ブリッジレポート
(4290:JASDAQ) プレステージ・インターナショナル 企業HP
玉上 進一 社長
玉上 進一 社長

【ブリッジレポート vol.4】2012年3月期第3四半期業績レポート
取材概要「12/3期は第3次中期経営計画の2年目として、事業の「選択と集中」の加速及びIT化を中心とする原価管理体制の見直しに取り組んでいる。想定を超・・・」続きは本文をご覧ください。
2012年2月21日掲載
企業基本情報
企業名
株式会社プレステージ・インターナショナル
社長
玉上 進一
所在地
東京都千代田区麹町1-4
事業内容
コールセンター活用のBPO。自動車の事故、故障対応や金融関連が主業。不動産分野に注力
決算期
3月 末日
業種
サービス業
財務情報
項目決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
2011年3月 19,210 2,291 2,360 1,145
2010年3月 16,174 2,390 2,434 1,587
2009年3月 14,729 2,316 2,311 1,410
2008年3月 13,438 1,806 1,817 1,074
2007年3月 12,829 1,631 1,634 877
2006年3月 10,040 1,298 1,206 655
2005年3月 8,306 1,052 1,055 566
2004年3月 7,101 458 387 353
株式情報(2/6現在データ)
株価 発行済株式数(自己株式を控除) 時価総額 ROE(実) 売買単位
736円 14,810,200株 10,900百万円 15.6% 100株
DPS(予) 配当利回り(予) EPS(予) PER(予) BPS(実) PBR(実)
1,507.50円 204.8% 108.46円 6.8倍 104,509.02円 1.4倍
※株価は2/6終値。発行済株式数は直近四半期末の発行済株式数から自己株式を控除。ROE、BPSは前期末実績。
 
プレステージ・インターナショナルの2012年3月期第3四半期決算について、ブリッジレポートにてご報告致します。
 
今回のポイント
 
 
会社概要
 
連結子会社17社、持分法適用関連会社3社と共にグループを形成し、世界14カ国16拠点でBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)事業を展開している。具体的には、損害保険会社、自動車関連会社、クレジットカード会社、不動産管理会社等を主な取引先とし、自動車保険加入者向けの出張修理手配、海外旅行損害保険加入者向けの日本語緊急コールセンター・サービス、マンション等の入居者に対するホームアシスト・サービス(水漏れ、鍵開け、ハウスクリーニング等)等を提供。1986年に海外における日本語アシスタンスプロバイダとして創業して以来、「エンド・ユーザーの不便さ、困ったこと」に耳を傾け、解決に導く事で事業を拡大させてきた。
 
<事業内容>
事業は、ロードアシスト事業、インシュアランス事業、CRM事業、カード事業、プロパティアシスト事業のBPO事業と、BPO事業の補完的な役割を担うIT事業及び派遣・その他事業に分かれる。
 
ロードアシスト事業     11/3期売上構成比48%
損害保険会社及び自動車メーカー等との契約に基づき、その顧客であるエンド・ユーザーに対して出張修理手配等のロードアシスタンスサービスを提供している。同社が秋田BPOキャンパス(コールセンター)において緊急要請を24時間年中無休で受け付け、実際のサービスについては、関係会社である(株)プレミアアシスト東日本、(株)プレミアアシスト西日本及び自動車整備会社やレッカー業者等の協力会社に委託している。
 
インシュアランス事業    同22%
損害保険会社向けの海外日本語アシスタンス及び海外旅行保険クレームエージェント、海外進出企業向けヘルスケア・プログラム(海外駐在員の傷害・病気への対処)、自動車メーカー及び中古車販売会社向け延長保証メンテナンスプログラム、少額短期保険事務代行サービス、及び螢ぅ鵐肇薀好函Α奮堯縫ールアシストによる家賃保証サービス等を手掛けている。
 
CRM事業    同14%
通信販売会社、海外ブランド、ポータルサイト運営会社等に対する、海外・国内のコンタクトセンターのアウトソーシングサービスの提供、及び損害保険会社向け24時間事故受付業務全般のアウトソーシングサービスを提供している。
 
カード事業    同7%
日系航空会社との提携により、米国、香港及び中国において日本人駐在員向けに海外通貨建てクレジットカード(グループ独自のクレジットカード「プレミオカード」)の発行・運営を行っている。
 
プロパティアシスト事業  同5%
不動産向けサービス「ホームアシスト」及び駐車場管理会社向けサービス「パークアシスト」を提供しており、前者ではマンション等の入居者に対して一次修繕サービス(水漏れ、鍵開け、ハウスクリーニング等)を、後者では無人駐車場及びカーシェアリング車両のステーションにおけるトラブル(機器保守、補修、緊急・点検出動等)対応を行っている(実際のサービスは関係会社の(株)プレミア・プロパティサービス、螢廛譽潺▲僉璽アシスト及び協力会社が提供)。

上記のBPO事業を補完するべく子会社がIT(IT事業同3%)及び人材面(派遣・その他事業同1%)を手掛けている。
 
 
2012年3月期第3四半期決算
 
 
前年同期比24.2%の増収、同9.0%の経常増益
売上高は前年同期比24.2%増の171.0億円。インシュアランス事業やカード事業が円高(104百万円の減収要因)の影響を受けたものの、自動車メーカーや中古車販売会社向けの延長保証メンテナンスプログラムを中心にインシュアランス事業の売上が同68%弱増加した他、プロパティアシスト事業や主力のロードアシスト事業の売上も高い伸びを示した。利益面では、円高の影響(27百万円の減益要因)があったものの、CRM事業の海外不採算部門の閉鎖やロードアシスト事業における一部案件の契約内容変更による収益性改善、更にはグループをあげての原価管理の徹底もあり、営業利益が17.2億円と同10.4%増加。貸倒引当金繰入額や持分法投資損失の増加等で営業外損益がわずかに悪化したものの、特別損失の減少で四半期純利益は10.5億円と同40.9%増加した(特別損失:353百万円→26百万円。前年同期は下請け金返還請求225百万円等を計上した)。尚、適用為替レートは1ドル=77.74円となり3.75円の円高(前年同期は1ドル=81.49円)。
 
(2)セグメント別動向
 
ロードアシスト事業
売上高7,915百万円(前年同期比16.0%増)、セグメント利益911百万円(同40.9%増)。損害保険会社向けサービスの利用増加及び既存受託業務の拡大により売上が増加(全体の出動件数は同6.5%増)。不採算だった受託案件の契約内容変更やサービス利用に伴い発生する費用の抑制など原価管理の徹底で利益率も改善した。
 
インシュアランス事業
売上高4,576百万円(前年同期比67.8%増)、セグメント利益129百万円(同61.1%減)。自動車メーカーや中古車販売会社に提供している延長保証メンテナンスプログラムの加入台数の増加(同37.9%増)で売上が増加したものの、子会社が手掛ける家賃保証プログラムの再保証料上昇(17%→24%)による原価の増加と海外旅行クレームエージェントサービスの単価引き下げ等が響きセグメント利益が減少した。尚、予想値に対して円高が72百万円の減収、23百万円の減益要因となった。
 
CRM事業
売上高2,019百万円(前年同期比0.8%増)、セグメント利益299百万円(同29.1%増)。業務終了や内製化等で国内で収益性の高い案件が終了した事に加え、海外も円高の影響(予想値に対して18百万円の減収要因)を受けたものの、通販関連サービスの好調に推移した事で売上がわずかに増加。利益面では、予想値に対して円高が2百万円の減益要因となったものの、原価管理の徹底とアジア・オセアニア地域の不採算部門の閉鎖で利益率も改善した。
 
カード事業
売上高1,007百万円(前年同期比1.1%減)、セグメント利益278百万円(同3.5%減)。カード会員数は、米国で同7.3%、香港・中国で同8.2%増加したものの、円高の影響(予想値に対して72百万円の減収要因)で売上が減少。
現地通貨ベースでは堅調に推移したものの、円高が響き売上・利益共に減少した。
 
プロパティアシスト事業
売上高1,155百万円(前年同期比58.6%増)、セグメント利益65百万円(同126.6%増)。一部案件の契約終了で駐車場管理会社向けサービスが減少したものの、サービス導入戸数の増加による不動産向けサービスの増加で吸収し売上が大幅に増加。不動産向けサービスにおける単価の見直しと原価管理の徹底で利益率も改善した。
 
IT事業
売上高297百万円(前年同期比15.7%減)、セグメント利益28百万円(同0.7%減)。東日本大震災の影響で既存事業の拡大が遅れたため売上が減少したものの、コスト削減によりほぼ前年同期と同水準の利益を確保した。
 
派遣・その他事業
売上高131百万円(前年同期比18.1%増)、セグメント利益13百万円(同282.0%増)。既存受託業務が堅調に推移し売上が増加する中、固定費の削減も進んだ。
 
(3)財政状態
 
第3四半期末の総資産は前期末比13.5億円増の137.2億円。借方では、利益の増加で現預金が増加した他、業容の拡大で売上債権や固定資産が増加。貸方では、同様に業容拡大で仕入債務や前受金(ロードアシスト事業において、契約金額の3か月分を前受けするケースがある)が増加した他、利益の増加で純資産も増加。その一方で、長短借入金が減少した。
 
 
2012年3月期業績予想
 
 
通期業績予想に変更は無く、前期比17.1%の増収、同13.1%の経常増益予想
利益予想を達成するためには、第4四半期(1-3月)に利益面でプレッシャーがかかるが、効率化効果やコストコントロール効果が期末にかけて大きくなる上、年度末の清算等に伴い収益性も改善する見込み(為替等、不透明要因が無い訳ではないが)。配当は1株当たり7.5円の期末配当を予定しており、上期末配当と合わせると年1,507.5円になるが、11年10月に1株を200株に分割しているため、これを考慮すると、実質500円増配の年3,000円。
 
 
(2)NKSJホールディングス株式会社(8630)との合弁会社設立
12年1月、(株)損害保険ジャパンや日本興亜損害保険(株)を傘下に持つNKSJホールディングス(8630)とロードアシスタンス事業における合弁契約(合弁会社設立)を締結した。 ロードアシスタンス事業は、保険会社等の保険契約者に緊急トラブルが発生した場合、契約者に代わりレッカーや修理業者等の手配を行う事業で、NKSJグループの中核事業である損害保険事業と親和性が高い事業である。今回契約を締結した合弁会社の設立は、NKSJグループの保険商品とプレステージ・インターナショナルのサービスの連携強化による商品力向上はもちろん、契約者のニーズに合った高品質なロードアシスタンスサービスの提供を目的としている。

合弁会社の設立は、12年4月2日を予定しており、称号は(株)プライムアシスタンス。本社を東京都内に置き、資本金は450百万円で、出資比率はNKSJホールディングス(株)が66.6%、プレステージ・インターナショナル33.4%。12年10月から、(株)損害保険ジャパン及び日本興亜損害保険(株)の自動車保険の契約者向けのロードアシスタンス事業を開始する予定である。
 
 
 
今後の注目点
12/3期は第3次中期経営計画の2年目として、事業の「選択と集中」の加速及びIT化を中心とする原価管理体制の見直しに取り組んでいる。想定を超える円高の影響等で原価管理の面での効果が見え難くなっているものの、増収ながら販管費が減少する等、生産性の改善が進んでいるものと思われる。
尚、NKSJホールディングス(株)との合弁事業では、同社の位置づけが、従来の「アウトソーサー」ではなく、「ビジネスプロセスパートナー」である事がポイントだ。相互の強い信頼関係に基づき、NKSJグループの経営資源と同社が保有する設備、システム、人材及びノウハウを最大限活用する事で新たな価値を創造し、企業価値の向上を図っていく考え。同社は今回の提携をパートナー企業として成長していくビジネスモデルの第一歩と位置付けている。
 
本資料は、情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を意図するものではありません。
このレポートは当社が信頼できると判断した情報源(当該発行会社が作成した会社説明資料等)の情報に基づき作成したものですが、その正確性について当社が保証するものではなく、また当資料の一部また全部を利用することにより生じたいかなる損失・損害についても当社は責任を負いません。
本レポートに関する一切の権利は(株)インベストメントブリッジにあります。また本資料の内容等につきましては今後予告無く変更される場合があります。
投資にあたっての決定は、ご自身の判断でなされますようお願い申しあげます。
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