ブリッジレポート
(4849:JASDAQ) エン・ジャパン 企業HP
越智 通勝 会長
越智 通勝 会長
鈴木 孝二 社長
鈴木 孝二 社長
【ブリッジレポート vol.25】2010年12月期第3四半期業績レポート
取材概要「8月に子会社化したWSA社は、高い専門性と語学力を必要とする外資系企業のエグゼクティブ職を中心に人材紹介を行っており、今後はアジア・太平・・・」続きは本文をご覧ください。
2010年12月28日掲載
企業基本情報
企業名
エン・ジャパン株式会社
会長
越智 通勝
社長
鈴木 孝二
所在地
東京都新宿区西新宿 6-5-1
事業内容
(1)インターネットを活用した求人求職情報サービス
(2)人材採用から社員教育、人事評価制度までのコンサルティング
決算期
12月
業種
サービス業
財務情報
項目決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
2009年12月 10,209 1,259 1,212 459
2008年12月 21,329 5,943 5,906 3,090
2007年12月 22,686 7,564 7,573 4,168
2006年12月 16,919 5,605 5,607 3,105
2005年12月 11,491 3,791 3,826 2,203
2004年12月 6,980 2,245 2,254 1,253
2003年12月 4,372 1,749 1,754 1,038
2002年12月 3,107 1,305 1,283 663
2001年12月 1,876 933 898 464
2000年12月 620 254 249 132
株式情報(12/13現在データ)
株価 発行済株式数 時価総額 ROE(実) 売買単位
113,000円 221,218株 24,998百万円 3.4% 1株
DPS(予) 配当利回り(予) EPS(予) PER(予) BPS(実) PBR(実)
1,070.00円 0.9% 3,687.10円 30.6倍 53,218.65円 2.1倍
※株価は12/13終値。発行済株式数は直近四半期末の発行済株式数から自己株式を控除。
 
エン・ジャパンの2010年12月期第3四半期決算について、ブリッジレポートにてご報告致します。
 
今回のポイント
 
 
会社概要
 
インターネット上での[en]ブランドの5つの転職・就職情報サイトの運営、及び人材採用から社員教育、人事評価制度までのコンサルティングサービスを提供している。求人・求職をめぐっては、「実際の業務に就いてみたら、業務内容が事前の説明と違った」と言うトラブルが多いが、同社では、営業担当者が求人企業を取材し、求人企業やその業務内容について、客観的で公正かつ詳細な情報提供を念頭に原稿作成が行われている。こうした取材に基づく公正で詳細な企業情報が求職者から高い評価を受けている事はもちろんだが、求職者は企業や業務内容を十分理解して入社するため、「戦力化が早い一方、離職者が少ない」と求人企業からも高い評価を受けている。尚、売上高の大半を求人企業からの求人広告掲載料収入が占め、求職者に負担は生じない。
また、人事トータル支援システム「FINE」の販売や結婚式場情報サイト「[en]グリーン・ウエディング」の運営を開始する等、新たな事業分野への進出も積極的に展開している。
 
 
 
2010年12月期第3四半期決算
 
 
売上高66.3億円、経常利益8.6億円
本年8月にウォールストリートアソシエイツ(株)(以下、WSA社)を子会社化した事に伴い、10/12期第3四半期より連結決算を開始した。WSA社は、高い専門性と語学力を求められる外資系企業のエグゼクティブ職を中心とした人材紹介とバイリンガルスペシャリストの人材派遣を行っている。
 
 
〜闇同期の非連結業績との比較で13.9%の減収、96.8%の経常増益
売上の面では、主力の「[en]社会人の転職情報」、「[en]本気のアルバイト」、及び教育評価事業等が前年同期比増収となる一方、「[en]転職コンサルタント」、「[en]派遣のお仕事情報」、「[en]学生の就職情報」の売上が減少した。利益面では、労務費、人件費、広宣・販促費等の減少で営業利益率が大幅に改善。営業利益は8.1億円と同78.1%増加した。
 
 
∋業別動向
中途採用事業は、売上高が前年同期比14.0%減の56.9億円。営業利益が同33.7%増の17.7億円。欠員補充や採用再開で「[en]社会人の転職情報」が同0.3%増の30.7億円と前年同期並みの売上を確保した他、「[en]本気のアルバイト」も同7.6%増加したものの、「[en]転職コンサルタント」(同40.6%減)や「[en]派遣のお仕事情報」(同29.6%減)の苦戦が響いた。
尚、「[en]社会人の転職情報」は、掲載案件数が前年同期を6.1%、前四半期を2.3%上回った。また、「[en]派遣のお仕事情報」及び「[en]本気のアルバイト」のマーケットも回復に向かいつつある。一方、「[en]転職コンサルタント」は、顧客企業の業績悪化で厳しい事業環境が続いている。
新卒採用事業は、売上高が前年同期比30.1%減の5.2億円、営業損失5.5億円(前年同期は8.7億円の損失)。プロセスにかかわる商品の販売が好調等で「[en]学生の就職情報」がほぼ計画通りの着地となった。
尚、この10月にオープンした2012年3月卒業予定学生向けのサイトから、掲載企業を中堅・中小・ベンチャー企業に限定した。また、当事業は毎年10月1日にサイトがオープンするタイミングで大半の売上高が計上されるため、例年、第4四半期(10-12月)の売上構成比が高くなる。

教育・評価事業は、売上高が前年同期比62.5%増の2.1億円、営業利益が同52.4%増の12百万円。質を重視した人材の採用ニーズの高まりを受けて、知的能力診断テスト「3E-i」や業務適性・人間関係能力・ストレス耐性診断テスト「3E-h供彭の販売を強化した。また、今期より開始した会員制ビジネス教育講座「[en]カレッジ」の会員企業数も順調に増加した。

上記の他、その他事業として、結婚式場情報サイト「[en]グリーン・ウエディング」の運営を手掛けている。同サイトは首都圏以外の会場の掲載開始等で掲載数が順調に増加しており、9月末の登録会員数も6月末比63.0%増加した。gooなど複数のポータルトとの提携により更なる認知度の向上に努める考え。
 
 
 
2010年12月期業績予想
 
 
売上高97.8億円、経常利益15.6億円を予想
売上予想を下方修正する一方、営業利益及び経常利益の予想を上方修正した。売上高予想の修正は個別の売上高予想を引き下げたため。会社側では、主力の「[en]社会人の転職情報」における掲載単価の戻りが期初想定よりも遅れたこと、及び人材紹介会社の業績低迷による「[en]転職コンサルタント」の苦戦等を挙げている。一方、営業利益及び経常利益の上振れ理由として、WSA社の売上原価が想定を下回る事とエン・ジャパン個別の経費削減の進展等を挙げている。1株当たり1,070円の期末配当を予定(270円の増配)。

個別ベースのセグメント別予想は、中途採用事業が売上高76.6億円(前期比10.3%減)、営業利益23.7億円(同32.1%増)、新卒採用事業が売上高11.1億円(同25.3%減)、営業損失4.0億円、教育・評価事業が売上高2.8億円(同57.7%増)、営業利益2百万円(同74.0%減)、その他事業が売上高50百万円、営業損失5.2億円。
また、サイト別では、「[en]社会人の転職情報」の売上高が41.7億円(同2.5%増)、「[en]転職コンサルタント」の売上高が8.3億円(同38.0%減)、「[en]派遣のお仕事情報」の売上高が17.3億円(同24.7%減)、「[en]本気のアルバイト」の売上高が8.2億円(9.9%増)。「[en]学生の就職情報」の売上高が9.9億円(同28.7%減)。
 
 
 
取材を終えて
8月に子会社化したWSA社は、高い専門性と語学力を必要とする外資系企業のエグゼクティブ職を中心に人材紹介を行っており、今後はアジア・太平洋地域を中心とした海外への進出も視野に入れている。今後は、両社の強み・資産を活かし、これまで日本国内で提供してきた採用・教育・評価に関わるサービスを海外に展開する事で更なる成長を目指す考え。WSA社は国内経済が厳しい中でも、過去3期間増益を続けており(08/4期営業利益0.4億円、09/4期同1.2億円、10.4期同3.0億円)、財務内容も良好だ(10/4期末総資産10.5億円、同純資産4.6億円)。また、ペースが緩やかではあるが主力の「[en]社会人の転職情報」を中心に、「[en]転職コンサルタント」を除く各サイトで売上が回復傾向にある。国内市場の回復とM&A効果が期待できる来期のエン・ジャパングループの業績に期待したい。
 
本資料は、情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を意図するものではありません。
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