ブリッジレポート
(2468:東証マザーズ) フュートレック 企業HP
藤木 英幸 社長
藤木 英幸 社長

【ブリッジレポート vol.25】2013年3月期業績レポート
取材概要「同社の説明によると、日本で「音声認識」、「音声合成」、及び「音声対話」の3つの技術を有するのは、おそらく同社のみ、とのこと。この事は・・・」続きは本文をご覧ください。
2013年7月16日掲載
企業基本情報
企業名
株式会社フュートレック
社長
藤木 英幸
所在地
大阪市淀川区西中島 6-1-1
事業内容
携帯電話用音源LSIの開発で成長し、現在は音声認識ソフトウェアや音声対話システムの開発を中心に新たなビジネスマーケットを開拓中。知財戦略重視。
決算期
3月 末日
業種
サービス業
財務情報
項目決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
2012年3月 2,562 501 502 261
2011年3月 2,085 482 485 284
2010年3月 1,996 530 540 315
2009年3月 1,777 404 415 221
2008年3月 1,598 264 277 159
2007年3月 1,253 249 256 162
2006年3月 1,443 173 165 99
2005年3月 1,059 69 79 33
2004年3月 907 9 6 -1
2003年3月 736 12 12 3
2002年3月 435 17 34 29
株式情報(6/21現在データ)
株価 発行済株式数 時価総額 ROE(実) 売買単位
990円 9,312,800株 9,220百万円 16.5% 100株
DPS(予) 配当利回り(予) EPS(予) PER(予) BPS(実) PBR(実)
10.50円 1.1% 28.99円 34.1倍 346.03円 2.9倍
※株価は6/21終値。発行済株式数は直近四半期末の発行済株式数から自己株式を控除。
 
フュートレックの2013年3月期決算について、ブリッジレポートにてご報告致します。
 
今回のポイント
 
 
会社概要
 
スマートフォンに話しかけるだけで操作を行う事ができるスマートフォンアプリ「しゃべってカンタン操作」(NTTドコモ)や声で入力できる銀行向け業務日報ソリューション等、「多くのビジネスシーンにも耐え得る高い認識精度」、「幅広い品揃え」、及び「カスタマイズ可能な柔軟性」を強みとする音声認識技術を用いてソリューションを展開。NTTドコモの音声エージェントサービス「しゃべってコンシェル」は、同社の音声認識エンジンを使用してサービスが提供されている。
グループは、同社の他、音声認識コア技術の開発を担う(株)ATR-Trek、CRMソリューションやシステムソリューションを手掛けるイズ(株)、及びiPhoneを中心にしたスマートフォンやタブレット向けアプリ開発の(株)スーパーワンの連結子会社3社。NTTドコモ・グループが発行済株式の約10%を保有し、13/3期はNTTドコモ向けの売上高が全体の64.2%を占めた。
 
【沿革】
半導体設計の受託からスタートし、音源IP事業へ展開
2000年4月に半導体設計の受託会社としてスタートしたが、当初から受託の枠にとどまる考えは無く、受託の傍らで自社製品の開発(携帯電話用音源LSIの設計データの開発)に取り組んだ。01年3月、これを音源IPとして販売開始(設計データを知的財産権化してライセンス)。この音源IPがNTTドコモに採用され(フュートレックの音源がNTTドコモ フィーチャーフォンの標準仕様として搭載)、業容が拡大。05年12月に東証マザーズに株式を上場した。
 
音声認識で成長の第2ステージへ
06年5月にNTTドコモと資本・業務提携したが、この頃から新事業の育成に着手し、06年12月、音声認識分野に展開するべく(株)国際電気通信基礎技術研究所(ATR)と業務提携。07年5月 にはATRの関連企業(株)ATR - Langに資本参加した(出資比率66%。現(株)ATR-Trek)。11/3期には音声認識事業とユーザーインターフェース関連の開発を手掛けるUIソリューション事業(09年4月に事業開始)と統合。現在、音声認識・UIソリューション事業分野として、音声認識技術を利用したシステムやサービスの企画・開発に取り組んでいる。
 
CRM・システムソリューション及びスマートフォン向けアプリ開発とのシナジーで音声認識事業を強化
11年4月には、顧客約150社にCRM(顧客管理)システム「Visionaryシリーズ」を中心にソリューションを展開するイズ(株)、及びその子会社でスマートフォン向けアプリ開発等を手掛ける(株)スーパーワンを子会社化した。現在、音声認識技術を取り込んだCRM ソリューションや業務ソリューション、或いは(株)スーパーワンのアプリ開発力を活かしたスマートフォン向けの音声認識関連のアプリ開発等に取り組んでいる。
 
 
【事業内容】
事業は、ライセンス事業とライセンス以外の事業に分かれ、13/3期の売上構成比は前者が93.0%、後者が7.0%。また、前者は、音声認識・UIソリューション事業分野(同71.7%)、音源事業分野(同8.2%)、CRMソリューション事業分野(同13.1%)に分かれ、後者は基盤事業分野(同3.4%)及びカード事業分野(同3.6%)に分かれる。各事業の概要は次の通り。
 
 
尚、音声認識・UIソリューション事業分野の収益は、技術や製品を提供する際、最初に受け取る許諾料「イニシャルフィー(初期許諾料)」、技術や製品を搭載するに当たり、周辺のシステム改変等を行う場合(実施毎)に受け取る実費用「カスタマイズ費用」、技術や製品を搭載した最終製品の生産や販売等に応じて、「1台当たり」、「1ダウンロード当たり」等の基準で受け取る継続許諾料「ランニングロイヤルティ」等からなる(ビジネス環境の変化等でこのビジネスモデルに収まらないものも増えている)。
 
 
グループの経営理念は「社会の変化に柔軟に対応して、その時代に求められる商品を追求し、継続的に発展する会社を目指す」。これまで、受託開発⇒音源⇒音声認識と主要な事業を変化させながら、成長してきた。中期の経営の柱は現在主力の「音声認識事業」だが、次の時代に向けての種まきも行っていく考え。
実際、新規事業の継続的な開発・育成により、業績は幾度かの踊り場を作りながらも、右肩上がりの曲線を描いている。11/3期、12/3期はスマートフォン対応等の先行投資が負担となったが、13/3期は、同社の音声認識技術を使ったアプリ「しゃべってコンシェル」がNTTドコモのスマートフォンに標準搭載された事でカスタマイズ業務等の売上が急増した。14/3期もNTTドコモのスマートフォン販売に伴う「ランニングロイヤルティ」は堅調に推移する見込みだが、前期に大きく伸びたカスタマイズ業務に係る売上が減少する。また、音声認識市場は未だ黎明期であり、非携帯電話業界への事業拡大に向けての投資も必要となる。
 
 
音声認識技術と同社の強み
 
既に説明した通り、同社は、受託開発 ⇒ 音源 ⇒ 音声認識、と主要な事業を変化させながら、着実に成長を続けてきた。この結果、現在、音声認識事業が事業の中心となっており、その基盤となっているのが音声認識技術である。
 
 
音声認識技術とは、
音声認識技術とは、人間の話した言葉を機器に認識させて、音声による機器操作や情報入力を可能にする技術であり、同社は「vGate(ブイゲート)」ブランドの下で、機器に人間の声を認識させる「vGate ASR」、音声合成により機器に言葉を発話させる「vGate TTS」、及び音声認識と音声合成を組み合わせて機器との会話を実現する「vGate Talk2Me」の3製品を中心にラインナップしており、これらの製品を様々なアプリケーションやシステムに組込む事によって、汎用的に利用する事ができる。
 
 
 
音声認識技術におけるフュートレックの特長・強み
音声認識技術におけるフュートレックの特長であり強みは、①NICT(独立行政法人 情報通信研究機構)やATRの音声認識基礎技術を利用、②屋外でも精度の高い音声認識、③音声認識エンジンを継続的に調整、④システム・音声認識辞書共にカスタマイズ可能、⑤幅広い音声認識関連製品ラインナップ、など。
 
NICTやATRの音声認識基礎技術を利用
フュートレックグループの音声認識技術はNICT及びATRの基礎技術をベースにしている。ATRは1980年代から音声認識の研究開発をリードしてきた研究所で、蓄積された技術や多くのデータは音声認識において重要な役割を果たしており、NICTはその研究成果を引き継いで、音声認識の研究を継続している。
 
屋外でも精度の高い音声認識
フュートレックグループの音声認識の強みは、ノイズリダクションに優れている事。雑音のある場所での使用が想定される製品や業務ソリューションには大きな強みとなる。
 
音声認識エンジンを継続的に調整
フュートレックグループでは、提供しているサービス上での誤認識データを日々調査し、より正確な音声認識ができるよう、継続的に音声認識エンジンのメンテナンスを続けている。
 
システム・音声認識辞書共にカスタマイズ可能
顧客の希望に応じて、システムのカスタマイズが可能。スマートフォン向けやiPhone向けのアプリケーション、サーバ側のシステム、Webソリューション等、フュートレックグループの開発力で対応できる。また、音声認識辞書のカスタマイズも可能(企業独自の社内用語も認識)。業界専用・社内専用の用語が多く使われる職場等では、その専門用語の認識なしに音声認識技術を用いた業務ソリューションの展開は不可能だが、同社は音声認識辞書のカスタマイズする事で顧客独自の辞書に対応する事ができる。
 
幅広い音声認識関連製品ラインナップ
フュートレックの音声認識製品は、音声認識・音声合成・音声対話と幅広い製品を取り揃えている。また、それぞれの製品においても、複数のシステム形態があり、使用用途に合わせて提供できる。
 
 
 
2013年3月期決算
 
 
前期比23.6%の増収、同79.6%の経常増益
売上高は前期比23.6%増の31億65百万円。フィーチャーフォン(従来型携帯電話)向けの音源が中心の音源事業分野が落ち込んだものの、音声による情報検索や機器操作を可能とする「しゃべってコンシェル」(アプリ)がNTTドコモのスマートフォンに標準搭載された事で音声認識・UIソリューション事業分野の売上が大きく伸びた。
営業利益は同78.5%増の8億96百万円。「しゃべってコンシェル」関連のカスタマイズ業務やランニングロイヤルティの増加で売上総利益率が改善。増収効果と相まって、研究開発費を中心にした販管費の増加を吸収した。
 
 
ライセンス事業の売上高は前期比25.8%増の29億42百万円。音声認識・UIソリューション事業分野の売上高が22億70百万円と同51.7%増加して増収をけん引。NTTドコモの2012冬モデルのスマートフォンに「しゃべってコンシェル」(アプリ)がプリインストールされた事に伴うvGate ASR シリーズのミドルウエアライブラリの提供でランニングロイヤルティが増加した。一方、フィーチャーフォンの生産台数にほぼ連動する音源事業は売上高が2億58百万円と同40.4%減少。フィーチャーフォンの減少(音源搭載台数の減少)でNTTドコモとの音源IPライセンス契約に基づくロイヤルティ収入が減少した(フィーチャーフォンには音声認識や音声対話技術なども供給している(機種による))。この他、CRMソリューション事業分野の売上高は4億13百万円と同1.3%増加。CRM製品の売上は景気動向に左右されやすいが、ここにきて底打ち感ができた(増収と生産性の改善により、当事業を手掛けるイズ(株)が黒字転換)。
 
一方、ライセンス以外の事業の売上高は前期比0.4%減の2億23百万円。カード事業分野の売上高が1億15百万円と同0.1%増加したものの、カスタマイズかかる収入の減少で基盤事業分野の売上が1億07百万円と同0.9%減少した。
 
(3)財政状態及びキャッシュ・フロー(CF)
期末総資産は前期末比3億44百万円増の38億34百万円。資産の部の主な増加要因は、有価証券(譲渡性預金)と投資有価証券(2億13百万円→2億96百万円)。一方、負債の部では、有利子負債が一掃され、純資産の部では利益剰余金が増加した。自己資本比率は同5.4ポイント改善の84.0%。
CFの面からみると、利益の増加と資金効率の改善で営業CFがほぼ倍増する中、開発関連の支出を中心に投資CFのマイナス幅が縮小したため、フリーCFが前期の1億83百万円から7億61百万円に拡大し、過去最高のフリーCFを得る事ができた。
 
 
 
 
2014年3月期業績予想
 
 
前期比18.8%の減収、同43.4%の経常減益
前期に大きく売上が計上された「しゃべってコンシェル」関連のカスタマイズ業務に代わる売上は当期には見込めず音声認識・UIソリューション事業分野の売上が減少する上、フィーチャーフォンの減少による音源事業分野等の減収が続く(フィーチャーフォンには音声認識・音声対話技術も供給している(機種による))。限界利益の減少で営業利益は前期比44.2%減の5億円と、比較的大きな落ち込みとなる。配当は1株当たり10.5円の期末配当を予定している。
 
(2)課題と施策
13/3期の取り組みと結果
13/3期は「スマートフォンビジネスに対応し、携帯電話業界での売上を確保」と「他業界へ向けた、音声認識事業の拡大」の二つを課題とし、課題の解決に取り組んだ。
 
スマートフォンビジネスに対応し、携帯電話業界での売上を確保
携帯電話業界では、フィーチャーフォンからスマートフォンへのシフトが急激に進み、同社が技術の対価として受け取っているフィーチャーフォン向けのロイヤルティ収入が減少している。このため、スマートフォン向けビジネスを早期に確立し、携帯電話業界での売上を確保する事が課題だったが、既に説明した通り、同社の音声認識ミドルウエアライブラリを利用した「しゃべってコンシェル」アプリがNTTドコモの2012冬モデルのスマートフォンに標準搭載された事で、13/3期はカスタマイズ業務の売上やランニングロイヤルティが増加した。
 
他業界へ向けた、音声認識事業の拡大
音声認識事業の携帯電話業界以外への展開を図り、事業規模を拡大させて携帯電話業界への依存度を引き下げる事で経営基盤の強化を図りたい考えだが、音声認識市場の拡がりが想定を下回り、他業界への展開が遅れている(携帯電話業界向けは売上規模を維持もしくは増加させるが、相対的にその割合を低下させたい考え)。
 
②14/3期の取り組み − 他業界への進出 −
各業界で音声認識を採用する動きが活発化しており、同社においても引き合いが増加している。しかし、その一方で他社との競争も激化しているため、営業力、製品力、技術力の強化が不可欠である。
 
 
同社は、事業目標の明確化、意思決定の迅速化、実行力の強化を目的に、従来の4本部制(技術本部、営業本部、経営企画本部、管理本部)を廃止し、重点市場を絞り込むと共にターゲット市場毎の事業部制に再編した。各事業部がターゲット市場に向けて、集中的に営業活動を行い、顧客の声を基に最適な製品・サービスを提案していく事で営業力と製品力の強化につなげる。
 
 
【参考 同社製品の他業界への広がりの事例】
各市場での採用実績を積み上げて、将来的なシェアの確保へつなげていく考え。
業務ソリューション 池田泉州銀行「銀行業務日報ソリューション」全店導入(2012年8月8日発表)
カーナビ パイオニアのカーナビで採用(2013年5月8日発表)
教育ソリューション 講義内容をリアルタイムで字幕表示、耳の不自由な学生をサポート(2013年5月20日発表)
エアコン パナソニックのエアコンを操作するスマートフォンアプリに採用(2013年6月19日発表)
カーナビ:パイオニアのカーナビで採用(2013年5月8日発表)
パイオニア(株)が新しく発売するカーナビゲーションシステム「サイバーナビ」7 機種に音声認識技術を提供する事となった。
 
「サイバーナビ」の“フリーワード音声検索”機能はフュートレックの音声認識技術を採用する事で、思いついた自由な言葉(目的地名称、住所、周辺施設等)での目的地検索が可能となり、従来の自動車向け音声操作のように発話手順や特定キーワードを覚える必要がなく、ストレスフリーなカーライフの実現に貢献する。また、通信ネットワークを経由し認識処理をサーバ内のエンジンで行うため、端末内で認識処理を行う一般的なカーナビ向け音声認識に比べて多種多様な言葉や言い回しへの対応が可能である。
 
教育ソリューション:講義内容をリアルタイムで字幕表示、耳の不自由な学生をサポート(2013年5月20日発表)
音声認識エンジンvGate ASR、書き起こしソフトウェアvGate Dictation Editor、及び単語登録WebアプリケーションvGate 単語登録サービスが、(株)東和エンジニアリングが新たに発売する字幕表示機能付きリアルタイム音声認識ソフト「otomoji」に採用された。「otomoji」は主に教育現場での利用を想定したソフト。
 
現在、教育現場では大学を中心に様々なバリアフリー対応が進められており、耳の不自由な学生への対応としては、大学スタッフが授業に同席して講義内容を手話や筆記で伝えたり、講義内容を文章化したものを後で配布したりするのが一般的。これに対して、「otomoji」は、講師の声をリアルタイムで音声認識し、文字データ化した文章をモニターに表示する。「otomoji」を利用すれば、耳の不自由な学生がサポートスタッフを伴う事なく授業に参加する事が可能になる。また、サーバに接続できるネットワーク環境があれば、リアルタイム音声認識システムがインストールされたパソコン単体での利用も可能。個別授業や面談等にも活用できる。
 
エアコン:パナソニックのエアコンを操作するスマートフォンアプリに採用(2013年6月19日発表)
パナソニック(株)のエアコンの操作用アプリに音声認識技術を提供する事となった。家電業界への音声認識技術提供は、同社にとって初めての事である。
 
この案件は、パナソニック(株)のスマート家電シリーズのエアコンを操作するスマートフォンアプリ「パナソニックスマートアプリ」に音声認識技術を提供するもので、アプリのリモコン設定を音声で入力する事が可能になる。例えば、スマートフォンに「冷房スタート」と話しかければ、その内容が反映されたアプリのリモコン画面が表示され、設定送信をタップすると、外出先から帰宅前にエアコンを運転させる事ができ、真夏の暑い日でも涼しく快適な部屋に帰る事ができる。
また、音声での操作は、一つの動作を指示するだけでなく、いくつかの組み合わせも可能。例えば、「冷房オン、28℃」と話しかけると、「冷房、28℃」と設定できる。その他にも「行ってきます」で「運転停止」や、「暑い・寒い」で「温度調節」等、直接の操作ではない言葉にも対応する。
また、外出先でつけ忘れが心配になったら、「運転状況」や「教えて」と言えば、今のエアコンの状態を知る事ができる。万が一消し忘れていた時も、「運転停止」ですぐに停止画面を呼び出す事ができるのでとても便利だ。
 
 
今後の注目点
同社の説明によると、日本で「音声認識」、「音声合成」、及び「音声対話」の3つの技術を有するのは、おそらく同社のみ、とのこと。この事は、音声認識のソリューションにおいて、対話機能を含めた一つの大きなシステムとして同社1社で対応できる事、そして現状では同社がOnly Oneである事を意味するため、音声認識分野での同社のアドバンテージは大きいと言える。また、音声認識は、日本語や英語等、各言語に対応したエンジンが必要となるが(例えば、日本語には日本語の、英語には英語のエンジンが必要となる)、同社は多言語対応についても積極的に行っており(中国語や東南アジア言語など)、市場を海外に求める事も可能だ。実際、人口が多く経済発展著しい東南アジア言語を特に注力して開発中で、早期の収益貢献に期待が高まっている。
尚、14/3期は減収・減益が見込まれる。前期に業績が急伸した反動が大きいが、同社の業績予想はこれまでも(結果的に考えて)保守的に発表されてきた。課題とする他業界展開においても、カーナビ、教育ソリューション、エアコンと非携帯電話業界向けの案件を立て続けに獲得しており、現在商談中の案件も多いようだ。13/3期は売上・利益が大きく伸びたが、非携帯電話業界の開拓に遅れが生じた。一方、14/3期は売上・利益は落ち込むが、足元、非携帯電話業界の開拓で成果をあげつつある。
 
本資料は、情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を意図するものではありません。
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