ブリッジレポート
(7590) 株式会社タカショー

東証1部

ブリッジレポート:(7590)タカショー vol.16

(7590:JASDAQ) タカショー 企業HP
高岡 伸夫 社長
高岡 伸夫 社長

【ブリッジレポート vol.16】2011年1月期第1四半期業績レポート
取材概要「第1四半期は苦戦を強いられたものの、同社業績を考える上でポイントとなるのは第2四半期(5-7月)から第3四半期(8-10月)にかけてで・・・」続きは本文をご覧ください。
2010年7月20日掲載
企業基本情報
企業名
株式会社タカショー
社長
高岡 伸夫
所在地
和歌山県海南市南赤坂20-1
決算期
1月
業種
卸売業(商業)
財務情報
項目決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
2010年1月 12,756 580 584 296
2009年1月 13,118 440 393 246
2008年1月 13,437 597 474 289
2007年1月 12,420 424 414 183
2006年1月 11,112 528 541 305
2005年1月 10,895 528 498 270
2004年1月 10,153 466 346 213
2003年1月 10,057 360 257 162
2002年1月 9,457 -17 -83 -89
2001年1月 9,045 523 467 177
2000年1月 8,535 580 575 258
株式情報(7/7現在データ)
株価 発行済株式数 時価総額 ROE(実) 売買単位
388円 8,479,950株 3,290百万円 7.3% 100株
DPS(予) 配当利回り(予) EPS(予) PER(予) BPS(実) PBR(実)
14.00円 3.6% 46.74円 8.3倍 494.08円 0.8倍
※株価は7/7終値。発行済株式数は直近四半期末の発行済株式数から自己株式を控除。
 
タカショーの2011年1月期第1四半期決算について、ブリッジレポートにてご報告致します。
 
今回のポイント
 
 
会社概要
 
「やすらぎのある空間づくり」を基本コンセプトに、人工・天然の竹木製フェンスやガーデンファニチャー、緑化資材等の庭園資材を製造・販売。LED(発光ダイオード)ライト等の照明機器、池・滝・噴水等のウォーターガーデンや坪庭等も手掛けている。商品の企画から製造、販売まで一貫体制をグループで確立しており、製造は国内及び中国、販売は国内のみならず、欧州、アジア、オセアニアへも展開。天候要因で業績が振れやすい面はあるものの、日本においても確立した市場となりつつある「ガーデニング市場」の牽引役として期待がかかる。
 
<販売ルート(営業部門)>
営業部門は、販売ルート別に設計・施工が必要な工務店向け「プロユース」、ホームセンターへの卸売を中心にした一般消費者向け「ホームユース」、「e-コマース・通信販売」、「輸出」に分かれる。個別ベース売上構成比は、それぞれ48.1%、46.2%、2.9%、2.8%(10/1期実績)。
「プロユース」では、プロユーザー向けのカタログ「PROEX(プロエクス)」を業界最大の約25万冊印刷し、造園業者、設計士、エクステリア施工店、商業施設等にダイレクトメールで配布している。カタログには商品を使った庭園イメージの写真が掲載されており、この写真を見ながら実際に施工する場所と庭園の簡単な図面を書いてファックスもしくはWebで発注すると、CAD(コンピュータによる設計支援システム)、CG(コンピュータ映像)を駆使した完成予想図と共に見積書を当日中に返送し、正式な注文があれば商品を1週間以内に届ける。
 
 
 
2011年1月期第1四半期決算
 
 
前年同期比1.8%の減収、同21.9%の経常減益
新設住宅着工戸数の低迷や公共投資の抑制に加え、春先の天候不順もあり、第1四半期は例年になく厳しい事業環境となった。同社においては、建材関係の販売強化や全国有力施工店を組織化した「リフォームガーデンクラブ」を中心とする施工店との取組み効果によりプロユース部門の売上が増加したものの、ホームセンター業界における春商戦の立ち上がりの遅れや会計制度の改正に伴う在庫圧縮等の影響を受けたホームユース部門が落ち込みが響いた。
利益面では、ほぼ前年同期並みの売上総利益率を維持した事に加え、配送拠点の整理や在庫圧縮による物流費の削減等で販管費も減少したものの、減収の影響をカバーできず同6.2%の営業減益。為替差益の減少(40百万円→18百万円)や金融費用の増加(19百万円→23百万円)で営業外損益が悪化した他、税負担の増加もあり四半期純利益は同38.2%減少した。
 
(2)財政状態及びキャッシュ・フロー(CF)
第1四半期末の総資産は前期末比1,779百万円増の11,102百万円。4月後半の天候の回復等で第1四半期末にかけて運転資金が増加したため、長期借入金を中心に資金を積みました。CFの面では、運転資金の増加で営業CFのマイナスが拡大した事に加え、設備投資の増加で投資CFのマイナスも拡大。長期借入金を中心にした調達で資金需要を賄ったため、財務CFがプラスとなった。
 
 
 
2011年1月期業績予想
 
上期及び通期の業績予想に変更は無い。引き続き「ガーデンは家での暮らしにおける5番目の部屋である“5thROOM(フィフスルーム)”」の概念を提唱し、新商品のラインアップ充実と市場への啓発活動に注力していく。今期より開始した「“エクステリア&ガーデンライティング”マイスター制度」の認知度の向上と普及にも取り組んでいく。
尚、「“エクステリア&ガーデンライティング”マイスター制度」とは、造園等の業者を対象にした同社独自の認定制度で、夜の庭を演出する「光」について住む人の生活習慣や庭のスタイルに合わせた提案と施工に対する理解を深める事を目的としている。
上期の業績予想は、前年同期比6.3%の増収ながら、同2.7%の経常減益予想。進捗率は売上高が42.5%(前年同期は46.0%)、経常利益が24.6%(同30.7%)と、特に利益面での進捗が遅れているが、第2四半期にほぼ前年同期並みの利益を確保できれば達成できるため、特にハードルが高いわけではない。
 
 
(2)「第7回 タカショートータルガーデンフェア」の開催
自社展示会「第7回 タカショートータルガーデンフェア」を10年7月20日(火)~21日(水)の二日間に渡り、東京流通センターで開催する。今回で第7回目となる当フェアでは、「ガーデン&エクステリアのこれからの世界」をテーマに庭での暮らしをより良いものとするための提案や環境に配慮した庭づくりの提案等、来期に向けての新商品も展示し、トータルで最新のガーデンスタイルを提案する。また、同フェアにおいて庭づくりのプロフェッショナルである有力施工店約660社が加盟している「タカショーリフォームガーデンクラブ」の全国交流会も7月20日(火)に同時開催する。
 
 
● 日時   : 10年7月20日(火) 9:30 ~ 18:00、
          7月21日(水) 9:30 ~ 17:00
● 場所   : TRC東京流通センター(A・Bホール) 単独開催
● 展示テーマ: ガーデン&エクステリアのこれからの世界
 
 
取材を終えて
第1四半期は苦戦を強いられたものの、同社業績を考える上でポイントとなるのは第2四半期(5-7月)から第3四半期(8-10月)にかけてであり、更に言えば、夏場の天候次第。短期的にはソブリンリスクや通貨安等による欧州の混乱が気になるところだが、物流費を中心にしたコスト削減や海外拠点の整備が進んでいるだけに中期的なモメンタムは良好である。
また、太陽光発電関連やLEDを用いた照明等の需要増に応えるべく関連製品の品揃えを拡充しているが、これらの製品は電気工事が必要となるため、造園等の業者にも電気工事関連の知識と施工力が要求されるようになってきた。「“エクステリア&ガーデンライティング”マイスター制度」とはこうした背景の中で導入された制度である。太陽光発電関連やLED関連の製品は“5thROOM”の付加価値を高めるものであり、同社にとって商機の拡大につながる事から今後の展開に注目したい。