ。来期は更なる業績の回復が期待できそうだ。