ブリッジレポート
(4709:JASDAQ) インフォメーション・ディベロプメント 企業HP
舩越 真樹 社長
舩越 真樹 社長

【ブリッジレポート vol.42】2013年3月期第3四半期業績レポート
取材概要「第3四半期(累計)は第1四半期の不採算案件対応が響き減益決算となったが、ソフトウエア開発事業における既存顧客からの受注拡大、システ・・・」続きは本文をご覧ください。
2013年3月5日掲載
企業基本情報
企業名
株式会社インフォメーション・ディベロプメント
社長
舩越 真樹
所在地
東京都千代田区二番町 7-5
事業内容
独立系情報サービス会社。金融向けITアウトソーシング主力に幅広いITサービスを提供。
決算期
3月
業種
情報・通信
財務情報
項目決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
2012年3月 16,137 629 659 365
2011年3月 16,450 839 892 447
2010年3月 17,263 850 864 155
2009年3月 18,458 1,057 1,109 563
2008年3月 18,032 1,200 1,191 594
2007年3月 14,692 1,024 1,024 550
2006年3月 13,028 851 845 430
2005年3月 11,378 550 557 119
2004年3月 11,203 625 628 203
2003年3月 11,668 598 591 274
2002年3月 11,081 548 546 272
2001年3月 9,738 756 735 242
2000年3月 8,468 640 586 320
株式情報(2/6現在データ)
株価 発行済株式数(自己株式を控除) 時価総額 ROE(実) 売買単位
517円 7,028,586株 3,634百万円 6.0% 100株
DPS(予) 配当利回り(予) EPS(予) PER(予) BPS(実) PBR(実)
21.00円 4.1% 23.16円 22.3倍 839.95円 0.6倍
※株価は2/6終値。発行済株式数は直近四半期末の発行済株式数から自己株式を控除。ROE、BPSは前期末実績。
 
インフォメーション・ディベロプメントの2013年3月期第3四半期決算について、ブリッジレポートにてご報告致します。
 
今回のポイント
 
 
会社概要
 
金融向けITアウトソーシングに強みを持つ独立系の情報サービス会社。システム運営管理とソフトウエア開発・保守を二本柱とし、一つの顧客に対し、ソフトウエア開発からシステム運営管理等の複数のサービスを提供するBusiness Operations Outsourcing戦略を推進しており、好不況の波の大きいIT業界にあって、相対的に業績の変動が小さく、高配当を継続している。
 
【事業セグメント】
システム運営管理    (12/3期売上構成比61.8%)
1,300名規模の技術者を擁する専門部隊が、ミドルウェアのカスタマイズからハードウエアの保守、24時間体制のオペレーションまで、トータルかつ高付加価値のアウトソーシングを実現している。
ソフトウエア開発・保守 (12/3期売上構成比32.5%)
「独立系SE集団」として、特定のマシン、OS、ツール、開発言語にとらわれず、顧客の開発ニーズに合わせたシステム構築をサポート。大型汎用機から携帯端末まで、金融、公共、サービス分野を中心に豊富な実績を誇る。
その他         (12/3期売上構成比5.7%)
セキュリティ&コンサルティングを中心に展開している。海外の大手ベンダーと提携し、各種セキュリティ製品の提供からコンサルティング、セキュリティ環境の構築・導入・運用・サポートまで一貫したサービスを提供している。
 
【IDグループ】
グループは、同社の他、システム運営管理を手掛ける(株)日本カルチャソフトサービス(出資比率100%。以下、CS)、日本ユニシス(株)との合弁会社(株)ソフトウエア・ディベロプメント(同80%、SD)、情報システム・コンサルティング等の(株)プライド(同54.4%)、中国でソフトウエア開発、システム運営管理等を手掛ける艾迪系統開発(武漢)有限公司(同100%、ID武漢)、シンガポールでソフトウエア開発、システム運営管理等を手掛けるINFORMATION DEVELOPMENT SINGAPORE PTE. LTD.(同100%、IDシンガポール)、及びアメリカで人材採用・育成、現地市場調査、情報収集等を手掛けるINFORMATION DEVELOPMENT AMERICA INC. (同100%、IDアメリカ)の連結子会社6社。
 
 
 
2013年3月期第3四半期決算
 
 
前年同期比0.9%の増収、同40.4%の経常減益
売上高は前年同期比0.9%増の120億18百万円。データ入力業務からの撤退や同事業を主力とした子会社の連結除外の影響で前年同期並みの売上にとどまったものの、この影響を受けないシステム運営管理事業とソフトウエア開発事業の2事業合計では同3.4%の増収。顧客ニーズを捉えた提案活動の成果やオフショアを活用した一括受託サービスの提供等で既存顧客向けを中心にソフトウエア開発事業の売上が40億75百万円と同6.8%増加した他、大手ITベンダーとのパートナーシップの強化や積極的な提案活動の成果で主力のシステム運営管理事業の売上も75億24百万円と同1.6%増加した。

ただ、利益面では、クラウド事業の営業要員増強や不採算案件への対応もあり、労務費や外注費が想定以上に増加。新規案件獲得に向けた戦略的な受注活動の影響もあり、売上総利益率が17.4%と1.5ポイント悪化。研修センターにかかる減価償却費等で販管費も増加し、営業利益は3億28百万円と同41.3%減少した。

12年12月、同社は、事業構造改革の一環として、早期退職優遇措置を実施する旨発表した。ビジネスモデルの転換を図るべく、09/3期より基盤系技術者の育成やキャリアパス制度の導入等の各種施策を進めてきたが、今回の措置は、昨今の市場動向や技術動向等の国内外での急激な環境変化を踏まえて、更なる経営基盤の強化と体質転換が必要であるとの考えに基づくもの。
第4四半期に早期退職優遇措置を実施する事とした。13年3月31日現在で、40歳以上の総合職、35歳以上の一般職、再雇用嘱託、及び60歳以上の嘱託を募集対象とし、募集人数100名。募集期間は13年2月12日 〜 13年2月28日、退職日は13年3月31日。尚、退職者に対しては、会社都合扱いの退職金と特別加算金を支給すると共に再就職支援を行う。
 
 
 
 
有利子負債の削減や有形固定資産の売却により、第3四半期末の総資産は90億82百万円と前期末比7億63百万円減少した。自己資本比率は前期末比3.3ポイント改善の66.7%。主力のシステム運営管理事業の安定したキャッシュフローを背景に純有利子負債(有利子負債−現預金)ゼロの実質無借金経営である。
 
 
2013年3月期業績予想
 
 
通期業績予想に変更はなく、前期比0.8%の増収、同42.4%の経常減益
上期決算発表時に修正した通期業績予想に変更はなかった。下期は業績回復に向け足場固めを図るべく、一段の選択と集中に向けた取り組みを進めている。第4四半期(1-3月)に実施する希望退職者の募集と早期退職優遇措置はこの一環。これに伴う特別加算退職金の支給等により、第4四半期に特別損失が発生する見通しだが、現時点では実際の応募者等が未確定であるため、上記の業績予想には織り込んでいない(確定次第、情報を開示する考え)。また、職務内容、貢献度に応じた処遇の徹底を図るべく、現行の人事制度及びその運用の見直しに加え、保有資産等の見直しも並行して進めていく。

配当は前期と同額の1株当たり21円の期末配当を予定している。
 
 
今後の注目点
第3四半期(累計)は第1四半期の不採算案件対応が響き減益決算となったが、ソフトウエア開発事業における既存顧客からの受注拡大、システム運営管理事業における大手ITベンダーとのパートナーシップの強化や積極的な提案活動による堅調な受注などにより、業績は緩やかながら回復基調をたどっている。ただ、受注価格については、取引先の要求は依然として厳しい。このため、業績回復への足取りを確かなものとし、その後の成長軌道への回帰へつなげるべく一段の選択と集中を迫られており、今回、希望退職者の募集と早期退職優遇措置を実施する事となった。退職する社員には会社都合扱いの退職金と特別加算金の支給といった金銭面にとどまらず、再就職の支援も行っていく考えで、厳しい対応を迫られる中でも同社らしい配慮がみられた。成長軌道への回帰に向けた取り組みの成果に期待したい。
 
本資料は、情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を意図するものではありません。
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