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(3034:JASDAQ) クオール 企業HP
中村 勝 社長
中村 勝 社長

【ブリッジレポート vol.10】2011年3月期第3四半期業績レポート
取材概要「下期に入り既存店の回復が顕著であり、また、売上総利益率も尻上がりに改善している事から方向性は悪くないが、それでも「大幅な増収・増益・・・」続きは本文をご覧ください。
2011年2月15日掲載
企業基本情報
企業名
クオール株式会社
社長
中村 勝
所在地
東京都港区虎ノ門4-3-1 城山トラストタワー37階
事業内容
調剤薬局チェーン大手。首都圏中心に東北、中部、北陸、関西に約280店舗を展開。
決算期
3月末日
業種
小売業(商業)
財務情報
項目決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
2010年3月 56,305 2,031 2,032 828
2009年3月 49,010 1,526 1,506 653
2008年3月 38,002 1,314 1,298 547
2007年3月 24,827 937 875 403
2006年3月 21,701 779 763 333
2005年3月 20,193 611 580 74
2004年3月 18,500 28 10 -134
2003年3月 11,869 253 413 -33
2002年3月 8,107 5 153 68
株式情報(2/2現在データ)
株価 発行済株式数 時価総額 ROE(実) 売買単位
84,400円 123,744株 10,444百万円 8.8% 1株
DPS(予) 配当利回り(予) EPS(予) PER(予) BPS(実) PBR(実)
1,000.00円 1.2% 6,943.97円 12.2倍 83,842.07円 1.0倍
※株価は2/2終値。発行済株式数は直近四半期末の発行済株式数から自己株式を控除。
 
クオールの2011年3月期第3四半期決算について、ブリッジレポートにてご報告致します。
 
今回のポイント
 
 
会社概要
 
主に民間中小病院・クリニックを対象とした調剤薬局をチェーン展開している。「“クオリティ オブ ライフ”の向上」を企業信念として掲げ、社名の「クオール」もこれに由来する。首都圏中心に東北、中部、北陸、関西に店舗展開しており、出店は常に医療機関とのマンツーマン体制を堅持する事で調剤薬局間の無駄な顧客獲得競争を排除している。また、地域に根ざした店舗運営を進めると共に、株式会社ローソンと組み調剤薬局とコンビニエンスストアが融合した「ナチュラルローソンクオール薬局」を出店、従来の調剤薬局のイメージを一新するような外観や明るく快適な店舗づくりで差別化を図っている。この他、医薬品治験関連(SMO)事業や薬のパンフレット作成等を手掛ける出版事業も手掛けており、10/3期の売上構成は、調剤薬局を展開する保険薬局事業が95.7%、医薬品治験関連(SMO)事業が0.6%、出版事業が3.5%、薬剤師を中心とした労働者派遣・紹介の派遣事業が0.1%。10年12月末現在のグループ店舗数は280店舗。
 
<クオールグループ>
グループは、同社の他、下記の連結子会社11社、及びその他の関係会社2社で構成されている。
 
保険薬局事業(クオール及び連結子会社7社)
同社が、主に中規模の民間病院・クリニック(処方せん応需枚数100枚/日前後)の門前を中心に東北、関東、関西等、全国へ展開しているのに対して、子会社の(株)福聚、(株)イムノファーマシー大阪(08年7月子会社化)、クオール東日本(株)(08年8月設立)の3社がクリニック等の門前薬局として各地域に展開。事業エリアは、(株)福聚が首都圏、(株)イムノファーマシー大阪が関西、クオール東日本が東北。この他、(株)お茶の水調剤薬局(08年10月持分法適用→連結子会社)、クオール関東(株)(09年2月設立)、医療事務受託の医療総合研究所。
 
その他事業(連結子会社4社)
医療・医薬情報資材制作関連事業を手掛けるメディカルクオール(株)、医薬品治験関連(SMO)事業のフェーズオン(株)の他、労働者派遣・紹介事業のクオールメディス(株)(08年12月設立)、社内業務代行事業(「障害者雇用の促進」を目的とした特例子会社)のクオールアシスト(株)(09年2月設立)。
 
<異業種との提携>
大病院や大学病院の院外処方が一巡した事で医薬分業率の進捗が鈍化している(現在、60%程度)。今後、中小病院やクリニックでの分業率向上に焦点が移るが、中長期的には「大資本の外資系ドラッグストアの日本進出も予想され、門前薬局だけでは安定した経営が難しい」と言うのが同社の考え。このため、従来型のマンツーマン薬局に加え、資本関係のある(株)メディパルホールディングス(議決権の32.26%を保有)や三菱商事(株)(同20.30%の保有)、及び提携関係にあるグローウェルホールディングス(株)との連携を強化し、コンビニやドラッグストアとのパートナー戦略を進めていく。
 
 
2011年3月期第3四半期決算
 
 
前年同期比7.6%の増収、同22.2%の経常増益
薬価改定等の影響を吸収して既存店が堅調に推移(同4.0%増)した他、昨年2月に子会社化したテイオーファーマシー(株)を中心にしたM&A効果や新規出店効果もあり、売上高が453.0億円と同7.6%増加。利益面では、来期の新業態店舗の店舗展開を見据えて人材の確保を進めた事や上期に計上を予定していた経費のずれ込み等で販管費が増加したものの、売上の増加と保険薬局事業における技術料率の改善や人件費率の低下等による売上総利益率の改善で吸収、営業利益が同22.6%増加した。ただ、固定資産売却損(1.0億円)や資産除去債務会計基準の適用に伴う影響額(1.0億円)など特別損失2.3億円を計上した結果、四半期純利益は7.1億円と同9.2%の増加にとどまった(特別利益として賞与引当金戻入額等0.8億円を計上)。期末計画店舗数は321店舗。12店舗(持分法適応会社ジーエムキュー株式会社出店のM&M薬局1店舗は含まず)の新規出店を行う一方、6店舗の退店を行った。
 
 
 
前年同期比8.1%の増収ながら、同1.5%の経常減益
堅調な既存店やM&A及び新規出店の効果で売上が伸び、売上総利益率も改善したが、6店舗の新規出店を行った事や来期の新業態店舗の店舗展開を見据えた人材確保等の先行投資負担、更には上期に計上を予定していた一部経費のずれ込み等による販管費の増加を吸収できず営業利益が同1.6%減少した。
 
(3)財政状態及びキャッシュ・フロー(CF)
第3四半期末の総資産は前期末比15.8億円増の291.2億円。借方では、現預金が増加した他、店舗の増加で売上債権、たな卸資産、有形固定資産が増加。貸方では、未払法人税等や賞与引当金が減少する一方、仕入債務や純資産が増加した他、固定負債に資産除却債務2.2億円を計上した。CFの面では、税負担の増加(8.6億円→10.2億円)等で営業CFが減少したものの、M&A関連の支出の減少で投資CFのマイナス幅が縮小したため、フリーCFが前年同期の3.2億円から6.4億円に増加。借入金の返済が減少したため財務CFのマイナス幅も縮小し、現金及び現金同等物の第3四半期末残高は27.2億円と前年同期比5.1億円増加した。
 
 
 
2011年3月期業績予想
 
第4四半期(1-3月)も先行投資負担で販管費が増加するものの、第3四半期に出店した6店舗の寄与等による売上の増加と保険薬局事業における技術料率の改善や人件費率の低下等による売上総利益率の改善で吸収して営業利益が同15.8%増加する見込み。
通期業績予想に変更は無く、前期比11.9%の増収、同22.7%の経常増益を見込む。配当は特別配当を落とし、1株当たり年1,000円を予定(うち上期末配当500円)。
 
 
 
取材を終えて
下期に入り既存店の回復が顕著であり、また、売上総利益率も尻上がりに改善している事から方向性は悪くないが、それでも「大幅な増収・増益を見込む第4四半期のハードルは高い」と言うのが実感だ。もっとも良く見ると、販管費にかなり余裕を持たせているように思われる。売上が下振れする可能性があるが、販管費が想定したほどには膨らまず、結果として利益目標が達成されるのではないだろうか。新業態店舗の店舗展開が本格化する来期以降の業績に期待したい。
 
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中長期的に見て成長性が高く、株主還元にも積極的なので、私は4年以上前から株主になっている。今後も長期的に応援していきたいと考えている。

投稿者 S.S : 2011年02月17日 13:29

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