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(2179:JASDAQ) 成学社 企業HP
太田 明弘 社長
太田 明弘 社長

【ブリッジレポート vol.9】2012年3月期業績レポート
取材概要「前期業績は、当初予想を上回り好調な結果となった。会社側では今期も増収・増益を予想しているが、拡大路線を継続中であり、この目標は達成可・・・」続きは本文をご覧ください。
2012年6月19日掲載
企業基本情報
企業名
株式会社成学社
社長
太田 明弘
所在地
大阪市北区中崎西3-1-2
事業内容
大阪地盤に集団指導塾「開成教育セミナー」「京大セミナー」、個別指導塾「個別指導学院 フリーステップ」などを展開
決算期
3月末日
業種
サービス業
財務情報
項目決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
2012年3月 8,704 649 617 248
2011年3月 6,854 617 593 213
2010年5月 6,858 254 221 68
2009年5月 5,915 241 218 108
2008年5月 5,349 454 432 218
2007年5月 4,786 299 288 143
2006年5月 4,144 301 294 156
2005年5月 3,351 242 229 79
2004年5月 2,833 259 275 57
2003年5月 2,197 166 160 61
株式情報(6/8現在データ)
株価 発行済株式数 時価総額 ROE(実) 売買単位
605円 2,919,070株 1,766百万円 15.9% 100株
DPS(予) 配当利回り(予) EPS(予) PER(予) BPS(実) PBR(実)
17.4円 2.9% 110.09円 5.50倍 570円 1.06倍
※株価は6/8終値。発行済株式数は直近期末の発行済株式数から自己株式を控除。
 
JASDAQに株式を上場する成学社について、ブリッジレポートにてご紹介致します。
 
今回のポイント
 
 
会社概要
 
大阪府を中心に近畿圏で学習塾を展開しており、小学生から高校卒業生(大学受験浪人生)までを対象としてクラス指導と個別指導の2部門による学習指導を行っている。また、子会社において、家庭教師の派遣や特定分野を専門とする学習塾の経営を行っている他、飲食事業や不動産賃貸事業も手掛けている。グループは、同社の他、(株)アプリス、(株)個夢、(株)東京フェリックス、及び(株)アイビーの連結子会社4社。
 
 
<沿革>
1982年7月、個人経営の学習塾「開成教育セミナー」を大阪府豊中市で創業。1987年1月に(株)成学社として法人組織に改組した。早くから個別指導にも力を入れ、90年12月に「個別指導学院フリーステップ」として個別指導形態の進路指導及び学習指導を開始し、97年8月には家庭教師事業にも参入した(その後、100%子会社(株)アプリスに移管)。97年から99年にかけては兵庫県、滋賀県へ教室展開。2001年10月には「個別指導学院フリーステップ」のフランチャイズ事業を開始した。02年7月には京都府へ教室展開し、同年12月には対象を高校生に広げた「開成ハイスクール」を開始。05年9月には教室展開を奈良県へ広げた。

M&Aにも積極的に対応しており、08年3月に(株)ファイブランズより学習塾を譲受し、「エール進学教室」を開校。08年8月のJASDAQ上場を経て、09年3月には(株)進学教育研究所(ブランド名「京大セミナー」)より学習塾を譲受し、「京大セミナー」としてクラス指導形態の進路指導及び学習指導を開始。同年12月には兵庫県東播磨地区で「個別教育システム アイナック」として個別指導専門塾を運営する(株)個夢の全株式を取得し連結子会社化した。更に10年2月には連結子会社(株)東京フェリックスを設立し、同年3月より首都圏で中学受験に特化した学習塾「FELIX(フェリックス)」をスタートさせた。また、11年12月には英語を公用語とする外国人講師を学校等に派遣することを主な事業とする(株)アイビーの全株式を子会社である螢▲廛螢垢取得し連結子会社化している。

また、03年6月には飲食事業、04年7月には所有不動産の有効活用を目的とした不動産賃貸事業も開始した。飲食事業については、05年10月に(株)アプリスに移管し、現在3店舗を運営している。
 
<事業内容>
事業は、教育関連事業、不動産賃貸事業、及び飲食事業に分かれ、売上高構成比は、それぞれ97.1%、0.7%、2.2%(12/3期)。
 
教育関連事業
クラス指導では、「開成教育セミナー」、「エール進学教室」、「京大セミナー」の塾名で教室を展開しており、また首都圏では、中学受験に特化した「FELIX」を展開、学力別クラス編成に基づいた指導を行っている。一方、個別指導部門では、小学生以上を対象とした「個別指導学院フリーステップ」、「ハイグレード個人指導ソフィア」、「個別教育システム アイナック」のほか、高校生以上を対象とした通信衛星を通じた授業の「開成教育グループ代ゼミサテライン予備校」、そして「個別指導学院フリーステップ」の塾名でフランチャイズ事業も展開。また、学校法人等への講師派遣、家庭教師による学習指導を行っている。
 
飲食事業
京丹波の食材を生かしたメニューと自家製豆腐料理を提供する「京丹波 菜じ季」および居酒屋形態の店舗を合計3店舗運営している。
 
不動産賃貸事業
不動産を効率的に活用するため、所有不動産の一部を賃貸している。
 
日本有数の教育企業として、充実した教育サービスと教育コンテンツを提供
日本の将来を展望した場合、「グローバル化された世界に生きる子ども達が、確かな知識と学力、そして変化に対応できる柔軟な思考力と発想力を培う事が何より大切」と言うのが同社の考え。そして、そのために最も必要とされるものが「教育力の充実」であるとの確信の下、子ども達の可能性を最大限に引き出すための教育活動を行っている。
少子化によって学習塾のこれからの成長性を悲観する見方もあるが、同社はむしろ教育新時代を迎えて、業界の将来は極めて明るいものと確信しており、これまでのライブ中心の授業に加え、IT時代に対応できる授業コンテンツの提供も行い、新時代対応型の教育企業として確実な成長を目指している。
 
 
2012年3月期決算概要
 
(1)業績動向
 
 
[注:2011年3月期は10か月決算のため、前年比は12ヶ月(2010年4月〜2011年3月)概算額と比較した場合の増減率]
 
2012年3月期の業績は上表のようになり、概ね会社計画を上回った。主に教育事業の伸びで売上高は増収となった。利益については、人件費等の費用は増加したが売上高の伸びでこれを吸収して増益を達成した。
 
(2)セグメント別動向
 
セグメント別動向は以下のようであった
 
 
(3)ブランド別売上高
 
各ブランド別の売上高は下表のようになった。
 
 
クラス指導部門
主力の「開成教育セミナー」の受講科目の減少等により1人当たり単価は低下傾向にある。中学受験を専門とする「FELIX」は苦戦が続いている。この結果、計画を下回ったものの、前年比較では売上増加、規模拡大が続いた。
 
個別指導部門
学校テストの「点数アップ」と「大学進学に強い個別指導」をアピールすることで集客力を高め、計画を大きく上回った。
代ゼミサテライン予備校は学年構成のズレにより計画を下回るものの、前年比では大きく伸びた。
 
(4)費用内訳
主要経費の動向は下表のようになった。
 
 
人件費:売上高増加により人件費も増加したものの、売上高の伸びで吸収できる範囲内にとどめた。
 
教室等設備投資費用:塾生数の増加に伴う増床、教室の移転等により計画を超過した。
 
広告宣伝費:創立30周年を控え広告宣伝活動を積極的に行い前年から大幅に伸びたが計画内にとどまった。
 
費用全体:計画比2%増にとどまり、営業利益は計画比39%増加を達成した。
 
(5)グループ塾生数の推移
 
総塾生数は下表および下図のようになった。昨年度に初めて2万人を超えたが、その後も順調に増加した。
 
 
 
クラス指導部門:夏期特別授業からの取り込みが計画に及ばず9月は計画を下回ったものの、徐々に持ち直し、年間通じてほぼ計画どおりに推移した。(1月以降はアイビー買収の影響により計画を上回った)
 
個別指導部門:例年より早めにキャンペーンを実施したことにより、期初より塾生の取り込みに成功。期初の好調をそのまま維持し、年間通じて計画を上回る水準で推移した。
 
(6)教室展開の状況
 
拠点数の推移は下表のようになった。
 
 
 
(7)財政状態
 
貸借対照表の状況は下表のようになった。
 
 
流動資産:売上高の増加に伴い現金及び預金は前期比+175百万円
 
固定資産:教室開校・増床等により有形固定資産は前期比+125百万円。差入保証金の増加等により、投資その他の資産は前期比+11百万円。
 
負債:借入金の返済により、有利子負債は前期比△85百万円。3月に開校した教室に関連して未払金は前期比+230百万円。
 
純資産:利益剰余金の増加により、純資産は前期末比+203百万円。
 
(8)キャッシュ・フローの状況
 
キャッシュ・フローの状況は下表のようになった。
 
 
営業活動によるキャッシュ・フロー:前期末比△168百万円
税金等調整前当期純利益+150百万円
特別損失計上による増加額△144百万円
法人税等の支払額△214百万円
 
投資活動によるキャッシュ・フロー:前期末比+55百万円
有形固定資産の取得による支出 +87百万円
差入保証金の回収による収入 △29百万円
 
財務活動によるキャッシュ・フロー:前期末比△29百万円
長期借入れによる収入+105百万円
長期借入金の返済による支出△78百万円
 
 
2013年3月期業績予想
 
(1)業績見通し
 
会社側では今期の業績予想を下表のように予想している。
 
 
(2)セグメント別売上高
 
会社側では上記の業績計画の前提として、セグメント別売上高を下表のように見込んでいる。
 
 
クラス指導部門
中学3年生を中心とした受験学年のとりこみを強化する。
塾生1人当たり単価の維持または上昇と塾生数の増加により増収を目指す。
 
個別指導部門
ブランドの優位性を活かし、塾生数を伸ばし、売上高増加を図る。
 
不動産賃貸事業・飲食事業
前期並みの売上高を見込む。
 
(3)ブランド別売上高
 
同様にブランド別売上高を下表のように予想している。
 
 
(4)費用内訳
 
主要費用については下記のように見込んでいる。
 
 
人件費
売上高増加にむけて、積極的に人材を活用する計画。
 
教室等設備投資費用
予想以上に既存教室の増床等の必要性が生じれば、計画を上回って推移する可能性もある。
 
広告宣伝費
創立30周年を迎え、塾生募集活動を例年以上に積極的に行い、売上高比6%程度を見込んでいる。
 
(5)グループ塾生数
 
塾生数は下表のようにピーク時で25,150人を計画している。
 
 
クラス指導部門
「開成教育セミナー」8,735人(前年比+762人)を筆頭に部門別塾生数は増加を予想している。
「FELIX」は214人(前年比△54人)と減少を予想。
前年比には2011年12月に子会社化した螢▲ぅ咫爾僚寮舷約300人の影響を含んでいる。
 
個別指導部門
「個別指導学院フリーステップ」11,809人(前年比+1,245人)を筆頭に全ブランドでの塾生数増加を計画。

両部門ともに10%程度の塾生数の増加を見込む
 
 
中期経営戦略
 
会社側では「中期経営戦略」として「連結売上高100億円」、「グループ塾生数3万人」を目標に掲げている。
これを達成するために、以下の施策・課題克服を実行すると述べている。
 
企業戦略、教育理念が一致する学習塾とのM&Aによる拡大
英語教育の需要の高まりをうけ、2011年12月に英会話教室ならびに英語を公用語とする外国人講師の派遣事業を行うアイビーを連結子会社化した。
これに止まらず、良い候補があれば積極的にM&Aを行う。
 
新営業エリア(首都圏)での営業拡大
東京都に9教室(12/3期末)を開校したが、今後も年間5教室程度を新規開校し、他県での展開も視野にいれる。
 
インターネットによる授業配信システム「開成NET」の営業拡大
主に通塾者が「開成NET」を視聴している状況だが、当社グループに通塾していない者に対していかにアピールするか課題が残るが、これを克服し新たな展開を図る。
 
 
取材を終えて
上記のように前期業績は、当初予想を上回り好調な結果となった。会社側では今期も増収・増益を予想しているが、拡大路線を継続中であり、この目標は達成可能であろう。

一方で株価は低位に放置された状態が続いているが、これは市場全体の低迷、塾業界の不人気が影響していると思われる。これらはある意味で会社側の努力で改善出来るものではないので、会社としては引き続き業績向上のための努力と積極的なIRに取り組んで欲しい。
 
本資料は、情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を意図するものではありません。
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