ブリッジレポート
(4301:東証1部) アミューズ 企業HP
畠中 達郎 社長
畠中 達郎 社長

【ブリッジレポート vol.36】2012年3月期業績レポート
取材概要「13/3期はアーティストマネージメント事業が巡航速度に戻る見込みで、会社設立35周年を迎える来期に向け足場固めを図る。インターネット、通信・放・・・」続きは本文をご覧ください。
2012年6月26日掲載
企業基本情報
企業名
株式会社アミューズ
社長
畠中 達郎
所在地
東京都渋谷区桜丘町 20-1 渋谷インフォスタワー
事業内容
サザンオールスターズ・福山雅治・ポルノグラフィティなどのミュージシャン、富田靖子・三宅裕司・深津絵里・岸谷五朗などの俳優、その他文化人まで、219組のアーティストのマネージメントのほか、映画やTV番組制作など各種映像ソフトの製作・販売、海外舞台の招聘・携帯やPC でのサイト運営やコンテンツ配信など、エンターテインメント事業を幅広く展開しています。
決算期
3月
業種
サービス業
財務情報
項目決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
2012年3月 31,776 3,564 3,438 1,930
2011年3月 26,122 2,161 2,120 1,136
2010年3月 28,740 1,268 1,205 -880
2009年3月 32,185 3,282 3,236 1,552
2008年3月 23,684 1,200 1,204 582
2007年3月 24,914 566 565 185
2006年3月 29,440 1,801 1,798 897
2005年3月 24,377 1,378 1,382 761
2004年3月 26,243 1,813 1,828 972
2003年3月 28,145 2,905 2,723 1,086
2002年3月 23,360 1,632 1,603 1,019
2001年3月 19,755 2,236 2,039 543
2000年3月 15,079 860 649 344
株式情報(6/19現在データ)
株価 発行済株式数 時価総額 ROE(実) 売買単位
1,013円 8,858,525株 8,974百万円 15.5% 100株
DPS(予) 配当利回り(予) EPS(予) PER(予) BPS(実) PBR(実)
30.00円 3.0% 141.11円 7.2倍 1,478.91円 0.7倍
※株価は6/19終値。発行済株式数は直近四半期末の発行済株式数から自己株式を控除。
 
今回のポイント
 
 
会社概要
 
芸能プロダクション大手。サザンオールスターズ、福山雅治、ポルノグラフィティなど人気アーティストを数多く抱えている。グループ全体の事業の核を「コンテンツビジネス」におき、文化を創造する総合エンターテインメント集団として、テレビ番組や映画の企画・制作、海外舞台の招聘等でも豊富な実績を有する。 グループは、同社の他、子会社12社(連結子会社7社)及び関連会社2社からなり、特に、映像ソフトの製作・製造・販売を行なうアミューズソフトエンタテインメントの業績への寄与が大きい。
 
【事業内容】
事業は、コンサートの収入、テレビ・CM出演料、新譜楽曲の印税、ファンクラブ会員収入や商品販売収入等のアーティストマネージメント事業(12/3期売上構成比75.8%)、テレビ番組・映画制作収入、及びビデオ・DVD販売等のメディアビジュアル事業(同 17.4%)、及び旧譜楽曲の印税収入や二次使用にかかる収益等のコンテンツ事業(同6.8%)に分かれる。
 
【舞台のご案内】 詳細はアミューズオフィシャルウェブサイト
 http://www.amuse.co.jp/stages/
 
劇団プレステージ 第4回公演「Have a good time?」
劇団プレステージがお送りする次回公演は!超王道コメディー! 歌って踊ってボケてツッコんで、ちょっとカッコをつけるかもしれません。
脚本・演出 : 福島カツシゲ
出演    : 猪塚健太、今井隆文、大村学、風間由次郎、加藤潤一、向野章太郎、園田玲欧奈、高頭祐樹、高橋秀行、平埜生成、結城洋平他
日程    : 8月17日(金)〜9月2日(日)
会場    : 千本桜ホール
(同社Webサイトより)
 
What's 劇団プレステージ?
2010年、アミューズから一つの劇団が旗を掲げた。その名も劇団プレステージ。アミューズに所属する若手俳優達。その中で、舞台の魅力にとりつかれた者が、企画・演出などを自分達の手で創り上げ、2005年よりAmuse-Prestage project-unitとして地道な舞台公演を続けてきた。
突出した個性を持ったメンバーを集結させ、さらに質の高い公演を行うべく2010年春、ユニットを劇団化。泥臭くても暑苦しくても演者として、「より多くの人達にエンターテイメントを通じて感動を届けたい。」そんな熱い思いを胸に秘めた、がむしゃらな男たち。あらゆるエンターテイメントを創造する、未知なる可能性をもった劇団である。
 
 
成長戦略
 
(1)市場動向 国内市場は人口減少に転じ、一層厳しい状況。新しいマーケットの開拓が必須
技術革新によりエンターテインメントの楽しみ方が大きく変化しており、日本国内では人口が減少に転じる中でライブ市場は拡大を続けており、また、海外に目をやれば、中国を中心とするアジア経済圏の拡大はこれから。同社は、国内コア事業の更なる強化に取り組むと共に、アジアを中心にした新市場の開拓に力を入れていく考え。
 
 
(2)基本方針 「国内コア事業の更なる強化」、「新市場開拓の本格化」
々馥皀灰∋業の更なる強化 「アーティストポートフォリオの拡大・拡充」と「新人発掘・育成の更なる強化」
事業の拡大にはアーティストポートフォリオの拡大・拡充が不可欠。このため、オーディション等を通して継続的に新人アーティストの発掘を行うと共に、様々な活動領域をもつアーティストの拡充、アーティストの新たな才能を開花させる能力開発に取り組んでいく考え。
足元では、『アミューズ全国オーディション2009「THE PUSH!マン ?あなたの周りのイケてる子募集?」』に応募し、バラエティ部門賞に選出された福田彩乃がフジテレビ「脳活アップデートQ!スマートモンキーズ!!」等にレギュラー出演している他、ホラン千秋がキャスターとして日本テレビ系「NEWS ZERO」等のレギュラー番組を持つ(キャスター)等、多様なジャンルで発掘・育成が進んでいる他、映像系では三浦春馬、佐藤健、仲里依紗、吉高由里子、音楽系ではPerfume、flumpool、ONE OK ROCK等が順調。また、シニア層に強い市毛良枝が移籍する等、アーティストポートフォリオの拡大・拡充が進んでいる。
 
⊃兄埔豎拓の本格化
勝利の方程式は、「韓国、台湾でのヒットを基に、アジア全体へ展開」。この一環として、中国語圏へのエンターテインメント発信基地として注目されている台湾に子会社を11年に設立した。子会社は従来から取り組んでいるアジア展開の新たな基盤としての位置付けであり、所属アーティストのアジア展開の支援、現地アーティストの発掘・契約、更にはアジアマーケットの情報収集及び情報発信を行っている。また、東アジアマーケットに大きな影響力を持つ韓国ドラマの制作を主な投資対象とする「ドラマファンド」への出資も行った。ファンドを通して所属アーティストの出演や楽曲タイアップ、或いは日本でのDVDパッケージ販売やマーチャンダイジングビジネス等、グループシナジーを追求していく考え。こうしたインフラ整備の進展を踏まえて、PerfumeがiTunesを通してアルバム「JPN」の世界50カ国への配信を開始した他、ONE OK ROCKが13/3期に台湾(6月9日)、韓国(6月16日)、シンガポール(6月30日)でのライブを予定している。また、海外アーティストでは、イ・スンギ(韓国)が12年3月6日にファーストシングル「恋愛時代」で日本デビューを果たし、6月1日には武道館ライブも行った。更に、日本、韓国、中国と異なるバックボーンを持つ6人のダンスボーカルグループCROSS GENE(クロスジーン、日本人1人、韓国人3人、中国人2人)が韓国を皮切りに、アジア各国でのデビューを予定している。
 
※ ライブビューイング事業
新しいエンターテインメントメディアとして注目されているライブビューイング事業(コンサート、演劇、スポーツ等を、映画館を含むあらゆる施設に配給する)の展開を目的に(株)ライブ・ビューイング・ジャパンを合弁で設立した。映画館のみならず、カラオケBOX等へのチャネル拡大で更なる事業規模拡大を目指しており、多様な業態からなる出資各社の強みを活かし、ライブエンターテインメントの活性化やアーティストの海外進出支援等に取り組んでいく考え。
 
 
2012年3月期決算
 
 
前期比21.6%の増収、同62.1%の経常増益
営業収入は前期比21.6%増の317.7億円。主力のアーティストマネージメント事業において、福山雅治の大型全国ツアーをはじめ、桑田佳祐、ポルノグラフィティ、Perfume、flumpool、ONE OK ROCK等のコンサート、更には地球ゴージャスやTEAM NACSの舞台等の寄与でライブイベントの営業収入が同2.4倍の101億円強に拡大した。利益面では、増収効果でアーティストマネージメント事業の利益が1.5倍に拡大した他、効率的な事業運営でメディアビジュアル事業の収益性も改善。営業利益は35.6億円と同64.9%増加した。期末配当は1株当たり普通配当10円に記念配当15円を加えた25円を予定(上期末配当10円と合わせて年35円)。
 
 
 
アーティストマネージメント事業
営業収入は前期比45.0%増の240.9億円、セグメント利益は同51.9%増の36.5億円。福山雅治の大型全国ツアー、桑田佳祐、ポルノグラフィティ、Perfume、flumpool、ONE OK ROCK等のコンサート、地球ゴージャス、TEAM NACSの舞台公演、更には若手俳優が一同に集うファン感謝祭イベント等、幅広い年代、ジャンルのアーティストによるライブエンターテインメント活動を積極的に実施。イベント収入が同2.4倍に拡大し、イベント会場等でのグッズ販売も伸びた。この他、福山雅治、桑田佳祐、三浦春馬、佐藤健、上野樹里、吉高由里子等を中心にCM収入も増加した。
 
 
メディアビジュアル事業
営業収入は23.7%減の55.2億円、セグメント利益は同74.9%増の1.1億円。DVD販売は、韓国若手俳優チャン・グンソク主演「メリは外泊中」がヒットした他、日本アカデミー賞10部門で最優秀賞を獲得した「八日目の蝉」、上野樹里主演大河ドラマ「江 姫たちの戦国 」、大泉洋主演邦画「探偵はBARにいる」、NHKドラマ「セカンドバージン」等が寄与したものの、前期に比べ大型作品が少なかったため減収。映像製作も作品の減少で減収となった。ただ、グループ企業内のシナジー強化を意識し、自社アーティスト出演の映像作品供給やグループ会社間で企画・制作するコンテンツの創出等に取り組んだ成果で利益率が大幅に改善した(0.9%→2.0%)。
 
 
コンテンツ事業
営業収入は前期比4.7%減の21.5億円、セグメント利益は同15.2%増の5.8億円。大型のベストアルバムの発売がなかったため営業収入が減少したものの、新譜楽曲の販売好調や旧譜音楽コンテンツ活用の増加等で利益率が改善した(22.5%→27.1%)。
 
 
 
 
期末総資産は前期末比33.3億円増の215.8億円。自己株式の取得による支出や配当の支払いで財務CFのマイナス幅が拡大したものの、28.6億円のフリーCFを確保した事で現預金が大幅に増加した。
 
 
※ 募金金額について(12年3月31日現在)
同社は今回の震災被災者に対し、アミューズ所属アーティストによる「アミューズ・アーティスト義援金」の寄付及び「マスク240万枚」の寄贈を行ったが、その後も継続して、チャリティーグッズ等の販売、コンサートの収益の一部等、アーティストのプロジェクトによる募金や「チーム・アミューズ!!」のチャリティーソング等による募金を行った。募集最終日となった3月31日現在、アミューズ募金として集約された募金の金額は7.2億円に達した。
 
 
尚、当初は日本赤十字社東日本大震災義援金口座へ送金していたが(11年6月末まで)、日本の将来の担い手である子ども達のことを思い、特に支援の必要性が高いと考えられる震災孤児や震災遺児のために、募金の一部を寄付することとし、被災状況等のデータを鑑みて、宮城県、岩手県、福島県の震災孤児・震災遺児のための基金に配分することとした。
 
 
2013年3月期業績予想
 
 
前期比18.0%の減収、同38.6%の経常減益予想
アーティストマネージメント事業において桑田佳祐の5年ぶりの全国ツアーを予定している他、自社アーティスト主演作品を中心にメディアビジュアル事業も堅調な推移が見込まれるものの、大型ツアー減少が響く。配当は1株当たり記念配15円を落とし、10円増配の30円を予定。
 
 
アーティストマネージメント事業
大型ツアーの減少でセグメント全体では減収・減益を見込んでいるが、ライブイベントでは、桑田佳祐の5年ぶりの全国ツアーに加え、ポルノグラフィティやPerfumeの全国ツアー、更にはTEAM NACSの「ニッポン公演 WARRIOR〜唄い続ける侍ロマン」等のイベント収入が織り込まれている。また、CD発売による印税収入では、桑田佳祐のスペシャルアルバム「I LOVE YOU -now & forever−」、ポルノグラフィティのアルバム「PANORAMA PORNO」、高橋優のアルバム「この声」等を見込んでいる。この他、上野樹里や三浦春馬、佐藤健、小出恵介、平岡祐太、吉高由里子、仲里依紗など若手アーティストによるCMやTV、映画への出演も増加する見込み。
 
メディアビジュアル事業
グループ企業内のシナジー強化を意識し、自社アーティスト出演の映像作品供給やグループ会社間で企画・制作するコンテンツの創出等、引き続き経営資源の効果的な投下に取り組み収益性の改善を図る。映像事業において、佐藤健主演の邦画「るろうに剣心」、吉高由里子主演の邦画「僕等がいた前編・後編」等を、DVD販売事業においては、上野樹里主演の大河ドラマ「江 総集編」、小出恵介、水沢エレナ主演の邦画「スイッチを押すとき」等の発売を予定している。
 
コンテンツ事業
近年の配信市場が縮小傾向にある事を踏まえて、減収・減益を見込む。権利保有楽曲及び権利保有映像作品の二次利用の促進に取り組む他、同社公式サイト「アミュモバ☆DX」やアーティストの公式サイトによる権利保有楽曲の配信、更には他社との連動による販路拡大にも取り組み音楽配信市場におけるコンテンツの多角的活用につなげていく考え。
 
【TOPIX ブラッセルズ株式会社、ベルギー王国より「レオポルド2 世勲章オフィシエ章」を受勲】
アミューズグループにおいてベルギービールの輸入・販売・専門店を手掛けるブラッセルズ(株)が、6月8 日、駐日ベルギー王国大使公邸にて執り行われた叙勲式にてリュック・リーバウト駐日ベルギー王国大使より「レオポルド2 世勲章」を授与された。

「レオポルド2 世勲章」は、長年ベルギー王国の発展のために尽力した功績を称え、ベルギー王国政府外務大臣の推挙を基にベルギー国王アルベール2 世より授与される大変名誉のある勲章。創業1986 年のブラッセルズ(株)は日本にベルギービールを紹介した先駆け的存在として、ベルギービールの輸入・販売、専門店の運営を手掛けてきた。2008 年にアミューズグループがエンターテインメント事業の「食」を担う会社として子会社化し、現在、東京を中心に6店舗を展開。今回の受勲は、20 年以上にわたりベルギービールを日本に紹介してきたブラッセルズ(株)の功績が評価された。

尚、アミューズグループには「食」を手掛けるブラッセルズの他にも、企業向けのコンサルティング会社やミュージアムの運営会社等があり、現在15 社(アミューズ+グループ14 社)で様々なエンターテインメント事業を展開している。
 
 
今後の注目点
13/3期はアーティストマネージメント事業が巡航速度に戻る見込みで、会社設立35周年を迎える来期に向け足場固めを図る。インターネット、通信・放送等メディア及び端末の急速な進化と多様化でエンターテインメントコンテンツのニーズが高まる一方、メディアの選択やマーケティング戦略が複雑化している。この事は「アーティストの発掘・育成で豊富な実績を有し、コンテンツ開発力とマーケティング力に優れる同社のビジネスチャンスが拡大している」と言い換える事できる。
 
本資料は、情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を意図するものではありません。
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