ブリッジレポート
(2468:東証マザーズ) フュートレック 企業HP
藤木 英幸 社長
藤木 英幸 社長

【ブリッジレポート vol.20】2012年3月期第3四半期業績レポート
取材概要「同社は、受託開発→音源→音声認識へと主要な事業を変えながら業容を拡大させてきた。今後は音声認識・UIソリューション事業分野を中心事・・・」続きは本文をご覧ください。
2012年3月6日掲載
企業基本情報
企業名
株式会社フュートレック
社長
藤木 英幸
所在地
大阪市淀川区西中島 6-1-1
事業内容
携帯電話用音源LSIの開発で成長し、現在は音声認識ソフトウェアや音声対話システムの開発を中心に新たなビジネスマーケットを開拓中。知財戦略重視。
決算期
3月 末日
業種
サービス業
財務情報
項目決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
2011年3月 2,085 482 485 284
2010年3月 1,996 530 540 315
2009年3月 1,777 404 415 221
2008年3月 1,598 264 277 159
2007年3月 1,253 249 256 162
2006年3月 1,443 173 165 99
2005年3月 1,059 69 79 33
2004年3月 907 9 6 -1
2003年3月 736 12 12 3
2002年3月 435 17 34 29
株式情報(2/23現在データ)
株価 発行済株式数(自己株式を控除) 時価総額 ROE(実) 売買単位
108,300円 46,564株 5,043百万円 11.4% 1株
DPS(予) 配当利回り(予) EPS(予) PER(予) BPS(実) PBR(実)
2,100.00円 1.9% 6,442.75円 16.8倍 55,787.46円 1.9倍
※株価は2/23終値。発行済株式数は直近四半期末の発行済株式数から自己株式を控除。ROE、BPSは前期末実績。
 
フュートレックの2012年3月期第3四半期決算について、ブリッジレポートにてご報告致します。
 
今回のポイント
 
 
会社概要
 
音声認識・UIソリューション事業分野と音源事業分野を柱に事業領域を拡大してきている。音声認識ソフトウェアの開発や音声認識サービスを提供する(株)ATR-Trek、CRMソリューションを手掛けるイズ(株)、及びiPhoneアプリ開発を含めたシステム開発の(株)スーパーワン等を連結子会社としてグループを形成している。
 
 
音声認識・UIソリューション事業分野の収益は、同社の製品が機器に搭載される事による「イニシャルフィー」と「ランニングロイヤルティ」、製品を搭載する際のカスタマイズにかかる「カスタマイズ収益」、及び同社自らがコンテンツを提供した場合のエンドユーザーからの月額使用料からなる。
 
<音声認識製品ブランド「vGate(ブイゲート)」>
スマートフォンやタブレット端末を活用した業務支援ソリューションへの事業展開を加速させるために、新たに音声認識製品のブランドとして「vGate(ブイゲート)」を立ち上げた。今後は、顧客製品への製品の組込みを提案するビジネス(従来からのビジネス)にとどまらず、同社グループ自身での製品の企画・販売にも取り組む。
 
「v Gate」の「V」は"Voice"の「V」であり、"Victory"の「V」。「v Gate」とは、次世代のユーザーインターフェイスである音声認識、音声合成、音声対話の技術によって、今まで経験した事のないような近未来世界への門(ゲート)を開く事をイメージしている。
 
「音声認識」は、ユーザーの声を認識する技術である。同社グループの「音声認識」は、(株)国際電気通信基礎技術研究所(以下ATR)の高度な技術によって支えられ、ノイズ環境に強いのが特長である。「音声合成」は、テキストを機器に発話させる技術であり、「音声対話」は、これらの技術と対話制御技術を利用して機器との対話による操作を実現する製品である。NTTドコモ2010-2011冬春モデル(フィーチャーフォン)から「音声クイック起動」として搭載されており、画面上のマチキャラと会話する感覚で問いかけに対して声で答えていくだけで、基本的な機能を使う事が可能である。例えば、「6時に起こして」と言うと、「6時にアラームをセットします」という発話とともに、アラーム設定操作が行われる。同機能をもつスマートフォン用アプリ、「しゃべってカンタン操作」(提供はNTTドコモで同社グループの技術を採用している)も2011年夏発売のF-12Cより搭載開始し16機種に採用されている。dメニューでのダウンロード提供も始まった。
 
2012年3月期第3四半期決算
 
 
前年同期比11.8%の増収、同11.8%の経常減益
売上高は前年同期比11.8%増の1,846百万円。音声認識のイニシャルフィーが順調に推移したことや新規事業CRMソリューションの寄与で、主力のライセンス事業(音声認識・UIソリューション事業分野、音源事業分野、CRMソリューション事業分野)の売上が1,674百万円と同12.9%増加。新規プロジェクトなどでライセンス以外の事業(基盤事業分野、カード事業分野)の売上も172百万円と同1.6%増加した。

ただ、営業利益は387百万円と同11.2%減少した(四半期純利益の減益率が大きいのは税負担の増加による)。2012年3月期から連結子会社となったイズおよびスーパーワンにおいて、大型案件のいくつかが震災の影響を受けたことなどが起因している。
 
 
ライセンス事業では、音声認識・UIソリューション事業分野の売上が1,038百万円と前年同期比34.8%増加。カスタマイズ業務による収入やランニングロイヤルティによる収入が減少したものの、イニシャルフィーによる収入が増加した。(11年8月7日発売の富士通製スマートフォン(F-12C)に音声対話技術を使用したアプリ「しゃべってカンタン操作」が搭載された)。一方、音源事業分野の売上は331百万円と同53.5%減少。スマートフォンの拡販政策の影響もあり、(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモとの音源IPライセンス契約に基づくロイヤルティ収入減少した。この他、今期よりセグメントされたCRMソリューション事業分野の売上304百万円を計上。第1四半期(4-6月)に子会社化したイズ(株)のCRM製品が寄与した。

ライセンス以外の事業では、新の寄与で基盤事業分野の売上が63百万円と前年同期比2.9%増加。英語リスニング模擬試験用メモリーカードの書込みによる収入でカード事業分野の売上も同0.8%増の108百万円とわずかに増加した。
 
 
2012年3月期業績予想
 
 
通期業績予想に変更なく、前期比24.7%の増収、同2.9%の経常増益
通期予想に対する進捗率は、売上高71.0%、営業利益75.9%、経常利益77.4%、純利益65.1%。第4四半期(1-3月)は新たな業界への進出を睨んだ上期の投資効果が顕在化してくる見込み。1株当たり2,100円の期末配当を予定している。
 
 
今後の注目点
同社は、受託開発→音源→音声認識へと主要な事業を変えながら業容を拡大させてきた。今後は音声認識・UIソリューション事業分野を中心事業と位置付けて、メーカーへの技術製品の提供にとどまらず、自社開発の業務支援ソリューションビジネスにも積極的に進出する考え。自社の直接製品を企画・販売し、さらなる成長を図るために、同社の音声認識を「vGate(ブイゲート)」という名称でブランド化している。この業務支援ソリューションは、すでに第1弾の製品を発表している。それが(株)池田泉州銀行と共同開発した、銀行業務日報ソリューションである。また、(株)ホンダアクセスが研究を行なっている車内サービス「スピーチナビゲーション」にも「vGate」を提供し、共同開発を始めた。12/3期は先行投資が負担となりそうだが、着実に芽は見えてきた。13/3期以降の収益貢献が期待される。
 
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私は機械音痴で最近の携帯電話に付いていけないので御社の音声認識・対話はとても期待しています。高齢化の加速や傷害のある方にも福音だと思います。期待しています

投稿者 長岡 稔 : 2012年03月21日 23:08

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