ブリッジレポート
(4301:東証1部) アミューズ 企業HP
畠中 達郎 社長
畠中 達郎 社長

【ブリッジレポート vol.37】2013年3月期第1四半期業績レポート
取材概要「同社の主力アーティストであるPerfumeが、この秋に初のアジアツアーを開催する。台湾、香港、韓国、シンガポールの4カ国4会場で予定して・・・」続きは本文をご覧ください。
2012年9月18日掲載
企業基本情報
企業名
株式会社アミューズ
社長
畠中 達郎
所在地
東京都渋谷区桜丘町 20-1 渋谷インフォスタワー
事業内容
サザンオールスターズ・福山雅治・ポルノグラフィティなどのミュージシャン、富田靖子・三宅裕司・深津絵里・岸谷五朗などの俳優、その他文化人まで、219組のアーティストのマネージメントのほか、映画やTV番組制作など各種映像ソフトの製作・販売、海外舞台の招聘・携帯やPC でのサイト運営やコンテンツ配信など、エンターテインメント事業を幅広く展開しています。
決算期
3月
業種
サービス業
財務情報
項目決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
2012年3月 31,776 3,564 3,438 1,930
2011年3月 26,122 2,161 2,120 1,136
2010年3月 28,740 1,268 1,205 -880
2009年3月 32,185 3,282 3,236 1,552
2008年3月 23,684 1,200 1,204 582
2007年3月 24,914 566 565 185
2006年3月 29,440 1,801 1,798 897
2005年3月 24,377 1,378 1,382 761
2004年3月 26,243 1,813 1,828 972
2003年3月 28,145 2,905 2,723 1,086
2002年3月 23,360 1,632 1,603 1,019
2001年3月 19,755 2,236 2,039 543
2000年3月 15,079 860 649 344
株式情報(9/6現在データ)
株価 発行済株式数(自己株式を控除) 時価総額 ROE(実) 売買単位
1,160円 8,858,365株 10,276百万円 15.5% 100株
DPS(予) 配当利回り(予) EPS(予) PER(予) BPS(実) PBR(実)
30.00円 2.6% 214.49円 5.4倍 1,478.91円 0.8倍
※株価は9/6終値。発行済株式数は直近四半期末の発行済株式数から自己株式を控除。ROE、BPSは前期末実績。
 
アミューズの2013年3月期第1四半決算について、ブリッジレポートにてご報告致します。
 
 
今回のポイント
 
 
会社概要
 
芸能プロダクション大手。サザンオールスターズ、福山雅治、ポルノグラフィティなど人気アーティストを数多く抱えている。グループ全体の事業の核を「コンテンツビジネス」におき、文化を創造する総合エンターテインメント集団として、テレビ番組や映画の企画・制作、海外舞台の招聘等でも豊富な実績を有する。
グループは、同社の他、子会社12社(連結子会社7社)及び関連会社2社からなり、特に、映像ソフトの製作・製造・販売を行なうアミューズソフトエンタテインメントの業績への寄与が大きい。
 
【事業内容】
事業は、コンサートの収入、テレビ・CM出演料、新譜楽曲の印税、ファンクラブ会員収入や商品販売収入等のアーティストマネージメント事業(12/3期売上構成比75.8%)、テレビ番組・映画制作収入、及びビデオ・DVD販売等のメディアビジュアル事業(同 17.4%)、及び旧譜楽曲の印税収入や二次使用にかかる収益等のコンテンツ事業(同6.8%)に分かれる。
 
【業績推移】
 
事業の特性上、年度毎の利益の振れは比較的大きいが、07/3期以降、利益は趨勢的に増加している。売上・利益が大きく伸びた12/3期の反動で、当初は大幅な減収・減益を見込んでいた13/3期も、ライブインベントの好調等で業績予想を上方修正。マイルドな調整にとどまりそうだ。
 
 
2013年3月期第1四半期決算
 
 
前年同期比9.7%の増収、同41.6%の経常増益
営業収入は前年同期比9.7%増の91.3億円。所属アーティストが出演や演出を手掛けた舞台公演や音楽DVD販売の好調等で主力のアーティストマネージメント事業の売上が同2.2%増加。映像DVDで大型作品の発売があったメディアビジュアル事業の売上も同80.8%増と大きく伸びた。
利益面では、順調な集客による舞台公演の稼働率向上や音楽DVDの販売好調で売上総利益率が25.7%と同2.2ポイント改善。一方、営業費用の削減により販管費は同2.4%の増加にとどまり、営業利益は14.4億円と同38.0%増加した。
 
 
アーティストマネージメント事業
営業収入67.3億円(前年同期比2.2%増)、セグメント利益15.4億円(同42.4%増)。地球ゴージャス「海盗セブン」、TEAM NACS「ニッポン公演 WARRIOR〜唄い続ける侍ロマン」、佐藤健「ロミオ&ジュリエット」、三宅裕司「落語日本花吹雪〜出囃子は殺しのブルース〜」等、所属アーティストが出演や演出を手掛ける舞台公演が寄与した他、福山雅治ライブ音楽DVDの販売や多様なアーティストによるCM収入も好調に推移。会場で販売しているアーティストグッズの販売収入も増加した。利益面では、売上が増加する中、営業費用の削減が進んだ事で利益率が大幅に改善した。
 
メディアビジュアル事業
営業収入19.8億円(前年同期比80.8%増)、セグメント利益39百万円(同52.9%減)洋画「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」、深津絵里主演邦画「ステキな金縛り」等の大型DVD作品の寄与で増収となったものの、前年同四半期に比べヒット作品が少なかったため、利益が減少した。
 
コンテンツ事業
営業収入4.1億円(前年同期比34.8%減)、セグメント利益85百万円(同27.3%減)。サザンオールスターズ、福山雅治、BEGIN、ポルノグラフィティ、Perfume等の旧譜楽曲の販売による収入や旧譜楽曲の二次使用による印税収入を営業収入として計上したが、著作権印税や貸与報酬の減少が響いた。
 
 
第1四半期末の総資産は前期末比10.0億円減の225.9億円。事業の拡大で売上債権と仕入債務が両建てで増加した他、好調な業績を反映して純資産が増加した。
 
 
営業CFの減少は税金費用の増加(△573百万円→△1,162百万円)によるもの。一方、投資CFのマイナス幅拡大は定期預金の預け入れ(△500百万円)等によるもので、余資運用を除いた実質的なフリーCFは黒字である。配当の支払(1株当たり15円の記念配当を実施)等で財務CFがマイナスとなったものの、現金及び現金同等物の第1四半期末残高は77.3億円と前期末比2.9億円減少した。
 
 
2013年3月期業績予想
 
(1)第2四半期(7-9月)以降の見通し
上期予想は売上高146.5億円(前年同期比10.0%減)、経常利益18.0億円(同6.3%増)。第1四半期決算が期初予想を上回った事に加え、第2四半期(7-9月)も予想を上回る見込みであるとして上期の業績予想を上方修正した。第2四半期は、アーティストマネージメント事業が営業収益・利益共に期初予想を上回る他、メディアビジュアル事業も売上が下振れするものの、利益は予想を上回る見込み。

下期は大型ツアーの減少等で減収・減益が見込まれるものの、期初予想を上方修正。通期予想は売上高282億円(前期比11.3%減)、経常利益31.1億円(同9.5%減)。配当は1株当たり記念配15円を落とし、10円増配の30円を予定している。
 
 
(2)香港現地法人の設立とシンガポール支店の開設
この8月に、香港に100%出資の現地法人「Amuse Hong Kong Limited」を設立する(8月6日設立、9月1日営業開始)と共にシンガポールに支店を開設(8月16日営業開始)した。同社は、これまでもアジアにおける「面」の展開に取り組んできたが、エンターテインメントを行うインフラの整備が進んだ事を受けて今回の現地法人設立と支店開設となった。両拠点において、所属アーティストの東南アジア展開の支援、マーケットの情報収集、及び情報発信に加え、今後の東南アジア・中国展開に向けての事業開発や各種営業を行っていく。既設のAmuse Korea Inc.(2000年設立 韓国)、雅慕斯娯樂股有限公司(2011年設立 台湾)等のアジア拠点とも連携し、東南アジア及び中国地域での基盤づくりに取り組んでいく考え。
 
 
今後の注目点
同社の主力アーティストであるPerfumeが、この秋に初のアジアツアーを開催する。台湾、香港、韓国、シンガポールの4カ国4会場で予定しており、日程は10月26日の台湾(場所:Neo Studio)を皮切りに、11月7日 香港(同:Rotunda 3)、11月17日 韓国(同:AX-KOREA)、11月24日 シンガポール(同:SCAPE)。また、9月12日には初のコンピレーションアルバム(特定のテーマの下、異なるアルバムに収録されていた曲を1つのアルバムに収録したもの)「Perfume Global Compilation"LOVE THE WORLD"」を発売する予定。海外でも受け入れられる楽曲をミックスしており、アジアツアーに向けて、海外配信やパッケージのリリースが予定されている。香港現地法人やシンガポール支店を活用した第1弾の事業となるだけに注目される。
尚、減収・減益が見込まれる下期の業績だが、ライブイベントの稼働率やDVD作品等でのヒット作の有無等で利益が大きく変動するため、同社の業績予想は保守的な傾向が強い。このため、上振れ期待が大きいが、目先の業績以上に、現在、大きな右肩上がりのトレンドの中にあり、かつ、中期的な成長を担うアジアにおいて拠点の拡充とその拠点を活かしたライブイベントの展開が順調に進んでいる事に注目すべきであろう。
 
本資料は、情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を意図するものではありません。
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