ブリッジレポート
(4849:JASDAQ) エン・ジャパン 企業HP
越智 通勝 会長
越智 通勝 会長
鈴木 孝二 社長
鈴木 孝二 社長
【ブリッジレポート vol.34】2013年3月期第3四半期業績レポート
取材概要「昨年12月の安倍内閣誕生と共に、先行きの景況感について明るさが増している。総務省が3月1日に発表した労働力調査によると、全国の2013年・・・」続きは本文をご覧ください。
2013年3月19日掲載
企業基本情報
企業名
エン・ジャパン株式会社
会長
越智 通勝
社長
鈴木 孝二
所在地
東京都新宿区西新宿 6-5-1
事業内容
人材総合サービスの提供
(1)求人サイトの運営
(2)人材紹介
(3)社員研修
(4)人事コンサルティング、適正テスト
決算期
3月
業種
サービス業
財務情報
項目決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
2012年3月 15,687 3,047 2,884 1,135
2010年12月 9,991 1,774 1,803 875
2009年12月 10,209 1,259 1,212 459
2008年12月 21,329 5,943 5,906 3,090
2007年12月 22,686 7,564 7,573 4,168
2006年12月 16,919 5,605 5,607 3,105
2005年12月 11,491 3,791 3,826 2,203
2004年12月 6,980 2,245 2,254 1,253
2003年12月 4,372 1,749 1,754 1,038
2002年12月 3,107 1,305 1,283 663
2001年12月 1,876 933 898 464
2000年12月 620 254 249 132
株式情報(3/6現在データ)
株価 発行済株式数(自己株式を控除) 時価総額 ROE(実) 売買単位
101,500円 221,642株 22,497百万円 8.8% 1株
DPS(予) 配当利回り(予) EPS(予) PER(予) BPS(実) PBR(実)
1,950.00円 1.9% 6,903.77円 14.7倍 61,285.60円 1.7倍
※株価は3/6終値。発行済株式数は直近四半期末の発行済株式数から自己株式を控除。ROE、BPSは前期末実績。
 
エン・ジャパンの2013年3月期第3四半期決算について、ブリッジレポートにてご報告致します。
 
今回のポイント
 
 
会社概要
 
インターネット上での[en]ブランドの転職・就職情報サイトの運営を中心に、人材採用、社員教育、人事評価等のコンサルティングサービスを提供している。求人・求職をめぐっては、「実際の業務に就いてみたら、業務内容が事前の説明と違った」と言うトラブルが多いが、同社では、営業担当者が求人企業を取材し、求人企業やその業務内容について、客観的で公正かつ詳細な情報提供を念頭に原稿作成を行っている。こうした公正で詳細な企業情報が求職者から高い評価を受けている事はもちろんだが、求職者は企業や業務内容を十分理解して入社するため、「戦力化が早い上、離職者が少ない」と求人企業からも高い評価を受けている。尚、売上高の大半を求人企業からの求人広告掲載料収入が占め、求職者に負担は生じない。
 
【エン・ジャパングループ】
主に国内のグローバル企業を顧客とし、バイリンガル人材の紹介と人材派遣を手掛けるEWJ社、中国でネット求人広告事業を展開する持分法適用関連会社「英才網聯(北京)科技有限公司」、上海で人材紹介サービスを展開する合弁会社、「職縁人力資源有限公司」の他、シンガポール、香港、オーストラリア、韓国において人材紹介サービスを展開している。
尚、EWJ社は、2012年8月に国内成長企業向けの人材紹介ブランド「en premium」を新設し、サービスラインアップの拡充を図っている。
 
【事業内容と運営サイト】
事業は、中途採用事業、新卒採用事業、及び教育・評価事業に分かれ、12/3期の売上構成比は、それぞれ86.8%、10.3%、1.9%。
尚、中途採用事業には連結子会社EWJ社の売上が含まれており、連結売上高に占める割合は18.3%。
また、運営サイトは、「[en]社会人の転職情報」、「[en]転職コンサルタント」、「[en]派遣のお仕事情報」、「[en]チャレンジ!はた☆らく」、「[en]ウィメンズワーク」(以上中途採用事業)、及び「[en]学生の就職情報」(新卒採用事業)の6サイト。
(「[en]ウィメンズワーク」は2012年12月オープンのため、上記構成比には含まれていない。)
 
 
 
2013年3月期第3四半期累計(4〜12月)決算
 
 
前年同期間との比較で8.2%の増収、同11.3%の営業増益(前12/3期は11年1月から12年3月までの15か月決算)
「[en]社会人の転職情報」において成功報酬型求人広告の拡販を進めていること、「[en]学生の就職情報」およびEWJ社が好調であったことなどから、売上高は前年4月−12月比8.2%増収の102.3億円となった。(以下、前年同期間比と記述)。利益面では、人件費・労務費が前年同期間比4.4億円増加するなど、売上原価及び販管費合計は同5.4億円増加したものの、売上の増加で吸収し、営業利益は同11.3%増の23.1億円となった。
計画比では、「[en]社会人の転職情報」が未達だったものの、EWJ社、「[en]チャレンジ!はた☆らく」が計画を上回り、売上高はほほ計画通りに推移。一方で人員採用計画及びプロモーションスケジュールの見直し等により、費用の支出が一部後倒しとなったため、営業利益は計画を12.1%上回った。
 
 
中途採用事業
当事業には、「[en]社会人の転職情報」、「[en]転職コンサルタント」、「[en]派遣のお仕事情報」、「[en]チャレンジ!はた☆らく」、「[en]ウィメンズワーク」、EWJ社、及び適性テスト等の「中途関連その他」の収益が計上されている。
売上高は前年同期間比7.8%増加の88.1億円となったが、売上原価が同9.7%、販管費が人件費を中心に同15.5%増加したため、セグメント利益は同9.0%減少し、21.2億円となった。

商品別では、「[en]社会人の転職情報」で、成功報酬型求人広告の商品ラインアップを拡充したことにより、掲載件数及び入社者数は前年同期間を上回ったが、計画は下回った。
「[en]派遣のお仕事情報」は販売戦略が奏功したことにより掲載事業所数が増加し、売上高は計画を上回ったが、前年10-12月実績は下回った。
「[en]転職コンサルタント」は顧客のリピート利用が増加したことに加え、成功報酬型サービスが好調であったため、売上高は前年10-12月実績及び計画を共に上回った。
「[en]チャレンジ!はた☆らく」はサイトリニューアルを行ったことにより掲載件数、総応募数が増加し、売上高は計画を上回った。
売上高が前年10-12月実績を下回っているのは、「[en]社会人の転職情報」の成功報酬型求人広告に注力するため、2012年6月から一般事業会社への販売を停止し、派遣会社への販売に絞ったことが要因。
2012年12月10日にオープンした「[en]ウィメンズワーク」の会員数は順調に増加、入社実績も出始めており、今後も営業、プロモーションを強化していく。
また、EWJ社では、グローバル企業の人材採用ニーズが旺盛なことに加え、国内成長企業向け人材紹介サービス「en premium」が好調であったことなどから、売上高及び営業利益は計画を上回り、前年10-12月実績と比較しても大きく増加した。
 
 
新卒採用事業
当事業には、「[en]学生の就職情報」、新卒関連その他(適性テスト等)の収益が計上されている。
売上高は11.6億円と前年同期間比15.5%増加。売上原価に加え、人件費および広告宣伝費・販売促進費などを中心に販管費も減少したため、セグメント損益は前年同期間の 59百万円の赤字から、190百万円の黒字に転換した。
2014年3月卒業予定学生向けサイト「[en]学生の就職情報2014」は、リピート顧客の獲得が進んだことに加え、新たに開始した特集企画の販売が好調であったことから掲載社数、単価ともに堅調に推移した。
 
教育評価事業
当事業には、人事制度コンサルティング、定額制研修サービス「エンカレッジ」、適性テストの収益が計上されている。
売上高が2億24百万円と前年同期間比18.1%増加した一方、売上原価及び人件費が減少したことにより、前年同期間は4百万円の損失だったセグメント損益が35百万円の利益に転じた。
定額制研修サービス「エンカレッジ」は、2012年4月に新規契約企業数が増加し、当第3四半期においても契約企業数が増加したため売上高は前年同期間を上回った。また、「エンカレッジ」は2013年4月から地方展開も予定している。テストは、第2四半期に開始した新商品の販売が順調に推移した。
 
 
第3四半期(10-12月)においても増収・増益
「[en]チャレンジ!はた☆らく」等が前年同期間比減収となったものの、主力の「[en]社会人の転職情報」に加え、「[en]転職コンサルタント」、「[en]学生の就職情報」、EWJ社の売上が増加し、第3四半期(10-12月)は同10.0%の増収となった。人件費・労務費が増加したことなどにより費用合計も同8.6%増加したが、増収効果により営業利益は10.3億円と、前年同期間に比べ14.1%増加した。
 
 
2013年3月期業績予想
 
 
通期予想に変更なし。前年同期間(11年4月〜12年3月)比、7.7%増収、6.2%営業増益を予想
売上高は前年同期間(11年4月〜12年3月)との比較で7.7%増の137億70百万円。
EWJ社が好調な中途採用事業を始め、新卒採用事業、教育評価事業も、対前年同期間比で堅調な売上高を予想している。
コストに関しては、人員増強に伴い人件費が前年同期間比の増収率を上回る計画だが、広告宣伝費・販売促進費は同+2.0%と比較的低い伸びを見込んでおり、売上原価は同5.0%の増加、販管費は同8.7%の増加を予想。
増収効果によりコスト増を吸収し、営業利益は同6.2%増加する。経常利益は同15.5%増加、当期純利益は同58.8%増益を予想。同社では配当性向30%を目安にしており、2013年3月期の配当は1株当たり100円増配の期末1,950円を予定。
 
(2)セグメント別予想
 
各事業とも前年同期間比で増収を見込んでいる。
「[en]派遣のお仕事情報」、「[en]チャレンジ!はた☆らく」の売上高が前年同期間比で減少する一方で、主力の「[en]社会人の転職情報」、「[en]転職コンサルタント」は同2ケタの増収を予想。「[en]学生の就職情報」も堅調な推移を見込んでいる。
利益面では、中途採用事業は人員増強などによるコスト増加でセグメント利益は減益となるものの、新卒採用事業、教育評価事業はともに増収効果、コスト低減効果により黒字転換する計画としている。
 
(3)トピックス
韓国で人材紹介事業開始へ
<背景、目的>
2012年12月3日、韓国で人材紹介事業を展開するための認可を関連当局から取得し、事業を開始すると発表した。
グローバル企業が多数存在する韓国の人材紹介サービスのマーケットは、2011年度約300億円規模と推定されており、今後も更なる拡大が見込まれる。
2010年8月に子会社化したEWJ社の人的リソースを活用し、既にシンガポール、香港においてグローバル企業を対象に人材紹介サービスを開始しているが、今後は韓国においても「en world」ブランドによるサービスを展開し、事業拡大を目指していく。
 
<新会社の概要>
商号 :en world Korea Co., Ltd.
所在地 :韓国ソウル中區世宗大路136ソウルファイナンスセンター21階
代表者 ;キム・サンホー
事業内容 :人材紹介事業
資本金 :100百万KRW
設立 :2012年11月
決算期 :3月
出資者及び出資比率 :エン・ジャパン株式会社の100%子会社であるen-Asia holdings Limited.が 100.0%保有
 
 
今後の注目点
昨年12月の安倍内閣誕生と共に、先行きの景況感について明るさが増している。
総務省が3月1日に発表した労働力調査によると、全国の2013年1月の完全失業率(季節調整値)は4.2%と前月に比べ0.1ポイント改善した。また、厚生労働省が同日発表した1月の有効求人倍率(同)は、前月比0.02ポイント上昇の0.85倍となり、3カ月連続で改善。有効求人倍率は、リーマン・ショック直前の2008年8月(0.86倍)以来の高水準となった。
こうした外部環境の好転の下、成功報酬型商品の拡販、「[en]ウィメンズワーク」の開始、韓国での事業開始と、同社ならではの積極的な取り組みが目を引く。今後はこれらの取組みがどの程度のスピード感を持って売上・利益に結実してくるのかに注目したい。
 
本資料は、情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を意図するものではありません。
このレポートは当社が信頼できると判断した情報源(当該発行会社が作成した会社説明資料等)の情報に基づき作成したものですが、その正確性について当社が保証するものではなく、また当資料の一部また全部を利用することにより生じたいかなる損失・損害についても当社は責任を負いません。
本レポートに関する一切の権利は(株)インベストメントブリッジにあります。また本資料の内容等につきましては今後予告無く変更される場合があります。
投資にあたっての決定は、ご自身の判断でなされますようお願い申しあげます。
Copyright(C) 2018 Investment Bridge Co.,Ltd. All Rights Reserved.

« ブリッジレポート:(9616)共立メンテナンス vol.35 | ブリッジレポート:(4301)アミューズ vol.39»

ブリッジレポート(バックナンバー)
アンケート
ブリッジメール
アラート申込み
CLOSE