ブリッジレポート
(7590) 株式会社タカショー

東証1部

ブリッジレポート:(7590)タカショー vol.26

(7590:JASDAQ) タカショー 企業HP
高岡 伸夫 社長
高岡 伸夫 社長

【ブリッジレポート vol.26】2014年1月期上期業績レポート
取材概要「大手ハウスメーカーを中心にプロユースが伸びている(大手ハウスメーカーのエクステリア&ガーデンカタログにタカショー商品が掲載されて・・・」続きは本文をご覧ください。
2013年10月1日掲載
企業基本情報
企業名
株式会社タカショー
社長
高岡 伸夫
所在地
和歌山県海南市南赤坂20-1
決算期
1月
業種
卸売業(商業)
財務情報
項目決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
2013年1月 16,751 881 956 422
2012年1月 14,969 708 690 315
2011年1月 13,019 687 657 339
2010年1月 12,756 580 584 296
2009年1月 13,118 440 393 246
2008年1月 13,437 597 474 289
2007年1月 12,420 424 414 183
2006年1月 11,112 528 541 305
2005年1月 10,895 528 498 270
2004年1月 10,153 466 346 213
2003年1月 10,057 360 257 162
2002年1月 9,457 -17 -83 -89
2001年1月 9,045 523 467 177
2000年1月 8,535 580 575 258
株式情報(9/11現在データ)
株価 発行済株式数(自己株式を控除) 時価総額 ROE(実) 売買単位
512円 12,278,452株 6,287百万円 8.2% 100株
DPS(予) 配当利回り(予) EPS(予) PER(予) BPS(実) PBR(実)
19.00円 3.7% 64.53円 7.9倍 588.42円 0.9倍
※株価は9/11終値。発行済株式数は直近四半期末の発行済株式数から自己株式を控除。ROE、BPSは前期末実績。
 
タカショーの2014年1月期上期決算について、ブリッジレポートにてご報告致します。
 
今回のポイント
 
 
会社概要
 
「やすらぎのある空間づくり」を基本コンセプトに、人工・天然の竹木製フェンスやガーデンファニチャー、緑化資材等の庭園資材を製造・販売。LED(発光ダイオード)ライト等の照明機器、池・滝・噴水等のウォーターガーデンや坪庭等も手掛けている。
製造は国内及び中国、販売は国内のみならず、欧州、アジア、オセアニアへも展開。商品の企画から製造、販売までを一貫して手掛けるグループ力を強みとし、日本においても確立した市場となりつつある「ガーデニング市場」のリーディングカンパニーとして期待されている。 グループは、連結子会社17社、関連会社3社。
 
【販売ルート】
営業部門は、販売ルート別に設計・施工が必要なハウスメーカーや工務店向け「プロユース」、ホームセンターへの卸売を中心にした一般消費者向け「ホームユース」、「e-コマース・通信販売」、「輸出」に分かれる。個別ベースの売上構成比は、それぞれ47.3%、46.1%、2.8%、3.8%(13/1期実績)。
「プロユース」では、プロユーザー向けのカタログ「PROEX(プロエクス)」を業界最大の約25万冊印刷し、造園業者、設計士、エクステリア施工店、商業施設等にダイレクトメールで配布している。カタログには商品を使った庭園イメージの写真が掲載されており、この写真を見ながら実際に施工する場所と庭園の簡単な図面を書いてファックスもしくはWebで発注すると、CAD(コンピュータによる設計支援システム)、CG(コンピュータ映像)を駆使した完成予想図と共に見積書を当日中に返送し、正式な注文があれば商品を短納期する仕組み作りが確立している。
 
 
 
事業戦略
 
基本コンセプトは「やすらぎのある空間づくり」。庭での暮らし方を提案するライフスタイルメーカーとして業容を拡大させていく考え。長期的な数値目標として、25/1期に売上高600億円、営業利益50億円を掲げており、この目標達成に向け、企画からサービスまで一貫して手掛ける垂直ビジネス、中国での製造とワールドワイドでの販売を展開するグローバルビジネス、ハウスメーカーとの取組みや非住宅市場向け建材・外装等のトータル化ビジネス、LEDのイルミネーション、ソーラーライト、ローボルトライト等の近代化ビジネスの4つの取り組みを進めている。
 
【グローバルビジネス】
文化性のあるものを海外から日本に取り入れる一方、中国の九江工場で製造した、木製品、ソーラーライト、ワイヤー製品等を、世界に輸出している。このうち、ガーデニング市場が4兆円規模と言われている英国(日本は6,000億円程度)向けは日本から輸出しており、米国においては、通販会社のガーデナーズと提携しており、中国で製造した商材がすでに同社のカタログに掲載されている。この他、ドイツ、オーストラリア、韓国に展開している。ワールドワイドに展開するためには、英国のような大きなマーケットに販社を置く必要があると言う。
 
【トータル化ビジネス】
エクステリア(新築外構)、ガーデン(庭での暮らしの提案)、コントラクト(非住宅市場向け建材、外装)に力を入れている。「ガーデンとは、囲われた楽園。囲うものが無ければガーデンは成り立たない」という独自の発想の下、この囲うものをエクステリアと捉え、タカショーらしい独自性を重視した製品開発を進めている。

ハウスメーカーとの取組みでは、「エバーアートウッド」等が高い評価を受けており、大手メーカーのエクステリア&ガーデンカタログに掲載される商品が増えている。「5th ROOM」(庭は、リビング、ダイニング、キッチン、ベッドルームに続く5番目の部屋であり、家と庭の持つ良い部分を重ね合わせた空間である)や「スマートリビングガーデン」(後述)と言ったコンセプトも共感を呼んでいる。

コントラクト(非住宅市場向け建材、外装)分野では、景観建材事業を展開している。「エバーアートウッド」や「エバーバンブー」等の提案を強化していく考え(「エバーアートウッド」は国土交通省から不燃材料として認定されており、外装だけではなく、内装にも対応可能)。尚、12年度の民間の非住宅建設投資は12兆円を超え、13年度は更なる拡大が見込まれている。
 
 
この他、庭のプロフェショナル集団を目指す「リフォームガーデンクラブ」の会員数が678社(13年8月16日現在)に拡大している他、「ライティングマイスター研修会」や「ウォーターガーデンマイスター研修会」と言った業界の活性化に向けた取り組みも盛況だ。全国37会場で実施した「ライティングマイスター研修会」には約1,219社(約2,490名)が、全国11会場で実施した「ウォーターガーデンマイスター研修会」には605社(約1,020名)が、それぞれ参加した。
 
【近代化ビジネス】
「スマートリビングガーデン」の一環として、LEDのイルミネーション、ソーラーライト、ローボルトライト等、自然エネルギーの利用や省エネタイプの商品開発や販売を通してガーデンから出来る省エネ・節電をテーマに庭からのエコを提案している。「スマートリビングガーデン」とは、スマートハウスの発想と庭から始まるエネルギーマネジメントシステムGEMSを融合させ、家と庭で「省エネ」、「創エネ」、「畜エネ」の実現する庭であり、こうした庭づくりを目指す同社の提案活動の事。
 
 
【ライフサポートビジネス】
12年4月に日本初の本格的なガーデンセンター「GARDENER'S JAPAN(ガーデナーズジャパン)」を本社隣接地にオープンした。「GARDENER'S JAPAN」は施設の半分が緑に包まれ、オープンガーデンのような長時間滞在したくなる楽しい空間造りに特徴がある。通販サイト「青山ガーデン(http://www.aoyama-g.co.jp/)」や同社発行のガーデニング専門誌「BISES」との連動を強化していく考え。
 
Gardeners Japan:和歌山県海南市南赤坂3-3
TEL:073-482-3333 FAX:073-482-3332
 
 
 
 
2014年1月期上期決算
 
 
前年同期比9.0%の増収、同22.6%の経常増益
売上高は前年同期比9.0%増の100億89百万円。国内の景況感改善や円高修正で(株)タカショー個別及び国内外の主要子会社の業績が堅調に推移。海外売上高は12億02百万円と同9割弱増加し、海外売上比率が7%から12%に上昇した。

利益面では、売上の増加や製造子会社の生産性向上に加え、円高修正効果もあり売上総利益率の改善。人件費、販促・広告、発送費等を中心にした販管費の増加を吸収し、営業利益が8億68百万円と同15.7%増加。為替差損益の改善(△35百万円→6百万円)や特別損失の減少等で四半期純利益は5億12百万円と同32.1%増加した。
 
 
※その他の主な増加要因は、出荷量増加及び中国製造子会社の本稼動による荷造包装費の増加(12百万円)、回収不能債権の発生による貸倒引当金繰入額の増加(17百万円)、海外子会社における決算賞与支給による賞与引当金繰入額の増加(32百万円)、及びコミットメントライン(30億円)導入費用等による雑費の増加(25百万円)等。
 
 
(株)タカショー個別では、エバーアートウッド関連及びライト関連商品等をけん引役にプロユース部門の売上が伸びた他、円高修正を追い風に輸出も増加した。プロユース部門では、大手ハウスメーカー6社向けのビジネスが拡大した他、景観建材事業非住宅部門(コントラクト)も順調に増加した。一方、ホームユース部門は、季節商品の流通在庫の調整に加え、4月~5月の天候不順もあり、売上が減少した。

国内子会社では、国内生産の中核を担うガーデンクリエイトが、エバーアートウッド関連商品の売上増加と生産効率の改善で同4%の増収、同25%の経常増益。新潟、長岡の営業所開設効果でトーコー資材の売上も同24%増加(営業所の立ち上げで同27%の経常減益)。

海外子会社では、商社機能を担う江西高秀の直接貿易の増加や九江高秀の生産の軌道化に加え(共に中国)、円高修正が追い風となり、欧州やオーストラリアの子会社の売上も増加した。
 
 
主な商品では、人工竹垣関連が前年同期比7%減、エバーアートウッドが同29%増(9億91百万円→12億73百万円)、屋外ライト商品が同42%増(100Vライト、ローボルトライト)。一方、日除け商品が同14%減。
 
 
上期末の総資産は前期末比33億72百万円増の167億31百万円。事業拡大に伴う運転資金や国内外での資産の増加が総資産増加の要因。公募増資等で10億円弱(230万株、調達額9億62百万円)の資金を調達し、資金需要を賄った。上期末の自己資本比率は前期末比0.2ポイント低下の43.2%。
 
 
 
2014年1月期業績予想
 
 
通期業績予想に変更はなく、前期比9.6%の増収、同26.3%の経常増益予想
売上高は前期比9.6%増の183億62百万円。国内では、利益重視で対応を進めるホームユースが小幅な売上の増加にとどまるものの、大手ハウスメーカーとの取り組みが加速し、ガーデンエクステリア関連商品を中心にプロユースが伸びる。一方、海外では、中国工場から、北米、欧州、アジア、オセアニア地域への直接販売が増加する。
利益面では、増収効果に加え、タカショーヨーロッパやタカショーオーストレイジアでの損益改善も見込まれ、営業利益が12億54百万円と同42.3%増加する見込み。経常利益が同26.3%の増加にとどまるのは、為替差益を見込んでいないためだ。 配当は1株当たり4円増配の期末19円を予定している。
 
 
今後の注目点
大手ハウスメーカーを中心にプロユースが伸びている(大手ハウスメーカーのエクステリア&ガーデンカタログにタカショー商品が掲載されている)。また、照明機器をガーデンフェンスや庭園資材につぐ第3の柱とするべく、ローボルト(12ボルト)LEDライトや100ボルトLEDライト等の新アイテムを投入すると共に、夜の庭を演出する「光」についての同社認定制度である「エクステリア&ガーデンライティングマイスター制度」を導入して人材の育成に取り組んできた。
14/1期は4期連続の増収、5期連続の営業増益が見込まれるが、上記の施策は緒に就いたばかり。加えて、グローバル展開の基盤整備が進みつつある上、景観建材事業も立ち上がってきた。足元の好業績だけでなく、中長期での好材料の多さにも注目したい。